瀧内公美

投稿が過激に…瀧内公美&神尾楓珠『裏アカ』予告編公開 | Joytube-net Townダイジェスト

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投稿が過激に…瀧内公美&神尾楓珠『裏アカ』予告編公開-- Delivered by Feed43 service

[邦画] グレイトフルデッド (瀧内公美/笹野高史/BDMV/22.4GB) | All4JP - Free Download Japanese Files

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とげ | かわらべ2

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瀧内公美出演ドラマ「とげ」のラベルを作ってみました。DVDブルーレイ

youtube ちょっと、独り言の烏五郎121

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2025-10-01 10:21:00 - 多くの人気タレントが、所属事務所からの旅立ちを発表。ちょっと、独り言の烏五郎121つぶやき熊五郎人気ブログランキング

ドラマ「新空港占拠」嘘だろ~がまた聞けそうですw

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2025-01-22 01:58:00 - 【放送】日本テレビ系【脚本】福田哲平【出演】武蔵三郎 櫻井翔武蔵裕子 比嘉愛未和泉さくら ソニン武蔵二葉 奥貫薫川越和夫 片桐仁 ..

吉住モータース

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2025-01-12 01:47:00 - 気になる人物瀧内公美さん1989年10月21日生まれ、富山県児童教育学部、教員免許本格的な活動は2012年〜特技〜バトントワリング・水泳趣味〜山登り・コーヒードリップ・落語鑑賞..

10万人調査

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2025-01-10 01:01:00 - クイズ!国民一斉調査 を視聴佐々木希さん、川島明さんがMC新ドラマのキャスト達が出演、瀧内公美さん、永瀬廉さん、ソニンさん、川栄李奈さん潘めぐみさん、関智一、谷まりあさん佐々木美玲..

映画『火口のふたり』

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1970-01-01 01:00:00 - 『火口のふたり』という映画を観た。普段は海外の映画を観ることが多いので、あまり日本映画の情報は持っていないのだが、2019年キネマ旬報ベストテンの日本映画第一位に選ばれていたのと、主演の瀧内公..

由宇子の天秤 ☆☆☆★

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2025-10-13 10:21:00 - 今年の101本目。きつい映画である。ドキュメンタリー映像監督の由宇⼦はTV放映用に自殺した生徒と先生の遺族を取材、撮影していた。そんな中、父親が経営する学習塾の生徒の萌から妊娠している..

アンダードッグ 後編 ☆☆☆

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2025-04-23 04:19:00 - 今年の52本目。前編からの続き。クソみたいな試合をして引退を決意するもやめられない末永。若くて有望なホープだったが目の問題で後1試合と決めた大村龍太は末永に試合を申し込むが…熱..

アンダードッグ 前編 ☆☆☆

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2025-04-23 04:12:00 - 今年の51本目。面白かった。日本タイトルにあと一歩と迫りながら、その後は落ちぶれた噛ませ犬の末永晃。パッとしない芸人の宮木瞬はテレビの企画でボクシングに挑戦する。末永と宮木がエキシ..

ミュージカル『INTO THE WOODS』あらすじ・キャスト・公演情報

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1970-01-01 01:00:00 - 童話に新しい解釈を与え、大人向けファンタジーとして創り上げたミュージカル『INTO THE WOODS』。登場するのは、魔女に呪いをかけられたパン屋の夫婦と、赤ずきん、シンデレラ、ジャック..

特別篇「由宇子の天秤」

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2025-12-12 12:32:00 - 先日いつものように上野オークラ劇場に行った時、チラシが置いてありました。何枚かもらって来たのですが、忙しさにかまけて放置してました。客人が来るので掃除していたらそのチラシが現れました。「由宇..

2月16日(日)僕らのルサンチマン

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2025-02-16 02:00:00 - 週末はHDDに溜まったテレビドラマを一気観する。今日はTBS『クジャクのダンス、誰が見た?』を1週間遅れで観た。こういうサスペンスものを観ていると、「ウーン、コイツが悪いヤツだな」と、いつの間にか悪人を探している自分に気づく。この作品だと、瀧内公美演じる検察庁「本部係」検事、阿南由紀だなー、とか。フム、犯罪の裏にオンナあり、AmazonプライムのCMでもイイ女ぷっりだったもんなー、なんてね。つまり我々は、どこかで悪者を探して、安心したいのではないか。サスペンスドラマは僕らの心を不安にさせる。それが醍醐味なんだが、同時に視聴者である僕らは無意識にそれを解消しようとしてる。だから犯人を決めつけて安心したい。うん、そうだよ、僕らは常に不安なんだ。誰もが心に満たされない何かを抱えている。曰く19世紀に思想家キェルケゴール先生が提唱し、ニーチェ先生が名著『道徳の系譜』で再定義した、あの「ルサンチマン」ってヤツだ。僕らは日々抱えている自らの否応のない無能さ、自己実現の出来ない情けなさに腹立ち常に絶望してる。だからどこかにその手っ取り早く、都合のいい理由を探してる。対象が人間であればより楽だ。アイツがいるからだ、アイツが悪い、アイツのせいだ、と。しかも近年はタチの悪いことに、ネット記事が無料に読めるのでお手軽だ。中居クンが悪いフジテレビが悪い、うんにゃ「相手さま」なる女性が悪い、いやいや、会見で質問した記者が悪い、うるせい、オールドメディアはすべてマスゴミだー、とか。でもね、どんなに悪者を探して糾弾しても、僕のルサンチマンもアナタの不安も消えてくれないんだよ。だってそれは外側ではなく、僕らの内面にあるから。ニーチェ先生はこうもおっしゃってます。「事実などない、あるのは解釈だけである」。そして「人間が復讐心から解放されること、これこそ、私にとっては最高の希望への架け橋、長い嵐のあとの虹である」と。

敵 シネマの世界<第1256話>

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2025-02-16 02:00:00 - 吉田大八監督(1963~)の新作(監督・脚本)で、長塚京三(1945~、79歳)が、主演、撮影監督四宮秀俊(1978~、「ドライブ・マイ・カー」、「逃げきれた夢」撮影)は、モノクロ映像で旧い家に独りで暮らす老いた男が、自分のまわりに居る 目に視えない ‘敵’と対峙し、孤軍奮闘しながら死を迎えるまでの 1時間 48分の物語です。主人公の渡辺儀助 77歳(長塚京三)は、元大学教授でフランス演劇史を教えていましたが、職を辞し、すでに妻(黒沢あすか、1971~、「冷たい熱帯魚」、「渇き。」)を亡くし、日本家屋の旧い家に独りで暮らしていました。毎朝決まった時間に起床し、食事は、自分で作り、室内を掃除し 衣類を洗濯、文房具一つに至るまで 丁寧に扱う 几帳面な老人でした。時おり、数少ない友たちの一人と バーで会い、昔の教え子(瀧内公美1989~、「火口のふたり」)を 自宅に招いて自ら料理し、一緒に食事を楽しみ、行きつけの バーで知り合った フランス文学好きの大学生(河合優実、2000~)との会話を愉しんでいました。儀助は、いつもこの生活が、あと何年続けられるか、自分の預貯金を計算しながら 余生を平穏に暮らそうと考えていました。そんなある日、書斎のパソコンに「敵がやって来る」と云う不穏なメールが、届きました。儀助が、パソコン画面の「敵が やって来る」云うメールを開くと、次々に文字化けした文字と一緒に 意味不明なメッセージでした。その敵が、何なのか ‥ 映画を観ている者は、この映画「敵」の後半を ご自分の目でしっかりご覧ください。原作者の作家 筒井康隆の「敵」という概念の 投げかけが、とても巧く、野球に喩えれば、直球を待つバッター(映画を観ている者)のストライクゾーンの ド真ん中に、吉田監督の変化球(脚本と演出)を投げ込む巧さと 四宮撮影監督の色の無いモノクロ映像が、例外なくすべての人に訪れる ‘老’ ‘病’ ‘自己喪失(認知症)’ ‘死’の 普遍性を見事にメッセージしています。エンディンクシーンの最後の2秒、どうかお見逃し無く、「上手い!」の一言です。映画「敵」は、2024年の東京国際映画祭で、グランプリ、最優秀監督賞、最優秀男優賞を受賞しています。

映画『敵』~敵はすぐそこにいる

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2025-02-08 02:00:00 - メッタに観ない邦画。『翔んで埼玉』以来か。『敵』というシンプル極まりないタイトルも、原作が筒井康隆ならば一筋縄ではいかないとの予測が立つ。なのでちょっぴり身構えての鑑賞となった。案の定、癖の強い作品に仕上がった。【あらすじ】大学でフランス文学を教えていた渡辺は、すでに退職してから10数年が経っていた。祖父の代から続く古い一軒家に一人で暮らす。奥さんを失くして以来、炊事、洗濯、すべて一人でこなしている。そして、かつての教え子の女性が編集を担当する旅行雑誌に、フランスに関するコラムを持つ。別の教え子の男性とは時々酒を酌み交わす。悠々自適な暮らしぶりだ。だが、ある日、見知らぬ者から "<敵>がやってくる!" という謎メッセージが送られてくる。その日を境に、規律正しい生活に歪みが生じ始める・・・・。■平穏な日常映画の半ばくらいまでは引退した大学教授のいささか孤独ではあるものの、それなりに充実した独身生活が淡々と描かれる。《残りの寿命と手持ち資金を計算し、資金が尽きた時にちょうど死が訪れるように生活する》が心情の渡辺は、しかし、そんなドライな言葉を発しつつも、旅行雑誌の編集を手掛ける元教え子が訪ねて来ると、一緒に手料理を食べ、ワインを飲みながらの文学談義に花を咲かす。彼女もまんざらではにようで、その態度から彼に対する好意が見て取れる。■敵がくる!そんな日常が、"敵がやってくる!" という謎メールをキッカケに、歪み、狂い始める。飲み仲間の元教え子が緊急入院した。見舞いに行くと、人工呼吸器を付けた状態でベッドにー。彼は渡辺の顔を見ると苦しそうに「敵がくる、逃げろ!」と言いこと切れる。その後も徐々に近づいてくる<敵>の情報が届く。緊張が高まる中、死んだはずの妻が部屋に・・・。彼女は優しくおしとやかな態度とは言い難く、ズケズケと夫に愚痴を言い始めるのだった。■敵とは何か?タイトルにもなっている、姿を見せずに近づいてくる<敵>の存在。<敵>とは何か? 大方の予想通りだと思うが、《敵=老い=死》。場合によっては間の<老い>をすっ飛ばしてダイレクトに<死>の場合もあり得る。(緊急入院した教え子はまだ40代くらい)渡辺は一見冷静に「死期」を計算しつつ、現在進行形で訪れつつある<老い>を飼いならしているつもりだろうが、実は内心恐れている。そして<敵>はある日その姿を現すわけだ。■物語はどこまでが現実? ※ネタバレあり前半部分が現実で、<敵>の存在を意識し出してからが、現実と空想が入り乱れている状態⇒認知症老人の頭の中、と、途中までは考えていたのだが、実は最初から最後まですべて渡辺の妄想なのではないか? との疑問が湧く。その考えをさらに一歩進めれば、死ぬ間際に一瞬見える<走馬灯>だったとも取れるー。そして死んだはずの妻がポロっとこぼす「大学をクビになって」の言葉。これにより教え子の女性との楽しい食事が実は教育者という立場を利用した性的なパワハラであった過去を示唆する。クビの理由はそれではないのか?半分が現実? いやいや、エロ老人の都合の良い願望と醜い妄想、そして老い死に絶えることへの旋律(おのの)き・・・。 これがこの映画の正体だろう。※ネタバレ終了『霧島、部活辞めるってよ』の気鋭・吉田大八監督が成熟した手法に悪意を偲ばせて撮った異色作で、長塚京三がはまり役、そして教え子役・瀧内公美のそこはかとない色気に魅かれた。モノクロ映像の暗い美しさを引き出すカメラも強く印象に残る。観るべき逸品!(C)1998 筒井康隆/新潮社 (C)2023 TEKINOMIKATA

映画「敵」が伝えるもの(7)

https://kogotokoub.exblog.jp/33503595/
2025-02-01 02:00:00 - 映画「敵」の最終七回目。 予告篇からのカット。 東京国際映画祭の最高賞、最優秀監督賞(吉田大八)、最優秀男優賞(長塚京三)を受賞したことを知り、本棚から原作の文庫を引っ張り出して再読した。 しかし、11月に書いていたブログの記事は、ユウが体調を崩したため、6回で終了していた。 ご興味のある方はご覧のほどを。2024年11月13日のブログ2024年11月14日のブログ2024年11月15日のブログ2024年11月16日のブログ2024年11月20日のブログ2024年11月21日のブログ こちらが公式サイト。映画「敵」公式サイト サイトの「Story」は、今では結構詳細な内容になっているが、少し饒舌なので、以前の簡略版をご紹介。渡辺儀助、77歳。大学教授の職を辞して10年―妻には先立たれ、祖父の代から続く日本家屋に暮らしている。料理は自分でつくり、晩酌を楽しみ、多くの友人たちとは疎遠になったが、気の置けない僅かな友人と酒を飲み交わし、時には教え子を招いてディナーを振る舞う。預貯金が後何年持つか、すなわち自身が後何年生きられるかを計算しながら、来るべき日に向かって日常は完璧に平和に過ぎていく。遺言書も書いてある。もうやり残したことはない。だがそんなある日、パソコンの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。 予告編。 残念ながら、パンフレットは売り切れだった。<主なスタッフ>□監督:吉田大八□原作:筒井康隆□脚本:吉田大八□企画:小澤祐治□プロデュース:小澤祐治□プロデューサー:江守徹□撮影:四宮秀俊□照明:秋山恵二郎□録音:伊豆田廉明□美術:富田麻友美□装飾:羽場しおり□衣装:宮本茉莉□VFXスーパーバイザー:白石哲也□編集:曽根俊一□音楽:千葉広樹<主なキャスト>□長塚京三:渡辺儀助□瀧内公美:鷹司靖子□河合優実:菅井歩美□黒沢あすか:渡辺信子□松尾貴史:湯島定一□松尾諭:椛島光則 まず、前回までのあらすじの見出しを並べる。 もちろん、ネタバレ、なのでご留意のほどを。 現実ではなく、夢、あるいは空想、妄想と思われる場面を青色にしている。(1)規則正しい独居老人の生活(2)数少ない友人湯島定一との会話(3)訪問者鷹司靖子(4)夜間飛行と歩美(5)隣家の主人と犬の糞(6)韓国冷麺と内視鏡検査(7)信子の幻影(8)椛島光則の手伝い(9)菅井歩美(10)連載中止(11)鷹司靖子への思い(12)信子の嫉妬(13)「敵」の通告(14)夜間飛行の閉店(15)湯島の言葉 (16)生活のリズムが狂っていく(17)鍋の宴(20)自殺未遂(21)敵の襲撃(22)庭を眺める儀助(23)親族集合と遺言(24)槙男と双眼鏡 なお、(22)の、原作ではエンディングに相当する場面を、青くするかどうか少し迷ったが、夢うつつ状態での現実、という判断をした。 それでは、感想などを記したい。(A)想像力を刺激し続ける魅力 この映画は、途中から目が離せなくなる。 観る者に、疑問を抱かせ続ける展開の妙の効果だ。 預金通帳の残金を確認しながら、来たるXデーに備え、規則正しい生活をする儀助。 朝食は白飯、食後に豆を挽くことから始まる珈琲。昼食は麺。 黙々と調理をし、決まった時間に仕事のためパソコンに向かう。 モノクロ映像と相まって、淡々と静かに、儀助の日常が流れていく。 時おり、行きつけのバーで数少ない友人と飲むが、度を超すことはない。 しかし、信子の幻影(7)あたりから次第に、映像は、「現実? 夢?」と観る者を惑わせ、「敵」の襲来というネットの情報も、「本当? デマ?」と惑わせる。 儀助の日常の崩壊とともに、夢か妄想か?、という場面が次々と続くことになる。 靖子への欲望に基づく場面(11)では、まだ、「夢か」と思わせるが、入院している湯島の「敵」という言葉(15)、そして、鍋をがっついた犬丸の死(17)あたりになると、「これは夢か妄想かどちらかで、決して現実ではない」ということが、観る者にも分かってくる。 そして、敵襲来(21)で、夢か妄想だ、ということはほぼ確信に近づく。 その後、動から静に戻って、庭を見つめる儀助の姿(22)では、自殺未遂(20)の伏線から、「自殺? 病死?」という疑問を抱かせながらのエンディング。 この展開の妙が、観る者の想像力を刺激し続ける。 モノクロであることも、その効果を高めている。 本棚に、学燈社の昭和56年8月号の『国文学ー筒井康隆 現代文学の実験工房』があったので、めくってみた。 薄汚れ、そうとうくたびれている(^^) もちろん、平成十年初版の『敵』は、まだ世に出ていない。 演劇評論家の扇田昭彦が「筒井康隆の仮面の劇場」の冒頭でこう書いている。 筒井康隆の才気あふれる作品の魅力について語ろうとするとき、私たちはまず「驚き」から出発する。筒井康隆の作品に必ず装填されている奇抜な仕かけ、狂躁的なまでに奔放な発想が驚異の扉をおしひらき、読者の想像力を刺激的にもみほぐす。筒井康隆の作品を読むことは、私たちの想像力にからみついている日常的な因果関係の綱を断ち切ることだ。 この映画は、原作の持つ“想像力にからみついている日常的な因果関係の綱を断ち切る”魅力を、映像表現として再生している。 ちなみに、この「国文学」でもっとも読ませたのは、平岡正明の「裏小倉裏筒井 コラージュとパロディ」だった。(B)ホラーの味付けで儀助に自己投影させる魅力 映画の魅力の一つに、どれほど主人公に自己を投影できるかということがある。 この映画に関しては、特に高齢者の場合に限られるが、その魅力がある。 77歳で独居老人の儀助が、それ相応の人付き合いをしているにも関わらず、レビー小体型認知症の疑いがある。 現実と夢や妄想との区別がつかなくなり、健常者には聞こえない音が聞こえ、見えないはずの物が見えてくる。 もしかして、こんなことが自分にも起こるかもしれない。 儀助は、どうやって乗り越えるのだろう、という思いを、中盤以降は思いながら観ることになるだろう。 また、原作も映画も、「年を取れば、あなたもこうなるかも」という、怖いメッセージでもある。 そういう意味では、ホラー映画の魅力も、もちろん備えている。 私の場合は、カミさんのお義母さんが、レビー小体型認知症になっていると思われるので、他人事ではない思いで観ていた。(C)「敵」は何かを考え続けさせるミステリーの魅力 お題が「敵」である。 原作も映画も、「敵」とは何かを、最後まで考えさせる。 途中で「もしかしたら、本当に来たから敵が襲ってくるのか」と思う時もある。 そして、最後になって、「老い」であり「死」が、「敵」ということなのか、という思いを抱く。 貯金の残高を見ながら、淡々と、ある意味、清く正しく生きようとしていても、そうはいかなくなる「老い」、そして、必ずやって来る「死」こそが、儀助の敵であったのだろう。 犯人が最後まで分からない、良質なミステリーの魅力だ。(D)脚色の魅力 あらすじの紹介でも、部分的に原作との違いを補足したが、小説と映画の表現手法の違いを十分に生かした脚色の妙がいくつもあった。 ラストもそうだ。 原作にはない儀助没後の一幕を加えたが、効果的だった。 また、原作にはない、バー夜間飛行の閉店、菅井歩美への金銭的な援助も、「現実か?夢か?」という想像力を刺激する面で効果的だったと思う。 原作にない、亡くなった信子が「パリに連れてってくれなったわね」とぼやく場面も、まったく蛇足とは思えない。 筒井康隆自身のコメントを、公式サイトで確認できる。すべてにわたり映像化不可能と思っていたものを、すべてにわたり映像化を実現していただけた。 登場人物の鷹司靖子、菅井歩美、妻・信子の女性三人がよく描き分けられている。 よくぞモノクロでやってくれた。 これ以上何か付け加えることはないだろう。(E)演者の魅力 儀助を演じた長塚京三の演技は、言うことがない。 吉田大八監督が、長塚を想定して脚本を書いた、というのはよく理解できる。 他に儀助に相応しいキャストを思いつかないし、監督の期待通りの演技だと思う。 女性陣の中では、鷹司靖子役の瀧内公美が光る。 儀助が妄想を抱くのも十分に理解できる、そんな色気を感じた。 この二人に、この映画が負っている部分は大きい。 二人の松尾も、渋い演技をしていた。 菅井歩美役の河合優実も良かったが、登場場面が少なかったのは残念。 ということで、このシリーズはお開き。 これだけのネタバレを知ってから観るのはどうか、と思わないでもないが、まだ上映しているので、ぜひ。公式サイトの該当ページ

映画「敵」が伝えるもの(1)

https://kogotokoub.exblog.jp/33497616/
2025-01-25 01:00:00 - 映画「敵」を見た。 これは、予告編の1カット。 こちらが公式サイト。映画「敵」公式サイト「Story」を引用。渡辺儀助、77歳。大学教授の職を辞して10年―妻には先立たれ、祖父の代から続く日本家屋に暮らしている。料理は自分でつくり、晩酌を楽しみ、多くの友人たちとは疎遠になったが、気の置けない僅かな友人と酒を飲み交わし、時には教え子を招いてディナーを振る舞う。預貯金が後何年持つか、すなわち自身が後何年生きられるかを計算しながら、来るべき日に向かって日常は完璧に平和に過ぎていく。遺言書も書いてある。もうやり残したことはない。だがそんなある日、パソコンの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。 予告編。 残念ながら、パンフレットは売り切れだった。 ユウが体調を悪くしたため、原作を元にした記事は6回で終わっていた。2024年11月13日のブログ2024年11月14日のブログ2024年11月15日のブログ2024年11月16日のブログ2024年11月20日のブログ2024年11月21日のブログ この目次にある「郵便物」までだから、四分の1も進んでいなかったことになる。 それでは、映画のこと。<主なスタッフ>□監督:吉田大八□原作:筒井康隆□脚本:吉田大八□企画:小澤祐治□プロデュース:小澤祐治□プロデューサー:江守徹□撮影:四宮秀俊□照明:秋山恵二郎□録音:伊豆田廉明□美術:富田麻友美□装飾:羽場しおり□衣装:宮本茉莉□VFXスーパーバイザー:白石哲也□編集:曽根俊一□音楽:千葉広樹<主なキャスト>□長塚京三:渡辺儀助□瀧内公美:鷹司靖子□河合優実:菅井歩美□黒沢あすか:渡辺信子□松尾貴史:湯島定一□松尾諭:椛島光則 では、映画のあらすじから。 必ずしも時間軸通りではないかと思うが、ご容赦。 もちろんネタバレになるので、ご注意のほどを。(1)規則正しい独居老人の生活 主人公渡辺儀助は、20年ほど前に妻に先立たれ、祖父の代からの都内の古い家に一人で暮らしている。 朝は、庭の小鳥の鳴き声で置き、ご飯を炊き、鮭を焼いて、朝食。 ※原作から:朝食は白飯、昼食は麺、と決めている。 モノクロなので、鮭を焼く音、食べる音などが、その淡々とした規則正しい生活に数少ないアクセントとなる。 歯磨きをし顔を洗う。 珈琲を豆から挽き、美味そうに飲み一息入れてから、パソコンに向かう。 大学でフランス近代演劇史を教えていたが、10年ほど前に退職した。 今は、講演や、教え子が編集長を務めている旅行雑誌の連載などが食い扶持だ。 パソコンでその連載の原稿を書き終えて、その教え子に電話。 ここで、初めて主人公の声を聞くことができた。 この辺りは、「PERFECT DAYS」を思い出させる展開。(2)数少ない友人湯島定一との会話 食事の材料がなくなったので、銀行に行き、金を引き出す。5万円。 買い物をしてから、喫茶店で数少ない友人の一人、湯島定一と会う。 ※原作から:湯島はグラフィック・デザイナー。以前講演先で一緒になってからの付き合い。 儀助が言う。 「蓄えから生活費を引き、講演や執筆の分を少し足せば、Xデーが分かる」 湯島は、そんな計算はしないほうが、と言うが、 「その方が毎日に張り合いがある。もう遺言も書いてある」と儀助。 湯島、思い出したように持参した九州土産の手作りハムを儀助に渡す。 (3)訪問者鷹司靖子 朝食は湯島の土産のハムでハムエッグ。 講演依頼の電話があり、10万円で引き受ける。 いつものように珈琲を飲み、パソコンで仕事。 講演用の原稿だろう。 遅い昼食は、蕎麦だ。 食べおわっったところで来訪者。 大学の教え子の鷹司靖子だった。 驚く儀助。 「先生、水曜日にうかがうってリマインダーもしましたけど」 と、靖子。 「あっ、てっきり今日は火曜かと思っていた」と儀助。 途中で食材を買ってきた靖子に、 「パスタにしました」と言われ、苦笑いの儀助。 書斎で、昔話を交わす二人。 パスタとワインの夕食。 靖子が学生時代にストーカーまがいの男子学生につきまとわれているのを、儀助が助けたらしい。 儀助が退職し、卒業した靖子はすぐに結婚していた。 靖子は出版社で演劇の担当ではあるが、人出不足でグルメネタなども書かされているようだ。 少し酔った靖子が、 「私、離婚するかもしれません」と言う。 驚く儀助。 ソファーで寝ている靖子。 目を覚まし、時計を見る。 「あっ、終電」と言う。 儀助が、 「どうする、泊っていく」 と聞くが、笑って辞する靖子。 今回は、ここまで。 原作を読んで、これをどう映像化するか興味があったが、なるほどこうきたか、という印象。 そのあたりは、最終の感想の記事にて。 将棋王将戦第二局の初日。 唯一、「囲碁将棋チャンネル」でライブ放送するタイトル戦。囲碁将棋チャンネル 挑戦者後手番の永瀬九段が、ほぼ2時間の長考になっている。 さて、今後どうなるか。

(身につまされるように)怖い映画『敵』に就いて

https://maru33340.exblog.jp/37463390/
2025-01-20 01:00:00 - 日比谷シネシャンテで映画『敵』を観る。長塚京三主演。モノクロの映像が効いている。主人公が老いにより現実と幻想が混濁していく様子がいささか怖い映画だった…(詳細は語れないが)こっそり告白するなら身につまされる所も、ある…瀧内公美、河合優実は持ち味を活かしていて実に良い。観終わって頭の中がモノクロになり景色もモノクロに映る…

映画 敵

https://kencarter.exblog.jp/243376786/
2025-01-19 01:00:00 - 『敵』も見た。・・・ 瀧内公美ファンなのでいいけど・・・☆公式サイト:https://happinet-phantom.com/teki/☆映画ドットコムの紹介筒井康隆の同名小説を、「桐島、部活やめるってよ」「騙し絵の牙」の吉田大八監督が映画化。穏やかな生活を送っていた独居老人の主人公の前に、ある日「敵」が現れる物語を、モノクロの映像で描いた。 大学教授の職をリタイアし、妻には先立たれ、祖父の代から続く日本家屋にひとり暮らす、渡辺儀助77歳。毎朝決まった時間に起床し、料理は自分でつくり、衣類や使う文房具一つに至るまでを丹念に扱う。時には気の置けないわずかな友人と酒を酌み交わし、教え子を招いてディナーも振る舞う。この生活スタイルで預貯金があと何年持つかを計算しながら、日常は平和に過ぎていった。そんな穏やかな時間を過ごす儀助だったが、ある日、書斎のパソコンの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。 主人公の儀助役を12年ぶりの映画主演になる長塚京三が演じるほか、教え子役を瀧内公美、亡くなった妻役を黒沢あすか、バーで出会った大学生役を河合優実がそれぞれ演じ、松尾諭、松尾貴史、カトウシンスケ、中島歩らが脇を固める。2024年・第37回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、東京グランプリ/東京都知事賞、最優秀監督賞(吉田大八)、最優秀男優賞(長塚京三)の3冠に輝いた。 2023年製作/108分/G/日本配給:ハピネットファントム・スタジオ、ギークピクチュアズ劇場公開日:2025年1月17日
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