マニア

#1807 , available today | 「 風の色・・,空の匂い・・・・. 」

http://japaneez.blog.fc2.com/blog-entry-2909.html
・ #1807/ 【 available today 】 ・©“ 撮るじゃん。”all reserved.#nowList

#1812 , available today | 「 風の色・・,空の匂い・・・・. 」

http://japaneez.blog.fc2.com/blog-entry-2914.html
・ #1812/ 【 available today 】 ・©“ 撮るじゃん。”all reserved.#deviale

#1820 , available today | 「 風の色・・,空の匂い・・・・. 」

http://japaneez.blog.fc2.com/blog-entry-2924.html
・ #1820/ 【 available today 】 ・©“ 撮るじゃん。”all reserved.#bgm #no

ルーマニア Bigar Waterfall | 何となくブログ('A`)

http://wafoo.blog50.fc2.com/blog-entry-6328.html

【ルーマニア】Bigar Waterfall | 何となくブログ('A`)

http://wafoo.blog50.fc2.com/blog-entry-6614.html

●in大阪● | Start game

http://castlend.blog105.fc2.com/blog-entry-809.html
monomaniaマニアやー★

ダム観光のブレイクの道のり

https://oji-sanpo.seesaa.net/article/2016-08-05.html
2025-08-06 08:00:00 - 先日、「マンホールカード」についての話題を取り上げましたが、その先駆けに「ダムカード」の存在があったことは間違いありません。世の中に、「お城好き」みたいなのと同様に、「ダム好き」な人たちがいる..

美人お姉さんの口のアップ

https://zbojp.seesaa.net/article/2017-09-27.html
2025-01-14 01:58:00 - お待たせ致しました!!なかなか口のアップを撮影させていただける方が見つからなくて久々のアップとなります。今回は、『若い』美人お姉さんの口をアップで撮影してきました。見て..

先鋭化したのかな?

https://321gostart123.seesaa.net/article/2016-06-20.html
2025-06-20 06:43:00 - 自分の趣向が一本的で、先が針みたいになってきました。何事の中身でも同じなのでしょうが、好きなことは先が尖るものです。昭和の時代には、マニアとかファンなどと看板が付けられたものです。近年..

スター・ウォーズの完結編

https://myowntime.seesaa.net/article/2019-06-24.html
1970-01-01 01:00:00 - 今年の12月20日に日本とアメリカで同時公開される、スター・ウォーズの完結編(今までは「スター・ウォーズ エピソード9」とされてきました)の邦題が決定し「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜..

マニアとは

https://bonbochimayumi.seesaa.net/article/2013-07-15.html
2025-07-15 07:00:00 - みなさんは、何かのマニアでおられますか?そして、ご自身を「○○マニアである」と認識される理由は どんなところにありますか?私・ぼんぼちは、喫茶店マニアです。映画も自分なりに愉しんではい..

端から見ればそうなのかな

https://p-top.seesaa.net/article/2023-07-13.html
2025-07-13 07:45:00 - こんにちは、gonanaです。本日のお題:私は○○マニアですまあ私の場合は、しいて言うならやはり「鉄道マニア」ということになるんですかね?でも、私自身はあまり「マニア」って意識、な..

【TV出演のお知らせ】誰だって波瀾爆笑「巷のハランさん」@日本テレビ

https://hamburg-prince.seesaa.net/article/2017-09-01.html
2025-09-01 09:00:00 - ★☆★☆★☆★☆★☆ お知らせ ★☆★☆★☆★☆★☆日本テレビの 誰だって波瀾爆笑 に 私kazukazuが出演いたします。出演コーナーは、あるものにこだわりを持ち、人生を捧げ..

配管

https://takumovsky-s.seesaa.net/article/2008-07-28.html
1970-01-01 01:00:00 -

マニア?それともコレクター?

https://poposuke.seesaa.net/article/2009-08-16.html
1970-01-01 01:00:00 - これは一年以上前に書いた記事です。これを書いていた当時と今とでは状況が少し変わっていますが、とりあえずそのままの状態で記事を移転させてみました。--------------------..

ヴィタリ アソルート 84%カカオチョコレート。(-ε-)

https://kokeshimi.seesaa.net/article/2013-11-02.html
2025-11-02 11:30:00 - 先日、ちょっと珍しいチョコレートを買いました。これはヴィタリというイタリアのメーカーのチョコレートなのですが、私が今回買った楽天市場のお店以外では見たことのないチョコレートだったんです..

ジョジョの奇妙な冒険キャンペーン!

https://kokeshimi.seesaa.net/article/2012-09-04-2.html
2025-09-04 09:58:00 - ローソンで今日からジョジョの奇妙な冒険キャンペーンやってるみたいですね!(^o^)私は今日はちょっと行く余裕がなかったので、まだ実際に見ていないんですが、ローソンのHPで見る限りではかなり気合..

感想@ドラマ「踊る大捜査線」第5話:彼女の悲鳴が聞こえない*ネタバレあり

https://himezakura.seesaa.net/article/2010-04-04-4.html
2025-04-04 04:56:00 - ドラマ「踊る大捜査線」の感想です。今回は第5話「彼女の悲鳴が聞こえない」です。踊る大捜査線 コンプリートDVD-BOX (初回限定生産)出版社/メーカー: ポニーキャニオンメディア: DVD..

レンズマニアックスEX(82)超高描写力レンズ(後編)

https://pchansblog2.exblog.jp/34755406/
2025-09-08 09:00:00 - 写真用レンズ等について、様々なテーマを設け、マニアックな分析を行う「レンズマニアックスEX」長期シリーズ記事である。現在、「超高描写力レンズ」編と称し、高描写力を持つ交換レンズを、所有しているものの中から14本ノミネートし、前後編に分けて7本づつ紹介している。今回は、その後編記事だ。前編では「撮像センサーの解像力性能」および「レンズの解像力性能」の話が殆どとなり、結構面倒な(難解)な技術的内容が主体の話となった。本後編記事では、そのあたりは、もう最小限とし、一般的な、レンズ自体の話(出自の説明や評価)を増やしていこう。----では、早速始めよう、最初の高描写力レンズ。レンズは、SONY FE 100mm/F2.8 STF GM OSS (SEL100F28GM) (中古購入価格 129,000円)(以下、FE100/2.8STF)カメラは、SONY α6000(APS-C機、2014年)2017年に発売された、アポダイゼーション光学エレメント搭載型、AF中望遠レンズ。1998年発売の、MINOLTA時代(α、Aマウント)のSTF135/2.8[T4.5]は、レジェンド名玉であるが、それはあくまで、銀塩時代の通常設計のレンズであり6群8枚、アポダイゼーション以外の特殊硝材無し、という設計だ。勿論、ボケ質は最強クラスに優れているが、解像力を高めるような設計思想では無い。本FE100/2.8は、MINOLTA→KONICA MINOLTA→SONYと変遷があったが、19年ぶりのSTFレンズであり、フルサイズFEマウント対応での、最新設計(10群13枚+APDエレメント、内、非球面x1ED(特殊低分散ガラス)X1)の贅沢な光学系だ。MTF曲線(特性図)は、一番上の100%に張り付いているグラフが掲載されているが、前編記事でも書いた通り、これは銀塩時代からの慣習により30本(LP)/mmあたりの、低い解像力スペックを示したものなので、ほとんど参考にはならない。前記事での一覧を再掲すれば、~ 80LP/mm:トイレンズ、銀塩用低性能レンズ等~100LP/mm:銀塩時代のオールドレンズ等~120LP/mm:銀塩時代の一般的レンズ~140LP/mm:銀塩時代の高性能レンズ~160LP/mm:デジタル時代の高性能レンズ~180LP/mm:デジタル時代の高解像力レンズ200LP/mm~:最新の超高解像力/シネレンズの中での、「~160LP/mm:デジタル時代の高性能レンズ」のクラスに、本FE100/2.8STFは、分類されると推定できる。したがって、母艦は、APS-C機の狭ピクセルピッチ機(約4μm級)の、α6000シリーズ機が適正だと判断している。(注:もはやα6000シリーズは2019年より新製品が無く、事実上の終焉機だ)まあ、今回は、母艦の話は良い。本レンズは、さすがに19年ぶりのアポダイゼーション(STF)であるから、旧機種を超える描写性能として企画されたことは当然であろう。たとえば、最大撮影倍率だが、旧STF135/2.8が最大1/4倍と優秀な近接性能を持っていた為、本FE100/2.8も、強引に「近接撮影切り替えリング」を設けて、旧型と同等の最大1/4倍を得れるようになっている。だが、これの操作性はあまり良くないし、近接域ではAFの精度も落ちてしまう。他にも、色々と本レンズが、必ずしも旧型よりも優れない細かい理由もあって、依然旧STF135/2.8も捨てがたい。まあでも、本レンズも近代レンズの中では、とても優秀であるから、細かい弱点は気にせずに(またはそれを回避しながら)使うのが望ましいと思う。推奨できるか否か?と言えば、中上級マニア層やハイアマチュア層には、間違いなく推奨できる。参考関連記事:旧ブログ*レンズマニアックス第31回「新旧STF対決」編*最強100mmレンズ選手権 (注:優勝レンズ)等、多数。----さて、次のレンズ。レンズは、SIGMA 40mm/F1.4 DG HSM | ART (新古購入価格 100,000円)(以下、A40/1.4)カメラは、CANON EOS 7D MarkⅡ(APS-C機、2014年)2018年に発売されたAF大口径準標準レンズ。このレンズは、驚くほどの超高解像力仕様だ。恐らくだが、「200LP/mm~:最新の超高解像力/シネレンズ」というランクに分類されると推定できる。母艦も、CANON機(一眼レフ)の中では、トップクラスにピクセルピッチが狭い、EOS 7D MarkⅡあたりが適している事だろう。(又は、未所有だがEOS 90D)(参考再掲、EOS 一眼レフAPS-C機のピクセルピッチ)「4.1μm:121LP/mm:CANON EOS 7D MarkⅡ 2000万画素機」「3.7μm:135LP/mm:CANON EOS 8000D 2400万画素機」「3.2μm:156LP/mm:CANON EOS 90D 3200万画素機」近代レンズの中では、200LP/mmを超える高性能を持つレンズも、シネレンズ等では、いくらでもあるだろうが、超高額なレンズも多く、10万円級で中古購入できる超高描写力レンズというものは、本A40/1.4と、COSINA APO-LANTHAR 50mm/F2(後述)の2本しか存在しないだろう、と思われる。ただ、APO-LANTHAR 50mm/F2は、まだ小型軽量だが本A40/1.4は、「これが(準)標準レンズ?」と驚いてしまうほど、大型で重量級のレンズだ。ほとんど業務撮影専用のレンズと言っても差し支えがなく、短時間だけの手持ち撮影か、又はスタジオ等で三脚に据えつけての撮影でないと、これを手持ちで長時間振り回して撮る事は困難だ。この為、このレンズを趣味撮影に使う場合には、もう、大型母艦(注:本レンズは、CANON EFマウント版を購入しているので、EOS機となる)例えば、EOS-1D級、EOS 5D級、EOS 7D級のの機体では、総重量が重過ぎて、メゲてしまう。(→体力や集中力が無くなり、長時間の、移動しながらでの撮影は、非常に困難となる)したがって、近年では、そういう目的には、CANON一眼レフまたはミラーレス機のAPS-C機の小型軽量機を本レンズの母艦としてあてがう事としている。具体的にはEOS 8000D(2015年)や、ミラーレスのEOS M5(2016年)であり、これらはピクセルピッチも狭く、解像力的なバランスも良い。「3.7μm:135LP/mm:CANON EOS 8000D 2400万画素機」「3.7μm:135LP/mm:CANON EOS M5 2400万画素機」(注:両機は、恐らくは同じ撮像センサーであろう)また、総重量も軽量化できる。実例は以下だ、(ここの重量は、カメラ本体のみ、公称値)820g:CANON EOS 7D MarkⅡ(これは重い!)520g:CANON EOS 8000D (やや適正な重量)380g:CANON EOS M5 (軽量だが、耐加重性が不安)なお、EOS M5の場合は、別途マウントアダプターが必要で、「EF-EOS M」の場合は約110gとなる。いずれにしても、本A40/1.4の弱点は、その大半が大きさと重さ(と、価格)である。描写力上の不満は、ほとんど無いが、あえて言えば逆光耐性がやや低い点を挙げておこう。推奨できるか?は、趣味撮影においてはNGだ。業務/実用撮影専用のレンズとなるであろう。----では、次の高描写力レンズ。レンズは、Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 110mm/F2.5(新品購入価格 138,000円)(以下、MAP110/2.5)カメラは、SONY α7S(フルサイズ機、2014年)2018年に発売されたMF等倍中望遠マクロレンズ。(注:Voigtlander綴りの変母音省略、以下同様)これもまあ、高描写力レンズとは言えるのだが、こと、解像力に関しては、感覚的な評価では、前述/後述の APO-LANTHAR 50mm/F2に分がある。しかし、前編のTAMRON SP180/3.5のところでも少し述べたが、マクロレンズは、物(体)側の分解能が高いので、感覚値としての「解像感」は高くなり、「非常に良く写る」レンズだと感じる。じゃあ全てのマクロレンズがそうなのか?と言えば実のところ、銀塩時代の1/2倍仕様のマクロレンズ(概ね、~1980年代まで)では、そこまでの高描写力は(一部のマクロを除き)感じ難い。だが、1990年代後半以降、できれば2000年代以降でのデジタル時代からの各社マクロレンズでは、もう近接撮影時での感覚的な描写力は及第点だ。ポイントは「マクロレンズは必ず近接撮影をする事」であり、遠距離(無限遠)撮影は、マクロレンズでの重要設計思想では無いので、一般的な高性能中望遠レンズの方が、遠距離撮影が優れる場合も多い。で、そう考えると、近代マクロというものも、さほど潤沢に機種(製品)数がある訳では無い。なお、超音波モーター搭載型や、手ブレ補正内蔵型は、「近接撮影では無駄な付加価値」だと個人的には思っている為、それらの各社マクロ(概ね2010年代~)を除くと、もはや、一眼レフ用あるいはミラーレス機用の、実用的な優秀なマクロの機種数は、かなり限られていて・・TAMRON SP90/2.8(x72E系)、SIGAM EXマクロ系(2000年代)、TOKINA AT-Xマクロ(2000年代)、COSINA MACRO APO-LANTHAR系(2000年代および2010年代)あたりしか存在しないのではないであろうか? そうした優秀なマクロレンズの中、MACRO APO-LANTHAR系のみは、MFレンズだ。だが、近接撮影では、およそ9割がMF撮影になると思うので、MF仕様である事は弱点ではなく、むしろ長所となる。結局、MACRO APO-LANTHAR系(65mm/F2、110mm/F2.5)が、2010年代での最強のマクロかもしれない。なお、2020年代では、同じくCOSINA社から、MACRO APO-ULTRON系が発売されているが、マウントを選ぶため、現状では未購入なので、詳細についての言及は避けておく。----さて、4本目のレンズ。レンズは、OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO 90mm/F2 MACRO(中古購入価格 50,000円)(以下、OM90/2)カメラは、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(μ4/3機、2016年)1980年代後半頃に発売と思われる、MF1/2倍中望遠マクロレンズ。銀塩時代のレンズにつき、勿論フルサイズ対応品である。上記の型番表記は少し省略していて、レンズ上の正式名は「OLYMPUS OM-SYSTEM ZUIKO AUTO-MACRO 90mm 1:2」となっている。(注:これの記載は全て大文字、「ZUIKO」のみフォントが少し異なり、出典によってはZuikoと書かれる場合もあるが、デジタル時代に入ってから(2003年以降)のZUIKO表記は、明らかに大文字で強調されている。---一般に、ブランド銘や機能を強調したい場合の製品名称は大文字で書かれる。例えばNikonの「NIKKOR」は、いつの時代でも常に大文字表記だ。ただ、大文字で記載すると、ブランド力を強調する反面、「固い」イメージとなってしまうケースもあり、カメラ等の個々の商品の性格上、表記法方が異なる事もある。具体例としては、デジタルカメラのデジタルの表記は、*RICOH GR DIGITAL(固い)*CANON Kiss Digital(柔らかい)と、同じ機能でも、大文字小文字表記に差異がある。また、企業方針により、そのあたりが決められる例としては、SIGMAの高級(デジタル)コンパクト機では「DP」表記が、2008年~2013年(Merrill迄)「dp」表記は、2014年~(Quattro以降)のように、途中から型番が小文字表記となっている。---メーカー名は、その企業のCI(≒方針)により、大文字と小文字が混在するケースが多いが、本/旧ブログでは便宜上、どのメーカー(ブランド)名も、全て大文字で統一して記載している)さて、本OM90/2だが、この「超高描写力」編記事では、本レンズのみ、銀塩MF時代の準オールドレンズとして選出されている。ただ、本OM90/2のみが、銀塩MF時代のレンズを代表する超高描写力レンズなのか?というと、そういう訳でも無く、他にも何本か高評価を得たものも存在している。本OM90/2は、あくまで銀塩MF時代レンズの代表として、参考目的での紹介という事とする。本レンズにおける、開放F2級マクロは希少だ。だが、「開放F値が明るいから、高性能で凄いレンズなのだ」というのは、全然正しくない概念であり、これは1960年代~1980年代頃の、銀塩MF一眼レフ等において、開放F値が明るい標準セットの方が、高額であったので、「高級品だ」と消費者/ユーザー層は勝手に判断してしまい、おまけに、メーカー側、流通(販売)側でも、そういう風に「開放F値が明るいものは高級レンズ」といった売り方をしたので、そういう概念が、その後、半世紀(50年)もたつのに、現代の消費者/ユーザー層の間にも根付いてしまった次第である。本OM90/2は、そういう観点でも、「F2だから凄い」という訳ではない。あくまで、設計の優秀さであろう。だが、それもあくまで1980年代での優秀さだ。現代においても、さほどの描写性能上での遜色は感じられないレンズだが・・ここは工夫もある。あえてμ4/3機と組みあわせて周辺収差を消したり、撮影倍率を高める事で仮想的に物側分解能を高めたり、と、細かい措置を行った上でようやく現代でも実用可能な性能となっている事を理解しておく必要があるだろう。初級マニア層等が、「高性能なフルサイズ機に装着して使えば、良く写るに違いない」とかと思っているならば、それは適正な用法では無いので念の為。----では、次のレンズ。レンズは、smc PENTAX-FA 77mm/F1.8 Limited(新品購入価格 74,000円)(以下、FA77/1.8)カメラは、PENTAX K10D (APS-C機、2006年)2000年発売のAF変則焦点距離レンズ。本/旧ブログでの通称は「ナナナナ」である。このレンズも「銀塩時代の末期」という古い時代の物だが、2021年に発売された後継型(未所有)でも、コーティングの改良と円形絞り機構の追加という措置で、基本的な光学系(レンズ構成)には変更が無く、発売当初から完成度の高い光学系であった事が見て取れる。(注:これを逆に言えば、改善点が、あまりに少ない事にがっかりし、新型に買い換える気が全く起こらない・・)本/旧ブログでは、このナナナナに関しては、膨大な数の紹介記事があると思われる。銀塩末期を代表する名玉であり、2000年代では「ナナナナを買わずして、どのレンズを買うのだ?」のように、評価や、周囲への推薦をしていた。ただ、時代は進み、技術も進化していく。さしもの「ナナナナ」も、近代においては、その古さは隠せない。幸いにして、元の設計が良いので2020年代において「古すぎて使えない」という程の仕様的老朽化には達していないが、それでも、他社の新鋭レンズに、描写力的なアドバンテージがある事は、もう明らかであろう。特に「2016年断層」と私が定義している時代以降の新鋭高性能レンズは、コンピューター光学設計で、非球面レンズや異常低分散ガラスレンズを多用した複雑な光学系となっている。すなわち、その「断層」以降で、レンズの画質が劇的に向上した次第である。非球面レンズや異常低分散ガラスレンズは、勿論「断層」以前から使われていて、早いものでは1970年代位からの採用例もある。ただ、光学設計が、そういう新硝材を有効活用するレベルには、まだ達していなかった。例えば、昔から一般的な、単焦点標準レンズ等での「変形ダブルガウス型構成」(いわゆるプラナー型)は、もう1970年代~1980年代あたりから、各社のほぼ全ての標準レンズが、その構成を採用していて性能面、製造コスト面などのバランスは、ほとんど完成の域に達していた。 この手の完成度の高いレンズに、さらに非球面レンズを1枚追加すれば、特定の収差が減り、僅かに描写力は向上する。でも、その改善は僅かだし、それにしてはコストアップが甚だしい。そうした製品も無い訳では無かったが、費用対効果やコスパが悪い為、各社の一般的な標準レンズの構成は、2010年頃まで、何十年間もの間、ずっと古い時代のままであった。コンピューター光学設計技術も昔からあったのだが、2010年頃に劇的に改良されたと思われる(注:市販の光学設計ソフトの仕様はわかるが、各カメラ・レンズメーカーでは、自社独自の光学設計ソフトを開発したと思われ、その中身は、完全に門外不出・企業秘密となっていて、その断片的情報すらも得られない)その時代から、旧来のコンベンショナルな(つまり独国の光学黄金時代の1900年~大戦~1970年頃に開発・発明された、昔の)光学系から脱却して、全く新たな「コンピューター光学設計」が始まり、そこでようやく、非球面や異常低分散等の特殊硝材を有益に活用でき、今まで見た事も無いような光学系(レンズ構成)が出来るようになったのではあるまいか? という推察だ。で、その「断層」以前、2000年代~2010年代前半頃は、中途半端な時代だと思われる。旧来からのオーソドックスなレンズ構成に、僅かに1~2枚の非球面や異常低分散ガラスレンズを追加したところで、まあ、描写力は若干改善するものの、前述のように、コスパが悪くなってしまう。そこで、この時代(デジタル転換期)においては、基本的にレンズの改良は、上記のような、基本的な光学系に特殊硝材の僅かな追加。それから、デジタルの撮像センサーに対応する為の光学系の微調整、新型コーティング技術の採用、円形絞りの採用、あたりに留まったのだが・・ これでは消費者層にアピールする「付加価値」が低い為、この時代では「超音波モーターの搭載」や「手ブレ補正機能の内蔵」等の、ビギナー層での不安要素(ピンボケする、手ブレしてしまう)を取り除く為の、「付加機能」を追加し、その結果、レンズの価格をアップする措置を行った。しかし、ハイアマチュア層や中上級マニア層ではピンボケや手ブレの不安を持っていない。そういう便利機能が無い時代でも(例えばフィルムでも)問題が無く撮影が出来ていた訳だからだ。自分達にはいらない機能がついて、新型レンズは「大きく重く高価(三重苦)」となった。これでは、そういう新製品に興味を持つ上級層は、激減してしまう。つまり、市場は「ビギナーを取り、上級層を捨てた」訳だ、勿論、ビギナーや入門層の実数の方が遥かに多いから、この戦略は、大きな間違いでは無い。でも、結果として、ハイアマチュア層やマニア層の激減により、口コミやWeb上での、新製品等へのユーザー提供情報が、壊滅的な迄に減ってしまった。入門/ビギナー層では、「話題に上らないならば、製品を知りようが無い」訳だから、市場にある情報を検索して調べたりするのだが、それらはもう上記のデジタル時代(2000年代後半~2010年代)では、ほぼ100%、「宣伝記事」(商品を売る為に流通側や個人事業主が、商品を褒める内容しか書かない)になってしまっている。それで新製品が売れれば、そういう時代の変化もまあ、わからないでは無いが、実際には新製品は全く売れず、2010年代以降は、カメラもレンズも驚く程の市場縮退を招いてしまっている。その背景は、一般に「スマホが普及したから」と言われているが、単純にそれだけが原因では無い。ハイアマチュア層やマニア層の激減は、消費者の立場に立った情報発信の衰退に直結してしまった為であり、何もわかっていない入門/ビギナー層ばかりが、宣伝広告の情報に乗って、高価すぎる(そして、そのユーザーには不要なまでの、カタログスペックという名の「付加価値」がついた)新製品を買ってしまう訳だ。それでも、市場が潤うならば、それはそれで良い。でも、実体は、そのような「ユーザー目線では無い:新製品群に魅力はなく、市場は縮退を続ける1方となっていく。それにより、メーカー側の「企画」や「営業戦略」も萎縮してしまい、新製品が全く発売されなかったり、出たとしても、あまり有益とは思えないスペック(例:フルサイズになりました。超高速電子シャッター連写機能がつきました)が付いただけで、その結果、として、2010年代でのカメラの平均価格(新品、および中古相場)は、3倍~5倍程度も高額になってしまった。これではますます、上級層等は新製品を買わない、高すぎるからだ。こうして悪循環は続き、そこに2020年からのコロナ禍の発生により、さらに市場はダメージを受けた。じゃあ、どうするのか?そこは、一ユーザーが考える課題では無いかも知れない。メーカー、流通等の、市場全体が対策を施すべきが本来であろう。だが、消費者/ユーザー側としても魅力的な新製品が出ないならば、趣味的にも実用的にも困ってしまう訳であり、ましてや「マニア」といった趣味は、もう続けることが難しいほどに、市場とユーザーの目線が乖離(=かけはなれる事)してしまっている。つまり「カタログスペックだけを盛った高価なカメラ」等は、ビギナー以外、誰も欲しいとは思わない訳だ。さて「ナナナナ」の話から脱線してしまった(汗)市場縮退の現状を打破するために、消費者/ユーザー側に、もっと訴えかける製品の投入は、それは1つの方向性としてアリだろう。ただ、メーカーの状況や、時代背景として、「ナナナナ」のような魅力的な製品を、簡単に企画できて、それを新発売する余裕が無いとならない。「ナナナナ」の発売年の2000年という年であれば、銀塩中古ブームもあったし、又、市場も消費者も、誰もが、続くデジタル時代への希望を持っていた時代である。今の時代は、市場も消費者も、縮退を続けるカメラ・レンズ市場に対して、ほとんど希望を持っていない。そこが最も違う点であり、最も重要なポイントなのではなかろうか?----さて、6本目のレンズ。レンズは、TAMRON SP 85mm/F1.8 Di VC USD(Model F016) (中古購入価格 70,000円)(以下、SP85/1.8)カメラは、NIKON Df (フルサイズ機、2013年)2016年に発売されたAF中望遠レンズ。「F1.8のレンズよりも、F1.4の方が、高級で 高額だから良く写るに決まっている」と思いこんでいる、初級中級層や初級マニア層に対しては、この2010年代中頃の、TAMRON SP~F1.8シリーズ(全3機種、35mm、45mm、85mm)は是非、一度は使っていただいた上で、F1.4版との差異を判断してもらいたいと思う。それほどまでに、SP~F1.8シリーズは高描写力であり、実用上の不満は全く無いと言える。ただ、全く売れないレンズであった。何故ならば、現代でのビギナー層ばかりの消費市場では「F1.8のよりも、F1.4の方が優れる」という思い込みが蔓延している。おまけに、SP~F1.8シリーズは定価約10万円税込みと微妙に高価だ、これであれば「低スペックなくせに、高価すぎる」という悪評判にも繋がってしまう。また、変な話だが、初級ユーザー層の中には自身の持つF1.4級レンズの優秀さを弁護する理由からか? SP~F1.8レンズの僅かな弱点(例:焦点移動が出るとか口径食が出るとか)を、大きく誇張して情報拡散(すなわち、ネガティブキャンペーン)をする輩まで居た。じゃあ、そういう事の本質がわかっているマニア層やハイアマチュア層はどうしていたのか? と言えば、それらの層では、35mm、45mm、85mmという一般的な焦点距離のレンズを5本や10本所有していても不思議ではない。そこに新規に約10万円のレンズを、中上級者層が買い足す筈もない。 だから誰も買わず、マニア層等からの精緻なレビュー情報の提供等も皆無であった。(注:市場にあるのは、製品の広告宣伝の為の流通側レビュー記事ばかりだ。もう、そういう内容の情報は、消費者層の誰も信用していない)そして、TAMRONとしては、60年を超える長い歴史の中、一般的焦点距離の単焦点レンズを発売するのは初めて事であった。おまけにF1.8の低評価の誤解についても、ちょっと軽視していたのではなかろうか?また、ユーザー層の激変(もうマニアが居ない)についても、同様に不理解だ。つまり、このSP~F1.8シリーズレンズは、商業的に失敗したレンズ群となってしまった。発売から1~2年後には、新品在庫処分により実売価格が大幅に下落。それに連動して新古品も中古市場に大量に流通。かなりの安値となっていた為、私もそれらの3本をコンプリートした。素晴らしい性能でバランスの取れたレンズだと思ったが、市場での高(好)評価は無く、あわれ、2020年頃までに、殆どのSP~F1.8シリーズレンズは、短期間で生産完了となってしまっていた。後になって欲しいと言っても、もう手遅れだ。レンズやカメラは、その価値の判断は、あくまで消費者個々で行わないとならず、自分にとって必要だ/価値がある、と思った機材は、それの通常販売期間中(中古流通を含む)に、何としても入手しておく必要があるだろう。10年や20年すぎて「あれが欲しかった」とかは完全に手遅れだし、そういう希少機材は、今度は容易に「投機対象」となってしまい、不条理な高額転売が行われている、という酷い世情だ。----では、今回ラストの高描写力レンズ。レンズは、Voigtlander APO-LANTHAR 50mm/F2Aspherical(新古品購入価格 104,000円)(以下、APO50/2)カメラは、SONY α7 (フルサイズ機)2019年発売のフルサイズ対応MF小口径標準レンズ。「コンピューター光学設計の申し子」のようなレンズであり、特殊硝材をふんだんに採用し、妥協を許さない高描写力を目指したレンズだ。だが、スペックは恐ろしく地味である。今時、MFの50mmの標準レンズで開放F2、最短撮影距離も45cmと一般的、これでは、銀塩MF時代の1970年代頃の標準レンズと、見かけ上では同等のスペックであり、その手のオールドレンズならば数千円程度の中古相場で買え、しかも写りは悪く無い訳だから、本レンズと、スペックだけを比較するならば、「何で60倍も高価なのだ!」と、ブチ切れてしまうだろう。だが、勿論、表面的なカタログスペックだけでは、その描写力を垣間見る事はできない訳であり、本レンズは、「50倍も60倍もお金を余計に払う」行為に相応するだけの、「高描写力」という最大の特徴を持っている訳だ。前述のSIGMA ART 40mm/F1.4と同等に、恐らく、「200LP/mm~:最新の超高解像力/シネレンズ」というランクに分類されると推定できる高解像力レンズではあるが、母艦の選択が難しい。本レンズは、SONY Eマウントの他、NIKON Zマウント、LEICA VMマウントでも販売されているのだが、私が所有しているのは最初期のEマウント版である。(注:中身の光学系は全て殆ど同じ)SONY α Eマウントミラーレス機は、本記事執筆時点では、もうフルサイズ機しか残っておらず、本レンズが仮に、200LP/mmの解像力性能を持つと推測すれば、その際に適する母艦側の撮像センサーのピクセルピッチは、2.5μmとなる。フルサイズ機で、そこまで小さいピクセルピッチの機体は、現時点では存在しない。仮にそれを作るとすれば、その記録画素数は(36mm÷0.0025mm) x (24mm÷0.0025mm) = 14400pix. x 9600pix. =約1億3800万画素の機体となる。フルサイズ機での現時点で最少は、一眼レフでやや古いが、CANON EOS 5Ds(R)の 5000万画素機での4.1μmであろう。μ4/3機でも、2020年代初頭での最少ピクセルピッチ機は3.0μmまでである。しかし、それ以下のセンサーサイズの機体では、通常、もっと狭いピクセルピッチだ。(実例:PENTAX Q7(2013年)では、1/1.7型センサー機(幅7.5mm)で、1200万画素この時、ピクセルピッチは、約1.9μm)現状、センサーサイズの大きいフルサイズ機では、あまり細かいピクセルピッチとする事は、製造上の理由等で困難だが、技術的には実現が可能な訳なので、いずれ、そうした1億画素級の機体も企画され、発売されるかも知れない。(ただ、仮に、それが100万円オーバーとなれば、誰が買うのか?という事となり、企画は難しい。なので、現代では、最新鋭機の画素数はむしろ少なくなり、メーカー側が利益を出し安い為の商品戦略となっている)まあだから、本APO50/2のオーナー層は、今はまあ、レンズの解像力がセンサー解像度に比べて高すぎる状態で使っていたとしても・・いつの日か、超高画素センサー機が発売され、それを買う事になれば、その時に、ようやくこのAPO50/2の真の実力値が解放される訳なので、それを楽しみに待っておくのが良いであろう。----では、今回の記事はこのあたりまでで。次回記事の内容は現状では未定としておくが、恐らく、この記事の補足編となるだろう。

マニアックな方

https://uchidaart.exblog.jp/30749250/
2025-09-04 09:00:00 - 木曜日、雨時々曇り。雨が降り過ごしやすい気温に。マニアックな女性のお客さんと話をした。なにがマニアックって松方幸次郎のファン。とにかく萌えらしい。今でいう沼ると言えばいいのか、、松方幸次郎とは国立西洋美術館に収蔵されている絵画の収集家であり実業家である。モネやルノワールなどより、松方幸次郎。松方幸次郎、、、あまり気にしたことなかったけどなんか気になってきたな。その女性は2点の作品をお求め下さりました。最近のインスタグラムの様子です。なんかそれっぽくなってきたよ。代官山蔦屋書店にて。https://store.tsite.jp/daikanyama/event/art/43415-1701501018.html?fbclid=PAZXh0bgNhZW0CMTEAAackHL60_LnHXWibbIHzu8QjyOKJfYuem26J1QG4KFFiOsUVCmsBbra6B7eIgg_aem_gw6--GcWTTtUqUimj8c4Gw

レンズマニアックスEX(81)超高描写力レンズ(前編)

https://pchansblog2.exblog.jp/34730775/
2025-09-03 09:00:00 - 自身で所有している写真用レンズ等について、様々なテーマでマニアックな分析を行う主旨の「レンズマニアックスEX」の長期シリーズ記事である。各テーマに沿って、数本(5~9本程度)の写真用等のレンズを1つあたりの記事で紹介している。既に第四部までで、計80回の記事を掲載済みだが、今回から、第五部のスタートとなる。さて、本記事は「超高描写力レンズ」編である。読んで字の如しの、高い描写力を持つレンズを14本ノミネートし、前後編に分けて7本づつ紹介する。なお、今回の記事では、その殆どが、高性能の母艦には、何を選択するべきか? という点が主体となる。技術的な説明として、カメラの撮像センサーのレンズの解像力への概念理解が必須だ。出て来るのは数字ばかりで、読み難い記事だが、この概念を知っておく事は、決して損にはならない。----では、まず最初のレンズ。レンズは、COSINA Carl Zeiss Milvus 50mm/F1.4(中古購入価格 85,000円)(以下、Milvus50/1.4)カメラは、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ (μ4/3機、2016年)2016年頃に発売されたMF単焦点大口径標準レンズ。高解像力・高描写力のレンズである。母艦の選択は、フルサイズ機よりも、ピクセルピッチの狭い機体を選ぶ方がバランスが良い。今回のMilvus 50mm/F1.4レンズ(あるいは、本記事で紹介する、各高描写力レンズ)そのものの性能は、もう十分なので、これらを、あれこれと評価する必要も殆ど無い事であろう。ここからは、撮像センサーのピクセルピッチと、レンズ解像力の関係性について詳しく説明しておく。かなり面倒な記事だが、これを理解しておく事を推奨する。まず、ピクセルピッチとは、撮像センサーの1pixel(1画素)の幅(注:普通、「正方画素」と言う事で、縦と横のサイズは同一だ)の事である。どうやって計算するか?は、撮像センサーの実寸(注:横だけで良い)を、カメラの仕様上での最大画素数の横の数値で割れば良い。本機OM-D E-M1Ⅱの場合、μ4/3機であり、仕様上でのセンサーの横幅は17.4mmである。(注:本来、μ4/3規格では、幅17.3mmだった筈だが、この2000万画素センサーだけは、僅かに大きい模様。画素数を増やす為の措置か?)次いで、仕様での(最大)記録画素数の横幅は、5184pixel、したがって、17.4mm÷5184pix.は、約0.00335mm、これはμm(マイクロメートル)という単位にすると、3.35μmとなる。(注:撮像センサー周辺部の、非有効画素の事は考慮しない。それの詳しい仕様が非公開だからだ)勿論だが、これは、凄く小さい、微小な値だ。加えて、他社機と比べても、かなり狭い値である。なお「マイクロメートル」は、長くて呼び難い為業界の技術者等では、これの旧称(旧単位)である「ミクロン」(μ)と呼ぶ事が一般的だ。ただ、旧単位は、公式的には使えない為、文書や各種資料等では、必ず「μm」と書かれている。一般に小センサー機、すなわちコンパクト・デジタル機、産業用カメラ、携帯電話カメラの小型センサーでは、ピクセルピッチは非常に狭く、1μm台となるものも多いが、あまりにそれが小さいと、まずダイナミックレンジ等の描写力に影響が出る弱点がある。加えて、装着レンズが、その狭いピクセルピッチに対応できるまでの高解像力を持つ事が難しくなる。一般的な写真用カメラ(ミラーレスや一眼レフ)では、センサーサイズは比較的大きく、μ4/3、APS-C、フルサイズ、中判(=フルサイズ以上)だが、APS-C機以上での、それらのピクセルピッチは、現状では4μm弱あたりが下限となっている。ただ、μ4/3機はさすがに狭く、本機E-M1Ⅱや同時代(2010年代後半)の、2000万画素級の高級機では、前述のように約3.3μm。さらに、2020年代のPanasonic DC-GH6等の2500万画素級高級機では、ピクセルピッチは約3.0μmまで狭まっている。カメラのスペックを見る場合には、総画素数ではなく、このピクセルピッチに優先的に注目する必要がある。ただ、仕様表には、これは書かれていない為、必ず、電卓等で割り算を行い、これを計算し、その数値を把握しておく必要がある。何故ならば、ピクセルピッチが4μmを超えるセンサー搭載機(一般的なフルサイズ機等ではもっと大きい)では、ほとんど問題にならないが4μm以下(下回る)の狭ピクセルピッチ機では、装着するレンズに、相当の高解像力が求められるからだ。じゃあ、ピクセルピッチに応じて、必要なレンズの(像側)解像力を計算してみよう。レンズの解像力は、LP/mm(ラインペア・パー・ミリメートル)という単位で表されるケースが多く、これは、1mmの中に、多くの黒白の線を引きその線(ライン)の、ペア(黒白)が、何本まで分離して見えるか?という解像力の指標だ。(注:一般に「解像度」と、良く混同されるが「解像度」は、すなわち撮像センサーの画素数と、ほぼ同じ定義につき、言葉の言い回しには注意だ)撮像センサーのピクセルピッチに応じて、必要なLP/mm値は決まってくる。一般的には、1mm÷ピクセルピッチ÷2(白黒)の値が、レンズ側に必要なLP/mmの性能となる。3.3μmピッチの本機E-M1Ⅱでの計算例は、1÷0.0033÷2≒150LP/mm 程度である。同様に他機の場合での計算例(一覧)を挙げておく。ピクセルピッチ、要求レンズ像面解像力、機種の一例だ。8.4μm: 60LP/mm:SONY α7S系(Ⅰ~Ⅲ)フルサイズ機7.3μm: 68LP/mm:NIKON Df/D4 1600万画素 フルサイズ機6.6μm: 75LP/mm:CANON EOS-1D X MarkⅢ フルサイズ機6.4μm: 78LP/mm:NIKON D5/D6 フルサイズ機5.1μm: 98LP/mm:SONY α7Ⅳ フルサイズ ミラーレス機4.4μm:113LP/mm:CANON EOS R5 フルサイズ ミラーレス機4.3μm:116LP/mm:NIKON Z9 フルサイズ ミラーレス機4.2μm:119LP/mm:NIKON Zfc APS-C 2000万画素機4.1μm:121LP/mm:CANON EOS 5Ds(R) 5000万画素機3.9μm:128LP/mm:SONY α77Ⅱ等 APS-C 2400万画素機3.7μm:135LP/mm:PENTAX K-3 MarkⅢ APS-C機3.3μm:151LP/mm:OLYMPUS OM-D E-M1Ⅲ等 μ4/3 2000万画素機3.2μm:156LP/mm:CANON EOS R7等 APS-C 3200万画素機3.1μm:161LP/mm:Super35mmセンサー 8Kシネカメラ3.0μm:166LP/mm:PANASONIC DC-GH6 μ4/3 2500万画素機(参考:銀塩(フィルム)の場合では、デジタルとは概念が異なり、同じような計算は出来ない。あえて、”許容錯乱円"等をベースに考察すれば、35mm判フィルムでのレンズ側の要求解像力は、15~20LP/mm程度と、かなり低い値になると思われる)さて、この一覧からは、画素数の大きな機体が、必ずしもピクセルピッチが狭い訳では無い事がわかると思う。(→だから、「画素数だけを見てカメラを選んではならない」という事になる次第だ)また、勿論、値段の高い機体が、ピクセルピッチが狭い訳でも無い。要求されるレンズの像面解像力も計算で求まっているが、じゃあ、実際のレンズの解像力というのは、どれくらいあるのだろうか? だが、ここも未公開仕様である。(注:メーカーが公開している「MTFチャート」があるが、これは実際の限界値を表してはおらず、かつ、フィルム時代から使われているものだからか?単位(目盛り)が、かなり低い「数十LP/mm」あたりでの解像力の変化を示す図だ。---また、MTFチャートは、光学の業界毎(例:写真、産業、顕微鏡等)、あるいはメーカー毎もに、そのグラフ軸の目盛の項目が異なる場合も良くある。つまり、統一化された記載法では無いので要注意だ)ユーザー側で「解像力チャート」等を実写すれば、実測できない訳では無いのだが、チャートが高価で入手が困難、計測も面倒と、レンズの解像力の判定は、なかなかユーザー側で出来る措置では無い。(参考:近年では、「光学設計用ソフト」を使って、特許等で公開されているレンズデーターを打ち込みそこから、そのレンズの特性を計算させる、という「準専門家」的な、ツワモノのマニア層も居る。ただ、この手法は公開されている範囲のデータを元にする為、全てのレンズの特性を調べるのは無理だ)、なので、以下は、個人的な経験則による推測値だが、各時代のレンズでの典型的な例を挙げておく。~ 80LP/mm:トイレンズ、銀塩用低性能レンズ等~100LP/mm:銀塩時代のオールドレンズ等~120LP/mm:銀塩時代の一般的レンズ~140LP/mm:銀塩時代の高性能レンズ~160LP/mm:デジタル時代の高性能レンズ~180LP/mm:デジタル時代の高解像力レンズ200LP/mm~:最新の超高解像力/シネレンズなお、レンズの解像力は、一般に、画面中央が高く画面周辺となると低くなる。(MTFチャートが一例)この一覧においては、画面中央部付近での、最も解像力の高い数値を推定している。また、絞り値等でも解像力は変化する。上記は、あくまで、カメラ(センサー)毎のピクセルピッチの一覧と対応させて、必要な(像面)解像力を持つレンズのクラス(ランク)を一致させる目的の一覧表である。よって、1つ1つの数値の良し悪しが、ダイレクトに写真の写りの良否に繋がる訳ではない。(参考:また、さらに面倒な話をすれば、ここまでの計算は、全て「像面」、つまりセンサー側での話だ。被写体側(物側、物面)での解像力(分解能)は、ここまでの話とは別に、光学倍率と、NA(開口数)の概念と計算が必要となる。あまりに冗長なので、今回の記事では、被写体側での解像力/分解能に関わる話は割愛する)それと、前述のように上記数値は推定値であるから、母艦(センサー)と、レンズのバランスを取るには多少余裕を見て(つまり、1~2割ほど低い値として)ピクセルピッチに合わせこむようにする事が良い。具体的には、3.3μmピッチのOM-D E-M1Ⅲは、要求解像力約150LP/mmのレンズが最低限必要だが、1~2割増しの性能、つまり165~180LP/mmのレンズの装着が望ましい。 これは、すなわち「デジタル時代の高性能レンズ~高解像力レンズ」という判断となり、今回使用のMilvus 50mm/F1.4の性能(ランク)と、ほぼ一致する訳だ。なお、この計算において、RGGBベイヤー配列型の通常センサーでの、演繹補間(デモザイク)処理や画素数を下げる又はビニング(画素連結)の処理、PENTAX等のリアルレゾリューション処理での影響は考察しない事とする。つまり、ピクセルピッチを単に1画素として、単純に、それをレンズの解像力と対応させただけだ。そして、「こんな面倒な計算をしなければ、カメラや装着するレンズを選べないのか?」という疑問があるだろう。だが、基本的には、その計算を行わないとならない。計算自体は難しくない、像側の解像力を調べる場合ならば、簡単な割り算を行うだけなので、小学生でも出来る。光学の専門的技術者ならば勿論、誰でも、それは行っている。そして、慣れてくれば、あるいは、自分で何回か計算した経験があるならば、だいたい上の表は暗記できるくらいとなり、一々の計算は不要だ。具体例としては、以下のようなイメージだ。1)「ああ、フルサイズの中画素機ね、だったら 銀塩時代の古いレンズでも十分使えるよ」2)「APS-C型の2400万画素機かあ、結構細かいね。 銀塩時代の物だと、かなりの超高性能レンズか、 又は、デジタル時代からの高性能レンズでないと、 バランスが取れないよ」3)「高級μ4/3機の2000万画素機? う~ん、もはや 少なくとも「2016年断層」以降の、超高性能レンズ を組み合わさないと、画質が落ちてしまうよ」・・・だいたい、こんな感じである。実用的には、これで十分であろう、ピクセルピッチや解像力の細かい数値を覚えておく必要は無い。でも、この概念そのものは、一般のカメラマン層では理解が困難だった。だから、デジタル化されて20年以上もたつのに、いまだにカタログだけを見て、「画素数の大きいカメラは良く写るカメラ」や「フルサイズ機は良く写る」とか、「開放F値の明るいレンズは高性能で良く写る」とかの、必ずしも正しいとは言えない「思い込み」に、残念ながら一般層の皆が囚われてしまっている。しかし、この概念が理解できたならば、もう簡単だ。つまり、「カメラには各々のピクセルピッチがあり、その性能に見合うレンズを装着する事が望ましい」ただそれだけだ。 この事実/概念を理解しておく事を、強く推奨する。----さて、次のレンズ。レンズは、MINOLTA STF 135mm/F2.8[T4.5](新品購入価格 118,000円)(以下、STF135/2.8)カメラは、SONY α77Ⅱ(APS-C機、2014年)1998年発売の(史上初の)アポダイゼーション光学エレメント内蔵レンズ。さて、本レンズの詳細の説明は不要であろう。旧/本ブログで何十回も紹介している、レジェンド中のレジェンドの高描写表現力レンズだ。そして、今回の記事では、1本目の紹介での解像力の説明に、ちょっと文字数を割きすぎている(汗)ではここで、上記の解像力の話に基づき、本レンズに対して、母艦にα77Ⅱをあてがっている理由(根拠)を挙げておく。本レンズは、銀塩時代(1998年)に発売された高性能レンズである。アポダイゼーション光学エレメントが内蔵されている為に、ボケ質が良く感じるが、とはいえ、非球面レンズや異常低分散ガラス等の特殊硝材が採用されている訳ではなく、一般的な「硝材」による設計のレンズだ。解像力が物凄く高いという類のレンズではない。よって、前述のレンズ性能推定表から、本レンズSTF135/2.8に対応する項目として、以下を選ぶ。、「~140LP/mm:銀塩時代の高性能レンズ」次いで、これに適する母艦を選択する。こちらはピクセルピッチ等を計算済みなので上記の一覧表から選ぶだけだ。先ほど、「解像力の数値に、1~2割程度の余裕を持って母艦をあてがう」と書いた、するとだいたい以下のレベルの機体が適正であろう。「3.9μm:128LP/mm:SONY α77Ⅱ等 APS-C 2400万画素機」という事で、今回の記事では、STF135/2.8の母艦として、SONY α77Ⅱを用いている。(以降のレンズ紹介でも、同様の判断を行う)----さて、3本目のレンズ。レンズは、smc PENTAX-DA ★ 55mm/F1.4 SDM(中古購入価格 42,000円)(以下、DA55/1.4)カメラは、PENTAX KP(APS-C機、2017年)2009年発売のAPS-C機専用AF標準(中望遠画角)レンズ。本レンズのオリジナルは、1992年に発売された、「smc PENTAX-FA ★ 85mm/F1.4 ED IF」である。そのレンズは、まず従前の時代の、プラナー型の「パーゴイチヨン」(マニア層等での、85mm/F1.4を表す俗語)、例えば、著名な「YASHICA CONTAXPlanar T* 85mm/F1.4」(1975年、5群6枚)や、「NIKON Ai NIKKOR 85mm/F1.4S」(1981年、5群7枚)PENTAX自社の「smc PENTAX-A ★ 85mm/F1.4」(1984年、6群7枚、レア品につき未所有)・・に対し、FA★85/1.4では、異常低分散ガラスレンズ(ED)を入れ、7群8枚構成とした、銀塩時代での高性能(高描写表現力)レンズであった(↓写真)だが、FA★85/1.4は、2000年発売の超名玉の「smc PENTAX-FA 77mm/F1.8 Limited」と置き換わるように、ディスコン(生産完了)となってしまっていた。2003年より、PENTAXの一眼レフはデジタル化されたのだが、当初(~2016年まで)、その全ては、APS-C型センサー搭載機であり、85mm/F1.4の必要性が少なかった(注:初級中級層等が、「人物撮影は、85mmの画角でないといかん!」と言う為)ので、PENTAXの85mmレンズは、ずっと空席のままで「販売(ラインナップ)無し」の状態が続いていた(参考:2020年に、ようやく「HD PENTAX-D FA ★ 85mm/F1.4 ED SDM AW」未所有、が新発売された)2000年代において「85mm相当の画角が無いと困る」という、PENTAX機(APS-C)ユーザー向けに開発されたのが、本DA★55mm/F1.4である。これは、1992年のFA★85/1.4の設計をベースとしたと思われる。全体のサイズを2/3に縮小すると、イメージサークルは、フルサイズ用→APS-C用に小さくなる。旧来での7群8枚の構成に対し、1枚レンズを追加した、8群9枚構成。勿論、異常低分散ガラス(ED)も1枚入っているがこの時代では、もうそういう措置は、当たり前の話なので、「ED」銘は省略されている。さらに、防塵・防滴構造にもなっているし、超音波モーターである「SDM」も搭載。これにより、QSFS(いわゆるシームレスMF)が可能となった。他はPENTAX、お得意の改善であり、具体的には「新型コーティングの採用、円形絞りの採用」である。(参考:この改良は、2000年前後に発売のFA~Limitedシリーズの3本の後継型が、2021年に発売された際にも、同様の変更を行っている)こうして、名玉FA★85/1.4のテイスト(特性)を引き継ぎながら、若干の性能の改善も施した、本DA★55/1.4が誕生した。APS-C機に装着すると、約85mm/F1.4の画角となり、「人物撮影は85mmじゃなくっちゃ」と拘る人達にも通用する。ただ、本レンズの企画はPENTAXでのものだが、実際の発売はPENTAXがHOYAの傘下となった時代のレンズである。HOYA時代のPENTAXのカメラ販売戦略は、ビギナー層向けの方法論に特化し、派手で特異だ。この為、この時代のHOYA-PENTAXのカメラ事業は黒字化したのだが、旧来からの「PENTAX党」のマニア層や愛好家を大幅に失う事となった。(→機材のテイストや志向性が中上級ユーザー層には合わない、”PENTAXらしく無い”、等)マニア層の実数は少数だから、HOYA-PENTAXのカメラ(レンズ)事業そのものでの、売り上げ高やらの大勢には影響が殆ど無い。だけど、そうなれば、本DA★55/1.4の本質的な高性能を理解し、それを市場に広めるといった、マニア層からの情報伝播力が大幅に減ってしまう。そして、残ったのはビギナーユーザー層だけ。彼らからしてみれば、以下のような評価だ・・ビ「世の中では”フルサイズ機が良い”と盛んに 言われている。APS-C機は廉価版で写りが悪い カメラだし、ましてやAPS-C専用のレンズなど、 安物で低性能で、良く写る筈が無い。 それにしては、このDA★55/1.4は、8万円と 非常に高価な”標準レンズ”だ。 他社の50mm/F1.4の2倍も高いじゃあないか。 いったい誰が、こんなモノを買うのだ?!」・・まあ、こんな感じの評価が、ほぼ全員であろう。勿論、とんでもない誤解だらけの評価だが、それが誤解か否か?なども、ビギナー層のユーザーには、わかりようがない。この時代では、Web等でのレビューは、もはや流通側に属する専門評価者等による「販売促進の為の記事」が大半になってきている訳だが、さすがに、そういう宣伝の情報・記事は、初級中級層でも、まともには参考にしないであろう。結局、マニア層や、ハイアマチュア層の誰かが強く褒め、それが拡散しないない限り、隠れた名玉は、世に、それが知られる事は無い訳だ。さて、本DA★55/1.4でも、解像力性能の関連からの、母艦の選択について述べておこう。まず、このレンズのオリジナルの出自からすると、「~140LP/mm:銀塩時代の高性能レンズ」という話になるのだが、FA★85/1.4に対して、ただ単に縮小コピーした「ジェネリックレンズ」ではなく、光学系の面でも、多少の改良点が見られる為、これの性能区分(ランク)を、「~160LP/mm:デジタル時代の高性能レンズ」と推定しておく。すると、母艦はAPS-C機でも、2400万画素級の最も画素数(解像度)が高い機体が適正であろう。例えばPENTAX KP(2017年、2400万画素)の場合、そのピクセルピッチは23.5mm÷6016pix =約3.9μm である。(注:これは、恐らくSONY製のセンサーだ)この時の、レンズ側要求解像力は、以下だ、1mm÷0.0039mm÷2=約128LP/mm(α77Ⅱと同じ)レンズの解像力が、母艦のセンサーの解像度を若干だが上回るため、これは適正なシステム(組み合わせ)となる。なお、私は未所有なのだが、2021年に発売された「PENTAX K-3 MarkⅢ」(2573万画素機)であれば、上記一覧には、「3.7μm:135LP/mm:PENTAX K-3 MarkⅢ APS-C機」の計算結果があり、本レンズや、FA★85/1.4の母艦として、さらに適しているだろう。ちなみに、もっとピクセルピッチが広いPENTAXの初級中級機に、こういった高性能レンズを装着しても、それはそれで問題はなく、ちゃんと写る。だけど、別の言い方をすれば「そういうシステムはレンズの性能を、ちゃんと引き出していない」という事となり、これが、気持ちが悪いのであれば(or 気に入らないのであれば)、レンズの性能と上手くバランスできる性能を持つ母艦(カメラ)を選ぶべきであろう。(注:逆のパターンとして、スマホ搭載カメラ等が非常に高画素となると、搭載レンズの解像力が全く追いついていない。これは、より「気持ちが悪い」)なお、以下は参考情報で、私は未所有なのだが、PENTAXのフルサイズ機「PENTAX K-1 MarkⅡ」(2018年、3600万画素機)の場合では下記となる。「4.9μm:102LP/mm:PENTAX K-1 MarkⅡ フルサイズ機」(注:APS-Cサイズにセンサーをクロップした場合でも、ピクセルピッチや要求解像力の数値は変化しない)「なんだ、フルサイズ機の方が(要求)性能が低い ではないか・・」と思った人は、はい、正解。だけど、これも逆に言えば、「フルサイズ機では、あまり高性能なレンズを選ばずとも、たいていのレンズでも、バランス良く使える」という事になる訳だから、結局、「カメラに何を選ぶか?」というのはフルサイズか否か?とか画素数の多寡、という話ではなく、あくまで組み合わせるレンズ次第である。----では、次のレンズ。レンズは、TAMRON SP AF 180mm/F3.5 Di LD [IF]MACRO 1:1 (Model B01)(中古購入価格 30,000円)カメラは、SONY α99 (フルサイズ機、2012年)2003年に発売されたAF等倍望遠マクロレンズ。これは高描写力レンズである(と感じる)ただ、それは、マクロレンズである事も関係があると思われる。すなわち、前述してきた(像側)解像力を満たすシステム(カメラ+レンズ)であれば、センサー(像)側においては、バランスが取れた状態であり、あとは、システムでの撮影(光学)倍率が大きければ、(あるいは、開口数又はNA(値)と呼ばれる、媒体の屈折率と被写体からの入射角度sinθが大きければ)物体(被写体)側は、細かい所まで、良く写って見える状態となる。このような指標を、例えば「物側分解能」等と呼ぶ。(物面解像度、物面分解能、開口数等も同様の概念)ただし、光学の世界は、その業界毎、あるいはアナログ/デジタルの差異、はたまた、メーカー毎、研究者毎により、用語の定義や、その概念や、数値の計算式すらも、まちまちだ。 この問題は深刻であり、ちゃんと光学を学ぼうとすると、参考書や記載情報毎に、バラバラの内容の異なる説明がある状態だったり、また、用語すらも未統一な訳だから、なかなか理解が進まない。また、市場においては、カメラマンの中級層クラスが、そのような光学の勉強を少しして、それについて他者に説明しようとした際(同じ用語でも、複数の定義や概念がある事を知らないから)ある特定の概念でのままで説明とか討議を行ってしまう。(例:口径食)この状態だと、他の概念で理解している他者とは、話が全然通じない場合もある。まあ良い、今回の説明での「物(体)側分解能」は、シンプルに、「(被写体の)撮影範囲を、センサー側の記録画素数で割った値が、何μmとなるか?」としておこう。(注:これは、あくまで比較・参考の為の指標である。厳密には、前述のNA値(開口数)を計算しないとならないが・・ ユーザー側では、わからない値(=未公開のレンズ仕様)を使わないでも(判断を)行う為の措置だ)本レンズSP180/3.5は「等倍」マクロである。「等倍」とは、35mm判フィルム(36mm x24mm)と(最大で)等しい撮影範囲が得られる事を意味する。使用カメラのSONY α99は、フルサイズ機である。35mm判フィルムと同等のサイズの撮像センサーを持つ。(→35.8mm x 23.9mm 約2400万画素)α99のピクセルピッチは、約6μmと広く、これのレンズ側要求(像側)解像力は、約83LP/mmと低い。本レンズSP180/3.5は、2003年発売だが、「~140LP/mm:銀塩時代の高性能レンズ」あたりの性能と推定しておこう。つまり、カメラとレンズのバランスは取れていて、余裕すらある状態だ。(注:母艦を、APS-C機のSONY α77Ⅱとすると、数値的にギリギリの解像力バランスとなる上に、換算270mm相当の1.5倍マクロとなり、撮影そのものが非常に高難易度となり、手に負えなくなりそうだ)さて、「等倍マクロ+フルサイズ機」であるから、「約36mm x 約24mm」が、最も拡大した撮影範囲だ。(注:本レンズに限らず、全ての等倍マクロで同様)横幅だけで計算すると、この時、母艦α99の最大記録画素数の横幅は、6000pixelなので、36mm ÷ 6000pix. =約6μm となる。これがシンプルな計算での、物(体)側分解能だ。(注:前述のとおり、他の概念、他の用語、他の計算方法、撮影倍率等の条件、媒体の屈折率等があり、正規の計算は、とても面倒な状態だ)まあ、概算で被写体側で、6μm(0.006mm)までの細かさを見分ける(分解する)事ができる、これもまた、なかなか凄い数値だ。さて、でも、私はα99を使う際には、最大画素数で撮る事はまず無い。通常では「Sサイズ」の、約400万画素(2640x1488pix)で撮影している。以下、参考の為、その理由は4つある。1)小画素設定だと、スマートテレコンバーター(画素補間型のROI/クロップ機能。つまり、画質を 落とさずに画像のデジタル拡大撮影ができる)が 最大2倍迄使えるから。2)α99の超高速連写(=テレコン連続撮影優先AE) 機能を(秒10コマで)使う際、画素数がSサイズ に制限される。この記録画素数(解像度)と、 通常撮影時の画素数に、大きな差異を作らない為。3)この時代のαフタケタ機(α65、α77、α99等) の画像エンジンでは、ベイヤー配列型(RGGB)の センサーからの演繹補間(デモザイク)処理の アルゴリズムが弱い(=課題がある) 具体的には、それらの機体の最大画素数で撮影を 行うと、補間処理により解像感が低下して感じる。 これを防ぐには、最大画素数の1/4(Sサイズ)で 撮影する事で、記録画素数は減るが、写真全体と しての解像感を、ほとんど損なわずに済む。 なお、αフタケタ機には画素補間型のデジタル拡大 機能(スマートテレコンや、スマートズーム)が 搭載されている事が多い。これは例えば、Sサイズの 記録画素数設定で2倍までの拡大では、フル画素から 充当する事で、画質無劣化の拡大が可能な原理だが・・ この時、前述の演繹補間処理が、どのように働き その演算(画像処理)が、どう画質に影響しているか? までは調べ(試し)きれていない。 なにせ、とてもややこしい話だ。 ユーザー側としては、できるかぎり、知る限りの範囲で システムの問題点を表面化させない用法を行うしか、 対処のしようがない。4)α99は(OSの変更からか?)操作性・操作系 の動作全般が、とても「鈍重」である課題を持ち、 これを業務/実用撮影に用いる事は困難である。 私の本機の利用法は、100%「趣味撮影」である。 この時、400万画素以上での撮影は、大伸ばしを したり、業務用の大判ポスターを作ったりしない 限りは必要がなく、小画素での撮影で十分である。さて、という訳で、α99は、Sサイズで撮影する事が常であるのだが、元の話に戻り、この際での、物側分解能が、どれくらいあるのか?という計算だ。36mm ÷ 2640pix. =約0.014mm =約14μmつまり、このシステムでは、被写体を1/70mm程度で分解して撮影する事ができる。これであれば、十分に「細かく写せる」という判断となるだろう。これは、一見して被写体側の計算だが、実際には像面(センサー側)での話なので・・これを大伸ばし印刷する場合では、また話が変わる。でも、ざっと計算した感じでは、問題なさそうだ。まあ、総括的にシンプルに言えば、マクロレンズの場合では、被写体を大きく、細かく写せるので見た目での(感覚的な)「解像感」は高くなる。しかしながら、基本的に、「レンズ性能とカメラ(撮像センサー)の性能がバランスしている状態」である事が必要条件だ。なお、マクロレンズは、一般に近接撮影時に性能(解像力を含む)が高くなり、遠距離撮影とすると解像力等が低下するケースがあるので、撮影条件によっても、これらの考え方や計算値は変化してしまう。なにせ、とても面倒な話だ。世間一般的にも、このあたりの概念を簡単に解説しているケースは、ほぼ無いので、あくまで光学の専門家のみが知る世界だ。---では、5本目のレンズ。レンズは、Voigtlander NOKTON 60mm/F0.95(新品購入価格 113,000円)(以下、NOKTON60)カメラは、PANASONIC DC-G9 (μ4/3機、2018年)2020年発売のμ4/3機専用超大口径MF望遠画角レンズ。超大口径(開放F0.95)レンズである。「大口径化は解像力を落とす」というのは、光学の原理的には、もうやむを得ない。それは、口径比(絞り値)により、大口径では、より多くの収差(球面収差等の「諸収差」)が発生するからだ。しかし、近代の高性能レンズでは、非球面レンズや異常低分散ガラスレンズ等の特殊硝材の利用や、設計技法の進歩により、「絞り開放からでも十分にシャープ」という特性に、少しづつ進化している。なお、その場合でも「少し絞った方が解像感は高い」状態にはなる、これは昔でも今でも同様だが、その差異は現代のレンズの方が少ない。まあ、だから、銀塩時代での多くのカメラマンは「レンズは少し絞って撮った方が良く写る」と言ったのだが、これは逆に言えば、オールドレンズ等では、絞り開放近くの解像力が大きく下がっていた為である。現代のレンズでは、その絞り値による解像力の変化は、銀塩時代のレンズ程に顕著では無い。それと、デジタル時代になってからの、新製品のレンズの(流通側)レビュー記事では、多くの場合で「絞り開放からシャープに写る、良いレンズ」のような評価が、判で押したように多かったのだが、それはまあ、レンズの設計技術が、そういう状態を目指して進歩したからであり、ほとんど全ての新型レンズが、そのような特性になってきているならばもう、そのレンズだけを「開放からシャープだ」と褒める(良いレンズだと評価する)事はできない。つまり、もう、どれを買っても同じようなものだ。さて、本NOKTON60/0.95であるが、個人的に所有している旧型のNOKTON F0.95は、25mmと42.5mmの2本であり、2010年代前半の発売であった。これらは、超大口径化を主眼とした設計であり、かつ、非球面も異常低分散も、何も入っていない通常設計であった。絞り開放近くでの解像感は低く、銀塩時代のオールドレンズ並み、またはそれ以下のレベルであろう。ただ、「シャープに写れば良いレンズ」では無い事も、また当たり前の話であるから、それらの旧型NOKTONも、F0.95で無いと得られない独特な表現において、それらを有効活用していた次第だ。2020年、久しぶりのNOKTON F0.95が発売された、それが本NOKTON 60mm/F0.95である。2019年に発売されたNIKKOR Z 58mm/F0.95 S Noct.の対抗商品であり、勿論マウントは違うが、「こちらの60mmならば、F0.95のレンズ中で、 実焦点距離が最長である」という観点から、マニア層での「唯一無二、最良のもの」を求める志向性に訴えかけるコンセプトであろう。本NOKTON 60/0.95では、いままでの旧NOKTONの描写力では現代的では無い為、途中の時代「2016年断層」を挟んだCOSINAでは、レンズの性能改善が著しく、本レンズでも、異常低分散ガラスレンズを2枚搭載し、解像力を含む描写力全般が、旧型NOKOTONに対して大きく改善された。ただ、やはり超大口径レンズなので、他の通常レンズに敵うものでは無い。でも、個人的にはF0.95にしては、非常に頑張っている、と解釈している。今回の使用母艦は、PANASONIC DC-G9である、この機体は上記の解像力表では、以下に相当する。「3.3μm:151LP/mm:OLYMPUS OM-D E-M1Ⅲ等 μ4/3 2000万画素機」だけど、恐らく、このレンズでは、要求される「~160LP/mm:デジタル時代の高性能レンズ」には、少し届いていないかも知れない。でも、あくまで推定値だ、もしかするとギリギリで足りているかも知れず、実用的な不満は無い。まあ、一応はDC-G9の記録画素数を減らして使っているので、そこも僅かに良い影響が出ているのかも知れないが、カメラ内部の画像エンジンの処理内容は非公開なので、そこを分析する事はできない。いずれにしても、結果的にユーザー側にシステムの描写力に不満が無ければよいわけであり、ここまで述べて来たような解像力だのに、必要以上に神経質になる事は不要だ。それはただ、「気持ちが悪いかどうか?」だけであり、例えばスマホ等の狭ピクセルピッチのセンサーに、低解像力と思われるレンズが付いているのは、どう考えても「気持ちが悪い」次第だ。----さて、次のレンズ。レンズは、SIGMA 135mm/F1.8 DG HSM | ART(中古購入価格 102,000円)(以下、A135/1.8)カメラは、CANON EOS 6D(フルサイズ機、2012年)2017年発売のAF大口径望遠レンズ。これは高解像力型のレンズだ。180LP/mmや場合により、それ以上の解像力を持つかも知れない。本レンズは、CANON EFマウント版を購入している。が、CANON EOSの一眼レフ機は現代では主力ではなくCANONの市場戦略では、ミラーレス機のRシステムに、既に移行している。EOS一眼レフで、高解像力レンズに対応できる狭ピクセルピッチ機は、さほど多くは無い。前述の表の中では、たとえば以下だ、「4.1μm:121LP/mm:CANON EOS 5Ds(R) フルサイズ 5000万画素機(未所有)」また、今回使用機のEOS 6Dでは、さらに値が低い、「6.5μm: 76LP/mm:CANON EOS 6D フルサイズ 2000万画素機」(つまり、このEOS 6Dでは、性能バランスが悪いが、今回での理由は、趣味撮影なので、そうした厳密性を求めていなかったからだ)これらはフルサイズ機なので、APS-C機の方がピクセルピッチが狭いであろう。その際には、本A135/1.8で望遠画角も得られ、近接撮影にも強いレンズだから、前述の「物(体)側分解能」も、ちょっと稼げる。例えば、APS-C型機では、以下の3機種を挙げる。「4.1μm:121LP/mm:CANON EOS 7D MarkⅡ APS-C型 2000万画素機」(注:EOS 5Ds系フルサイズ用と姉妹センサーか?)「3.7μm:135LP/mm:CANON EOS 8000D APS-C型 2400万画素機」「3.2μm:156LP/mm:CANON EOS 90DAPS-C型 3200万画素機(未所有)」(注:ミラーレス機EOS R7と同等のセンサーか?)本A135/1.8には、この、いずれかの機体が適していそうだが、A135/1.8は、ほぼ業務/実用撮影専用レンズという特性なので、総合性能から考えるとEOS 7D MarkⅡ、あるいは、EOS 90D(未所有)を母艦とする事が望ましい。なお、EF-EOS M あるいは、EF-EOS Rの電子マウントアダプターを介して使うならば、以下のミラーレス機の選択も(一部のAF機能の低下を除き)有効性がある。「3.7μm:135LP/mm:CANON EOS M5 APS-C型 2400万画素機」(注:一眼レフのEOS 8000D/9000Dと同等センサーか?)「3.2μm:156LP/mm:CANON EOS R7(未所有) APS-C型 3200万画素機」(注:一眼レフのEOS 90Dと同等センサーか?)いずれにしても、SIGMA ART LINEシリーズほどの高性能(高解像力)レンズとなると、現代の母艦環境では、なかなか適したカメラが見当たらず、レンズ側が性能過剰となっている次第だ。SIGMAとしての「数年後の、狭ピクセルピッチ機の登場を見据えて」といったような発言(企画意図)も、良く聞く話なのだが、それにしても、そこまでまだカメラ側が追いついていない。逆に言えば、後10年から、それ以上は、カメラが進歩しても、全然余裕で使えるだろうレンズ群がSIGMA ART LINEである。----では、今回ラストのレンズ。レンズは、NIKON AF-S NIKKOR 105mm/F1.4E ED(中古購入価格 148,000円) (以下、AF-S105/1.4)カメラは、NIKON D5300(APS-C機、2013年)2016年に発売されたAF大口径中望遠レンズ。(注:デジタル一眼レフ用、Fマウント版だ。なお、勿論、フルサイズ対応である)これは、さしたる高解像力型レンズではない。「三次元的ハイファイ」という設計思想により、解像力そのものよりも、ボケ質(ボケ遷移)を重視して作られたコンセプトのレンズだからだ。まあ、よって、本レンズの性能自体は、「~140LP/mm:銀塩時代の高性能レンズ」または「~160LP/mm:デジタル時代の高性能レンズ」と見なしておけば良いであろう。そうであっても母艦は、フルサイズ機よりもAPS-C機が向くかも知れない、NIKONのフルサイズ機では、だいたい以下のようなスペックとなる。「8.5μm: 59LP/mm:D3/D3S/D700等 1200万画素機」「7.3μm: 68LP/mm:Df/D4/D4S等 1600万画素機」「6.4μm: 78LP/mm:D5/D6等 2000万画素機」「6.0μm: 83LP/mm:D600/D750/D780等 2400万画素機」「4.9μm:102LP/mm:D800/D810等 3600万画素機」「4.3μm:116LP/mm:D850 4500万画素機」しかし、フルサイズ機は、どれもが広ピクセルピッチ機である。本AF-S105/1.4は低解像力であり、一応、どれにでも適合はするが、どうにもバランスが悪く感じ、ちょっと気持ちが悪い。そこで、NIKON(デジタル一眼レフ)APS-C機の方に注目してみよう。(あまりに古い機体は除く)「6.1μm: 81LP/mm:D3000等 1000万画素機」「5.5μm: 90LP/mm:D300/D90/D5000等 1200万画素機」「5.0μm:100LP/mm:D3100等 1400万画素機」「4.8μm:104LP/mm:D7000/D5100等 1600万画素機」「4.2μm:118LP/mm:D500/D7500等 2000万画素機」「3.9μm:130LP/mm:D3200~/D5200~/D7100/D7200等2400万画素機」すなわち、NIKON製デジタル一眼レフ(注:ミラーレス機も含む)で、最もピクセルピッチが狭いのは、APS-C型で2400万画素級の、D4ケタ製品である。しかも、この2400万画素級機は、低価格帯機も多いのだが、殆どが「ローパスレス」仕様となっていて、さらに解像感を高める(又は、高解像力仕様のレンズに適合する)効能がある。まあ、なので、NIKON製の一眼レフ用の高性能レンズ(注:市場縮退により、2010年代中頃以降での、NIKKOR Fマウント高性能レンズの新規発売は、極めて少ない)を使う場合には、APS-C型センサー、2400万画素、ローパスレスという母艦を(NIKON機では)使う事が望ましく、その為、今回の用法でも、それに合致する「NIKON D5300」(APS-C機、2400万画素、2013年)を、AF-S105/1.4の母艦として使っている次第だ。なお、この用法は、高額レンズに、格安の初級カメラを母艦とする事や、重量級レンズに軽量の母艦をする事で、一般的には「なんてバランスが悪い組み合わせだ」と思ってしまうかも知れないが。ところがどっこい(笑)、解像力等のバランスの観点からすると、これはNIKON純正システムにおいて最もバランスに優れた組み合わせになる。なお、重量配分に関しては、AF-S105/1.4のような単焦点で(=ズーミングの操作が無い)E型電磁絞りで(=絞り環の操作が無い)AF-S仕様で(=高速の超音波モーターでAF性能が高く、MFでのピント操作を殆ど必要としない)あれば、撮影者の左手は、カメラとレンズの総合重心を常に支えておくだけで済み、左手の持ち替え(つまり、ピント、ズーム、絞り値の操作)が一切発生しない。すなわち、左手は何もする事が無い状態なので、全体のシステム重量を軽減する為に有益だ。(参考:重量級のレンズに重量級のカメラをあてがう事は、銀塩時代であれば、その左手操作(ピント、ズーム、絞り環)の際の重心位置の大きな変動(持ち替え)を無くす為、または、三脚使用撮影時でのブレの低減の為に、ある程度意味のある措置であったが、デジタル時代、しかも手持ち撮影では、特に単焦点レンズ使用の場合は、システム総重量は、軽ければ軽いほど望ましい。ここは、銀塩時代からのベテランユーザー層が良く誤解している点だ)本記事の総括だが、高性能(高解像力)レンズを使う際には、その母艦の選択にも留意する必要がある。その時、必ずしも、「高価で高性能なカメラ」が、そのレンズに対して最適の母艦となる訳では無い。今回の記事での述べてきたような概念から、(多少の計算、または概念の理解は必要だが)高性能レンズに向く(バランスが取れる)母艦というのは、レンズ個々に存在する事がわかるだろう。----では、今回の記事はこのあたりまでで。次回、後編記事に続く。

「技術オタク」が天職に!マニアックな分野で独立する方法

https://freerashinban.exblog.jp/34744643/
2025-08-31 08:00:00 - 目次「マニアック」はあなたの強みマニアックな分野で独立するメリットマニアックな分野を仕事にするためのロードマップ案件獲得に直結する専門性の見せ方あなたの「好き」を、天職へと昇華させる「マニアック」はあなたの強み「この技術、全然使ってる人がいないけど、面白くて仕方ない…」そういった、特定の技術や分野に深い情熱を持つあなたは、まさに**「技術オタク」**です。しかし、その「マニアックさ」は、フリーランスエンジニアとして独立する上で、大きな武器となります。多くのフリーランスエンジニアが、メジャーな技術(Web開発など)で競争する中、マニアックな分野に特化することで、あなたは競争の少ない**「ブルーオーシャン」**で活躍できる可能性を秘めています。なぜなら、その分野の専門家が少ないため、あなたの市場価値は非常に高くなり、高単価な案件を獲得しやすくなるからです。このブログでは、「技術オタク」が天職を見つけ、マニアックな分野で独立するための具体的な方法を解説します。マニアックな分野で独立するメリットマニアックな分野で独立することには、以下のようなメリットがあります。高い市場価値:その分野の専門家が少ないため、あなたの市場価値は非常に高くなります。高単価な案件:あなたにしかできない仕事であるため、高単価な報酬を得ることができます。深いやりがい:自分が本当に「好き」な分野に深く関われるため、仕事に深いやりがいを感じられます。マニアックな分野を仕事にするためのロードマップマニアックな分野を仕事にするためのロードマップは、以下の通りです。「好き」を極める:あなたが本当に好きな分野の知識や技術を、とことん深く掘り下げましょう。情報発信を徹底する:あなたが学んだことや、開発したものを、ブログやSNSで積極的に発信しましょう。これにより、同じ分野に興味を持つ人や、潜在的なクライアントの目に留まる機会を増やします。コミュニティに参加する:マニアックな分野のコミュニティに参加し、あなたの存在感を高めましょう。ポートフォリオを作成する:あなたが開発した、マニアックな分野のプロジェクトをポートフォリオとして公開し、あなたの専門性をアピールしましょう。案件獲得に直結する専門性の見せ方案件獲得において、あなたの「マニアックさ」は、以下のように表現することで、クライアントに強くアピールできます。ブログ記事:専門性の高い技術解説や、論文の解説記事などを投稿しましょう。GitHub:あなたが開発した、マニアックな分野のプロジェクトを公開しましょう。イベントでの登壇:勉強会などで、あなたの専門分野について発表しましょう。「ニッチ」な肩書き:自分の肩書きを「ブロックチェーン開発者」ではなく、「DeFi(分散型金融)のスマートコントラクト専門家」のように、よりニッチにすることで、あなたの専門性をアピールできます。あなたの「好き」を、天職へと昇華させる「技術オタク」という言葉は、しばしばネガティブな意味で使われることがありますが、フリーランスエンジニアの世界では、それは最高の強みとなります。あなたの「好き」という情熱と、それを裏付ける深い専門知識は、あなたのキャリアを大きく変える力を持っています。このブログでは、今後もマニアックな分野で独立するための具体的なノウハウや、成功事例を、分かりやすく解説していきます。あなたの「好き」を天職へと昇華させ、自由に働く、新しい働き方を一緒に探求してみませんか?

クルーズマニアックウクレレ コンサートサイズ

https://smorikawa.exblog.jp/244582175/
2025-08-30 08:00:00 - 表面横裏 アカシア材単板ゴトーガット製ペグ指板 ローズウッドブリッジ ローズウッド

カメラマニアックスEX(32)OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡの用途

https://pchansblog2.exblog.jp/34703948/
2025-08-28 08:00:00 - 所有しているカメラについて、マニアックな分析を行う、本「カメラマニアックス」シリーズ。不定期連載として「機体別用途編」を掲載しているが、その第9回目記事である。今回は、「OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡの用途」編とする。これは、2016年に発売された高性能ミラーレス機であるOLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡの1機種のみを母艦として、9種類の特性の全く異なるレンズ群を装着し、この機体を、より広い用途に活用する為の提案や紹介を行う記事だ。なお、最初に述べておくが、OM-D E-M1系列機は、ハイエンド機等とも呼ばれ、業務/実用的用途を意図して作られ、世間一般でも、そういう認識であろう。だが、実際には、業務用途でE-M1系列機を使っているケースは限りなく低い。それは何故か?どの実用性が足りないのか? そのあたりも含め本記事では、実用機と思われる本機に、むしろ様々な趣味的レンズを中心に装着する事としている。詳しくは本分中で、ぼちぼちと述べておく事とする。---では、まず今回最初のOM-D E-M1 MarkⅡシステム(以下、適宜、E-M1Ⅱと省略する)レンズは、OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm/F1.8(中古購入価格 59,000円)(以下、ED75/1.8)カメラは、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(μ4/3機)(2016年発売、新古購入価格 69,000円)2012年に発売されたμ4/3機専用中望遠AF単焦点レンズ。高描写力のレンズであるが、無限回転式+距離指標無しのピントリングは、MF性能が壊滅的に低く、実用上での観点、すなわち高速で飛ぶ小さい鳥や、目の前で飛び廻る蝶や昆虫等を撮る為に利用するMF操作は不可能だ。カメラを使う側も作っている側であっても、MFというと「AFが合い難い場合に、MFを使う」とかいった、そんな対処療法的なMF用法しか知らない/考えていないのだろうと思うが・・MFは、基本的には「AFでは撮れない被写体でも撮れる」為の機能だ、決してAFに従属するようなものではない。加えて、現代のAF性能は、その登場後、30年も40年も経つのに、いまだ万能(高性能)では無い。だから、現代においても「MFでしか撮れない被写体がある」訳であり、その際に「AFよりも実用性が劣るMF機能/仕様」などは、本来、絶対にあってはならない事だ。でも、大半のミラーレス機用レンズは、MF操作を軽んじた仕様である。これでは「限界性能」(→いざとなればMFで撮る事で、そのシステムで撮れる可能性を高める)が頭打ちしてしまう。「MFで撮れない」というのは、本レンズだけの課題ではなく、近年(2010年代以降)の、ほぼ全てのミラーレス機用のレンズで同様だ。しかし、標準ズームや小口径広角レンズでは、別にMF性能が低くても課題にはならない、ほぼ100%、AFで撮るし、被写界深度が深いレンズではAF性能もあまり課題にならず、MF操作も、さほど苦にはならない。問題になるのは、「精密ピント合わせ」型レンズ、すなわち、マクロ、大口径、望遠あたりのレンズで、しかも「MF撮影を多用する撮影用途の場合」だ。もう少し説明すれば、本レンズは高描写力であり、かつ大口径の望遠である。基本設計コンセプトは、4/3の時代に存在したED150mm/F2(未所有)の、μ4/3機用代替製品だと聞く。ED150/2は、4/3機に装着すると、300mm/F2相当となる。つまり、一眼レフ用として人気のあった「サンニッパ」(300mm/F2.8のレンズ)を上回るスペック(開放F値)を狙った企画の商品であった。だが、大型で高価なレンズであり、販売数が少なかったのだろう。中古品は、いつのまにか見なくなり、私も購入の機会に恵まれなかった。ED75/1.8は、焦点距離を半分としたが、μ4/3のOLYMPUS機は2倍のデジタルテレコン機能が内蔵されている為、通常では150mm/F1.8、テレコン利用時で300mm/F1.8という換算画角で使用できる。実用的な望遠域で、高画質と大口径化を狙ったコンセプトには賛同でき、必要度は高いと判断し、これは購入した。ただ、課題はレンズ自体の性能よりも、まず「売り方」にあった。OLYMPUSの本レンズの製品紹介Webに、何故か「ポートレート用レンズ」の記載(主張)があった次第だ。本レンズは75mmという焦点距離だが、一般に言う「人物撮影には(フルサイズ機で)85mmが適切」という話と混同してしまったのだろう、開発側は決して人物撮影を意図して企画したわけではないが、宣伝側での勘違いだ。これを見て、流通(販売)側に属するレビュー記事もすべて原本をコピーして「究極のポートレート用レンズだ」という情報ばかりが拡散されてしまった。哀れ、一部のレビューでは、美人モデルを雇って無理やりポートレート撮影を実写するのだが、150mmという画角による間合いは、決して人物撮影向きではない、遠すぎて被写体とのコミュニケーションが取りにくい訳だ。それでも高画質なレンズであるから、記事としての体裁は整う。でも、写真を撮っているライターは、きっと、「あれ? 何かおかしくないか?」と疑問を持っていた事だろう。結局、本レンズの設計意図や出自、その特性等は全て理解されず、無意味な情報だけが拡散された事となる。私は、本レンズを「飛び物」に使う為の「用途開発」を始めた。その意味は、「優秀な素養を持つレンズはその特徴を活かせる用途を見つけていくべき」あるいは「弱点のあるレンズは、それが弱点にならない用途を探すべき」という概念である。「飛び物」(飛ぶ野鳥、飛ぶ昆虫等)を、本レンズで捉えれば、その画角や間合いは適正、画質も良く、大口径で高速シャッター(速度)を得る事もできる。だが、ここで行き当たったのが、前述の「MF操作性の壊滅的なまでの悪さ」である。本レンズの発売時点で初期のμ4/3機ではコントラストAFのみの搭載であった。この構造は、AFの速度と精度が(一眼レフの)位相差AFに劣ってしまう。だから、当時のOLYMPUSのμ4/3機用レンズも、開放F2.8より暗い、被写界深度の深いレンズばかりの販売であり、それより大口径化すると、「ピントが合わない」というユーザーからの不満が出てしまう。でも、OLYMPUSには秘密兵器が用意されていた。それは「像面位相差AF」を搭載したフラッグシップ機の開発だ。具体的には、OM-D E-M1であり、その発売は、本レンズの翌年の2013年となった。「像面位相差AF」が搭載されれば、交換レンズの大口径化も促進される。この時代、オリンパスはレンズラインナップを整備し、1)開放F1.2レンズを中心とした、M.ZUIKO PRO2)開放F1.8レンズを中心とした、M.ZUIKO PREMIUM3)小口径ズームを中心とした、M.ZUIKOとした。 価格差があるラインナップなので、消費者層には「松・竹・梅」とも呼ばれ、まるで鰻重や鰻丼のように、「高額な商品は良いものだ」と解釈された。でも実際は違う、1)を使うには、像面位相差AF機能が搭載されている高額機(OLYMPUSには、合計でも5機種しか存在しなかった)でしか、その性能を発揮する事ができない。で、2)(M.ZUIKO PREMIUM)については、全7本であり、その大半が開放F1.8級だが・・12mm/F2、17mm/F1.8、25mm/F1.8、45mm/F1.8については、焦点距離が短いので、像面位相差AF機ではなくても、かろうじて実用範囲。30mm/F3.5と60mm/F2.8はマクロなので、これはAFの性能をとやかく言うタイプのレンズでは無い。すると、残る本ED75/1.8のみがクセモノであり、これは絶対に像面位相差AF機でないと、まずはAFでもピントが苦しく、実用範囲外となってしまう。そして、像面位相差AF機でも苦しい。スポットAF等のモードを使っても速度も精度も出ていないしAF+MFモードで、MFに移行して使おうにも、無限回転式ピントリングでは絶対距離がわからず難儀する。惜しい状態だが、まあ、いずれカメラ側のAF性能は少しづづ向上していくであろう。今のところは、本レンズに最善と思われるE-M1系旗艦機を使うしか、本レンズを活用する術は無い。---さて、2つ目のE-M1Ⅱシステム。レンズは、OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm/F4-5.6(中古購入価格 5,000円相当)電子アダプターは、OLYMPUS MMF-2(4/3→μ4/3)カメラは、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(μ4/3機)2007年発売の4/3(フォーサーズ)用、キット望遠ズームである。いわゆる廉価版のレンズではあるが、当時の大多数の4/3機のキットとなった為、大量生産タイプであり、価格は安価だが、あまり性能要素は低めていない。もし、キットレンズにおいてコストダウンとともに性能(描写力や、AF性能、外観品質等)まで低めてしまうと、それを手にするユーザーは多いのだから「オリンパスのカメラ(4/3)機は写りが悪い」等のビギナー的評価が蔓延してしまう。そうならないように、各社は、キットレンズであってもいや、キットレンズであるが故に、コストは下げても性能に手を抜く事は有り得ない。ただ、「大量生産」の他に、コストダウンする要素が何処にあるのか? という疑問もあるだろう。何か、極めて重要なところ(部品等)に手を抜いていて、低性能化したり、すぐ壊れるのでは無いか?と。また、キットレンズの性能が(各社とも)そこそこ優れているならば、キットレンズを持つ初級ユーザー層に、いったいどうやって、より高額な高性能レンズを買って貰えるのか? キットレンズで「もう十分だ」と思ってしまわないのであろうか? そこも重要な製品戦略上での視点だ。その回答については本レンズの場合は、光学系の設計にあると思う。9群12枚構成は、各群をいくつかのグループに分割し、各グループにズーミングやピント等の動作を割り振る方式。これは銀塩時代からのオーソドックスな設計手法であり、設計あるいは部材コストは削減できると思うが、諸収差の補正が完璧には行かない。そこで本レンズにはED(特殊低分散ガラス)レンズを1枚入れて、一部の収差を低減している。しかし、近代の高性能ズームレンズのように、そうした多群の構成が、それぞれ撮影条件(焦点距離や撮影距離)に連動して収差の補正を行い、かつ、そういう設計を行う為に、非球面レンズや異常低分散ガラスレンズを多用する(=当然、大幅なコストアップに繋がる)構成には、なっていない。じゃあ、本レンズは低性能なのか?と言えば、確かに総合的な視点ではそうであろう。だけど、その複雑化した現代的高性能ズームは、大きく重く高価になる、おまけに、近代設計による諸収差の改善、といってもそれは画面周辺での画質とか、ボケ質とか、あまりビギナー層が気にする要素ではない。ビギナー層に対して、高性能をアピールするならば、解像感を高める事が第一であり、次いで、ちょっとうるさいユーザーに対しては、歪曲収差と周辺減光が出にくい状態にしておけば良い。それ以外、たとえばボケ質であると、口径食等はビギナー層では評価が難しい話であろう。それと、逆光耐性については、原因と結果の因果関係がビギナー層でも理解しやすい。すなわち逆光で撮ってフレアやゴーストが出たり、コントラストが低下しても、ビギナーであっても「ああ、やっぱり逆光で撮ると厳しいな」と、原因を推察できて、その点についてレンズに文句を言う事は殆ど無い。すなわち、本レンズに関しては、ビギナー層がまず気にするレンズの弱点を、できるだけ出さないように意図した設計思想だ。そして、中級クラスともなれば、本レンズの細かい課題を認識できるようにもなるだろう、そうなると、その課題が不満に思えるならば「よし、高性能ズームを買い足そうか?」と検討を始める訳だ。そうであれば、本レンズは「入門用」としての役割を十分に果たした事となる。ズームレンズが普及して数十年の歴史がある訳だし1900年代のAF時代からは、初級カメラに初級ズームレンズが付属するキット販売形態も普通となった。そこから20年もの歳月が流れていれば、各社において「入門用レンズと高級レンズに、どのような性能的な差異を持たせるか?」という点は、その検討や改善が重ねられて、ある程度定番的な製品戦略が出来上がっている訳だ。さて、じゃあ、本レンズが「入門用」である事は理解できたとして、では、そういうレンズをどう使うべきか? 最もシンプルな策は「これは付属のキットズームだ、だから最初はこれを使うが、いずれは高性能ズームに買い換えるので、不要になるのだ」という手法であろうか? だが、何か勿体無くないだろうか?本レンズの用法を考察する上において、弱点はさておき、本レンズの長所のみを挙げる。1)非常に小型軽量(長さ72mm、重量220g)2)それでいて、4/3機またはμ4/3機において、 300mm相当の本格的望遠画角が得られる。3)4/3システムは終焉しているので、元々安価な 価格だが、中古相場はさらに下落し、数千円という 値段で買える(ちなみに、μ4/3機用の同等仕様 のレンズも、同じく中古1万円以下と安価だ)4)μ4/3機用の同等仕様レンズは、μ4/3機にしか 装着できないが、4/3機用ならば両機で共用できる。これらの特徴からして、本レンズは「散歩撮影での自然観察用途」および「動物園」「運動会」等の屋外レジャー的用途に最適なレンズとなる。安価なレンズなので、多少ラフに扱っても、あまり気にならない。たとえば、雨が降る、水辺で使う、ホコリっぽい、どこかにぶつけるリスクがある等の撮影環境だ。描写力も、主要被写体をシャープに捉えるだけ、という目的であれば、ボケ質やら周辺画質等の課題は、あまり問題にはならない。注意点だが、4/3機はもう終焉しているので、μ4/3機に電子アダプターを経由しての用法となる。その際、像面位相差AFが搭載されていない機種だと本レンズのAF性能(速度、精度)は実用以下となってしまう。ただ、OLYMPUSのμ4/3機で像面位相差AFが搭載されている機体は、高額機のみである。なので、カメラ本体の価格がレンズの価格を大きく上回る「オフサイド状態」となってしまう。本来、高性能機体には、それ以上の高性能レンズを装着しないとシステムとしてのバランスに優れない。だが、このシステムの場合では「消耗用として使う」「全体重量の低減」というメリットがある為、オフサイドの法則については、より大きな利点の為に不問としておくのが良いであろう。---では、次のシステム。レンズは、OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 45mm/F1.8(中古購入価格 16,000円)(以下、MZ45/1.8)カメラは、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(μ4/3機)2011年に発売されたAF中望遠画角相当レンズ。少し前述した、M.ZUIKO PREMIUMに属し、OLYMPUS μ4/3機が、像面位相差AF等の開発によりAFが高性能化してきている事を予め見込んで発売された、口径比の明るい、高描写力レンズである。ただ、本レンズの発売時点では、まだE-M1も未発売であり、本レンズをコントラストAF機構のみの初期μ4/3機で使うのは少々厳しい。また、MFで使おうにも、まずは本レンズも無限回転式ピントリングのみの仕様なので、これも厳しい事に加えて、本レンズ発売時点では、E-M5も未発売であったので、EVFを搭載したOLYMPUS μ4/3機は皆無であった為、EVFを用いた精密ピント合わせも苦しい。まあなので、私の場合では、当初、PANASONICのμ4/3機に、本レンズを装着して使っていた。DMC-G1(2008年)等であれば、EVF搭載機であるから、画面拡大機能と組みあわせれば、MFもかろうじて実用範囲であった次第だ。でも、後年には、OLYMPUSのμ4/3機でもEVF搭載機が普通となり、かつ、高級機には像面位相差AFも搭載され、勿論従前のOLYMPUS機から手ブレ補正機構も内蔵されている為、ようやく後年の機種で、本レンズを効率的に用いるシステム環境が出来てきた状況だ。従前の時代での、本レンズに対する個人評価は、「AFが使い物にならない、かといってMF操作性もNG。 これであれば、銀塩時代の50mm/F1.8級レンズを μ4/3機に装着してMFで使った方が、ずっとマシ」という厳しい評価であったのだが・・後年には、カメラ側の進歩により、「AFで人物撮影をするには悪く無いレンズ、 描写力もそこそこ高いし、ボケ質も良く、おまけに 中古価格も安価であるから、コスパが良い」という風に、評価の視点/内容が変わってきている。ちなみに、あまり精密にピントを合わせようとしないならば(ラフな使い方が出来る状況であれば)像面位相差AFを持たない、OM-D E-M5ⅡやPEN-Fの機体での本MZ45/1.8の用法も、ギリギリではあるがまあ及第点だと思う。---さて、4つ目のE-M1Ⅱシステム。レンズは、VS Technology SV-1214H(12mm/F1.4)(新品購入価格 18,000円)(以下、SV1214)カメラは、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(μ4/3機)2010年代後半に発売の、2/3型対応、Cマウント、マシンビジョン(FA/産業)用単焦点汎用レンズ。産業用レンズであるので、写真用レンズでは無いが、個人的には、この手のレンズは好みであり、数本を所有している。こうしたレンズを入手する事は難しく(注:個人に対しては販売しておらず、法人で入手する等が必要なケースも多い)、また入手できたとしても、まず母艦環境が難しい、1/3型~1/2型~2/3型あたりの小センサーに対応するレンズ群であるから、通常では、PENTAX Qシステム(1/2.3型または1/1.7型)にしか装着できない。ただ、2/3型対応レンズであれば、μ4/3機を母艦とし「常時2倍デジタルテレコン」のモードで使用すると 4/3機÷2 = 2/3型となるので、本レンズをμ4/3機で使用する事ができる。なお、本レンズは、高解像力型(Hタイプ)であり、解像力は、恐らくは3.5μmピッチ適合であろう。母艦のE-M1Ⅱは、2000万画素センサー機であり、ピクセルピッチは17.4mm÷5184pix=約3.35μmとなり、ほぼぴったりの適合性だ。(注:CMOSがベイヤー型配列である事について、それによりカラーフィルターが必須で、演繹補間演算が発生する事について、すなわち最大画素数の1/4しか解像力的には有効ではない事については、この計算手法では意識していない。それを厳密に考慮して計算したとしても、元々レンズの解像力がやや不足している状態なので、気にしなくても良い)上手く装着できたとしても、この手のマシンビジョン用レンズの撮影技法は、恐ろしく高難易度となる。あまり一般的な用法とは言えないので、撮影の難しさについては、ばっさりと説明を省略する。今回、この用法をして気になったのは、どうもマウントアダプター(Cマウント→μ4/3)でのフランジバック長が、コンマ数mm短い模様であり僅かにオーバーインフとなってしまう事だ。旧来、このアダプターを他のマシンビジョン用レンズで使う際には、あまり気にしていなかったのだが、本SV1214は、最短撮影距離10cmと、産業用としても寄れる類のレンズであるので、本レンズで近接撮影をしようとしても、アダプターの問題で、最短までの性能が出ていないことが凄く気になった。そこで、ホームセンターに走り、水道用のゴムパッキンの薄いものを購入、それをレンズとアダプターの間に噛ますと、無事、本来の性能を得る事ができた。(注1:フランジバック調整はゴムパッキンの為、それをねじ込む強さで行う)(注2:マシンビジョンレンズ用のフランジバック長微調整用の薄いリングの数枚セットが市販されているが、数千円とかで、結構高価である)まあ、あくまで極めて特殊な用途だ、参考まで。---さて、次のシステム。レンズは、Voigtlander APO-LANTHAR 180mm/F4 SLClose Focus(新品購入価格 54,000円)カメラは、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(μ4/3機)2003年発売のMF単焦点望遠レンズ。(以下、APO180/4)なお、いつものようにVoigtlander綴りの変母音記載は省略している。「APO-LANTHAR」とは、元々1950年代に、西独時代の旧フォクトレンダー社により開発された技術であり、それ以前、レンズの色収差低減の為には、トリウム等の「放射性物質」を含むガラスを用いていたのだが、(=いわゆる「アトムレンズ」)、第二次大戦での1945年の日本への原爆投下の惨劇により、放射能や放射性物質への否定的な意見や感情も、極めて大きかった世情である。そこで、旧フォクトレンダー社では、放射性物質に代わる素材として、「ランタノイド」系の元素を含むガラスを採用。これで、ガラスの色分散特性を変えて通常レンズとの組み合わせで色収差を補正した。ランタノイド系元素を用いた事で「LANTHAR」という製品名を用い、これによる効果が色収差の低減すなわち「アポクロマート」(1900年頃でのカール・ツァイス社での造語)であった事から、この新レンズを「APO-LANTHAR」と命名した。以降の時代、色収差低減技術は、様々な技術発展があり、加えて、諸収差として、補正すべきは、色収差だけでもないことから、レンズは全体的な性能の改善が続き、「APO-LANTHAR」自体は、単なる製品名となっていたと思われる。(=1つの長所よりも、もっと多数の利点があるレンズを開発し、それをブランド化した方が良い)1970年代に、フォクトレンダー社がカメラ事業から撤退し、以降、色々とあって、1999年頃に日本のCOSINA社がVoigtlanderおよび、そのレンズ群の商標の使用権を獲得した。当初(2000年代前半)では、COSINA社は、そのVoigtlanderのレンズ群の商標を、特にあまり出自等を意識する事無く使っていたと思われる。本APO180/4も同様、異常低分散ガラスレンズを2枚使用した7群9枚構成だが、普通の望遠レンズの設計に、それら特殊レンズを付け足したような光学系に思える。この結果、軸上/倍率色収差について改善を行い、それにより「APO-LANTHAR」の名称が付与された。他の特徴として、あまり開放F値を欲張らない事からも、その光学系はコンパクトに纏めることができた。加えて、近接撮影時でも、描写力の低下は最小限であった為(注:従前から発売されていた望遠マクロ、MACRO APO-LANTHAR 125mm/F2.5と前群は類似の構成となっている)最短撮影距離を短くしても性能の破綻が無く、最短1.2mは、200mm級単焦点レンズとしてはトップクラスの性能であった(注:1/4倍仕様)この為、本レンズには「近接撮影可能」という意味の「Close Focus」銘が与えられている。結果、「小型軽量で寄れる高性能望遠レンズ」となったのだが・・私は、このレンズを小型軽量のOLYMPUS OM銀塩一眼レフ用として購入しており、以降のデジタル時代においては、本レンズが、特筆すべき高描写や大口径といった特徴を持つような思想のレンズでは無かったため、実用上では、あまり高く評価していなかった。(つまり、小さいだけの望遠レンズ。2005年頃の旧ブログ初期の記事では、本レンズを4/3機に装着し、「最軽量望遠システム」という主旨で紹介していた)で、本レンズが本領を発揮できるようになったのは実は2010年代後半からだ。μ4/3機に本レンズを装着する、すると、そのままで360mm/F4の1/2倍望遠マクロレンズとして使え、2倍デジタルテレコンでは、720mm/F4で等倍の超望遠マクロとなる。これは、野鳥観察・撮影や中遠距離の小動物、小昆虫(蜻蛉や蝶等)に対して、無類の被写体適合性を発揮する。開放F値の暗さは、高感度化された現代機では問題無いし、おまけにOLYMPUS機の内蔵手ブレ補正機能も(単焦点だから)使える。高速連写も可能であるし、MFである事は、むしろ、ピントが合わない(AF性能が悪くMF操作性も劣悪)μ4/3機用純正望遠レンズよりも、ずっとマシだ。「高速連写MFブラケット」の特殊撮影技法により、例えば、飛び回る小昆虫等にも、かろうじてピントが合うケースも出てくる。まあ、ということで、購入後十数年の時を隔て本レンズは主力レンズに昇格している状況だ。最大の課題は、現代での入手性の低さにある。この時代のCOSINAの「APO-LANTHAR」については、「単にそういう名前だけ」という状況であった事は前述したとおりである。しかし、2017年~2019年にかけ、COSINA社の新型(Eマウント用等)の、MACRO APO-LANTHAR(65mm/F2、110mm/F2.5)や、APO-LANTHAR(50mm/F2等)が順次発売され、それらの「APO-LANTHAR」群は、「2016年断層」と私が呼んでいる、その時代からの「コンピューター光学設計技術の進歩」や「非球面や異常低分散ガラスレンズを多用し、それらを使う前提で光学系が設計されている」という状況から、新鋭の「APO-LANTHAR」群は「驚くほどに高描写力」となっている。(ただし値段は高価だ)この結果、COSINA社では2010年代後半頃から「APO-LANTHARとは、最高性能のレンズを表す 称号なのです」と、これらを「ブランド化」する意図(=付加価値)の販売戦略を取り出す。同時代、新鋭の「APO-LANTHAR」の高性能に驚いた流通市場においては、「アポランターがこんなに高性能であれば、昔の時代のアポランターも、きっと高性能に違いない」と判断(誤解)し、2000年代初頭の、無名につき、殆ど売れていなかった(=希少品となった)、COSINA初期のアポランター(一眼レフ用では3機種ある)について、投機的措置(つまり、高額相場での転売を意図する)を行ってしまった。本APO180/4は発売時定価が65,000円(+税)私の新品購入価格は、54,000円(税込み)であったのが、近年の中古相場は軽く10万円越えだ。他にも2倍に高騰した例として、MACRO APO-LANTHAR125mm/F2.5 (発売時定価95,000円、実売価格は79,000円~後年には48,000円)が、近代では15万円~20万円の投機的高額相場となっている。美術品、骨董品、金塊、仮想通貨等の、元々が投機的要素である商品については、相場高騰は、その所有者にとって喜ぶべき事なのであろうが・・「写真用機材は全て実用品である」という強い信条を持つ私にとっては、カメラやレンズが投機対象となってしまう事は、実に残念に思える事だ。「後になって、欲しい」と言い出すのも、普通に販売していた時代に、本レンズ等の本質を見抜けず(つまり、無名であったり、市場からの高評価を聞く事ができなかったから)買いそびれていた訳であり、マニア的には、格好悪い事であろうし・・ましてや、「後年にもっと高く売れるかも」という視点で機材を買ってしまったら、「実際に使うとキズがついて高く売れないから、しまっておこう」と、せっかくのカメラやレンズの特徴や性能を実用的に、まったく使えないままで終わってしまう。おまけに、世間には、投機的商品を、より高額に転売する為の「情報操作」、すなわち「幻の銘玉」だとか「知られざる・・」などの、過剰な高評価が蔓延している、これらは「流言」であり、より高額に販売して、転売利益を出す為のものだ。それらに、コロっと騙されてしまうのは、その現物を見た事も使った事も無いので、まあやむを得ない節もあるのかも知れないが・・スペックやレンズ構成を見ただけでも、性能の大半は理解できる訳だから、「他人の評価に自身の購買行動を委ねる」という考え方も、マニア的には褒められる状況ではない。レンズの紹介記事を書いていても、希少レンズにあまりに高い評価を与えてしまうと、一次情報量が極めて少なく、その割に二次情報伝播速度が速い現代のネット環境では、たった1つの評価が、その真偽を問われないままで、あっというまに伝播・拡散されてしまう。そんな状況では、まるで「転売の為の片棒を担いでいる」とうう事にもなってしまいかねない。そういう状況は、個人的には全く好まないので、希少レンズを記事で取り上げるとしても、その目的は「幻の名玉などと言うには、およばない性能である」という風に、むしろ、その実態を正確に紹介する理由であるケースが大半だ。---では、次のシステム。レンズは、Lomography Experimental Lens KitWide-Angle Lens 12mm/F8(新品購入価格 3,000円相当)(以下、LOMO12/8)カメラは、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(μ4/3機)2013年頃に発売された、μ4/3専用トイレンズ3本セット(「LOMOGRAPHY MICRO 4/3 EXPERIMENTAL」)の内の1本。広角タイプ(換算24mm相当)である。3本セット(+付属品)で、発売時定価が約9,000円と安価な価格であったのだが、後年には在庫処分で新品2,000円程度と極めて安価に販売されていた。勿論「トイレンズ」であるから、高描写力は全く期待できない、しかし、逆に言えば、トイレンズは国内製品は極めて少ない(PENTAX Qシリーズ用のみ)である事、つまり、国内のユーザー層は、高画質のシステム(カメラ+レンズ)だけが王道だと思ってしまうから、トイレンズに興味を持つ人は少ない。加えて、トイレンズは「Lo-Fi」(低画質)描写を目的として買う/使うものであるから、本レンズはトイレンズと呼ぶには、画質が良すぎる為、あまり大きな購買動機には至らないであろう。さて、でも、トイレンズは、それを映像記録としての「写真」ではなく、映像表現としての目的に使うならば必須の機材だ、だから、私も多数のトイレンズやLo-Fiレンズを所有している。勿論、公式な映像記録に使えるような機材では無いが趣味的撮影、あるいはアート的映像表現を狙う上では必要である。そして、トイレンズは極めて安価だ。ここで問題となるのは、母艦として何を選択するか?である。基本的に個人的な信条では、高性能レンズは高性能カメラに装着し、低性能レンズは低性能カメラに装着している。(≒「オフサイドの法則」)だから、通常は、本LOMO12/8は、OLYMPUS機であればPEN Lite2(E-PL2)や、Panasonic機であれば、DMC-GF1あたりの、EVFを持たない初級機との組み合わせが大半だ。EVF無し、コントラストAFのみという、AF/MF両方が低性能な機体でも、ピントにシビアさがないトイレンズであれば、何も問題なく使えるので、これは「弱点相殺型システム」に成り得て、効率的であるからだ。だが、その様相は近年では考え方が変わってきている。まず、低性能レンズと組み合わせても、オフサイド状態にはならない低額なミラーレス機が存在しない。新製品はいずれも高額機であり、低価格帯機の販売は、(スマホとの競合)により、凍結されてしまっている。ならば、低価格機そのものが存在しないならば、もう低価格レンズ(トイレンズであっても)、高性能な高額機に装着しなければならなくなってしまう。そこで、高額機の中でも、色々と特徴(長所)を持っているのだから、トイレンズに必要な「多彩な絵作り」という要素に注目すれば、近代のOLYMPUS機では、例えばアートフィルターブラケット機能、等により、その絵作りの広さ、および、ブラケットでは、思いもしない画像も偶然的に得られる事から、トイレンズやLo-Fi技法の根幹である「アンコントローラブル的要素」すなわち「撮影者や表現者が意図しない表現を偶然的に得る」という要素(例:現代絵画の世界では、偶然的技法は良く用いられる)に適合する事となる。それに適したOLYMPUS機は、概ね2015年製以降の機体であろう。機種は何でも良いのだが、この時代は、PANASONICのμ4/3機に元気が無く、個人的には、主にOLYMPUS μ4/3機を購入して使うようにしていたので高額機ばかりとなってしまうが、もうオフサイド状態はやむをえない。その利用法における実用機では、本機OM-D E-M1ⅡあるいはPEN-Fがある。PEN-Fの方は、像面位相差AFを持たないのでトイレンズと組み合わせてもAF性能が無駄にならずに好ましいのだが、生憎PEN-Fの露出モードには「ART(ブラケット)」設定が無く、「C」(カスタム)モードに、それを登録して使うしか無い。本機OM-D E-M1Ⅱであれば「ART」位置を持ち(注:後継機E-M1Ⅲでは、ART位置が無い)ブラケット機能が簡便に使える。これで1ショットで極めて多数の異なる画像を得て、Lo-Fi表現に適したものを選別する事が出来る次第だ。こう考えるとLo-Fi表現は、近代のμ4/3機の用法、用途において重要な特徴となりえるのだが・・生憎、μ4/3機用(というか、全てのマウントでも)でトイレンズの販売機種数は少ない。加えて、こうした新鋭高額機は、世間一般の評価ではそのカメラ本体のスペックや性能ばかりを気にしてしまい、「どんな写真を撮るカメラなのか?」というカメラの本質に対する議論や検討が少なすぎる。例えば、本機E-M1Ⅱを「望遠撮影に向く機体だ」と判断して、遠距離のスポーツ撮影や、野鳥等の撮影にしか向かないと判断する事は、ちょっと早計だ。具体的には、本機E-M1Ⅱの発売時点(2016年)ではそうした用途に適する消耗用・実用的な望遠レンズすら存在していなかったPNASONICのG 100-400mm/F4.0-6.3は、2016年発売だが、そのレンズは「空間認識AF」対応品なので、これをOLYMPUS機に装着しても効能が少ない。(実例は後述する)ちなみに、純正のM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm/F5.0-6.3は後年の2020年の発売となっている。(G100-400を所有している為、未購入)すなわち、機体の性能や特徴から、適正な被写体用途を(市場や消費者層は)考える事は出来たのだろうが、実際に実用システムを構築する事は出来なかった。(→「絵に描いた餅」となっていた)仮に、高額レンズや他社レンズで望遠システムを構築したとしても、E-M1Ⅱの起動性能(起動が遅い、および重い望遠レンズを装着したままで、両手でカメラを保持した状態で無いと左肩部の電源スイッチをONする事ができない)では、速写性に劣り、実用/業務遠距離動体撮影において、肝心なシーンを撮りそびれてしまうリスクがあり、まだまだ実用的なシステムとは言えない次第であった。まあ、後年には、カメラもレンズも進化していくだろうが、生憎、カメラ市場の大幅縮退により新製品は、いずれもカタログスペックを「盛って」高価に値上げされてしまっている。それでは実用システムとは言い難いので、もうこれはあくまで、ある時代の、あるシステムにおいて、その欠点をカバーしつつ、長所を活かして活用するしか無い状態だ。そういう意味では、このカメラE-M1Ⅱは、実用撮影には向かず、かといって趣味撮影ではオーバースペックとなるのだが、そこは無視して、E-M1やE-M1Ⅱをずっと趣味撮影に使っていると、「極めて快適に使える」という利点に気付く事となり、そうであれば「業務用望遠母艦」だとかの、仮想的な(つまり、実際には有り得ない。なんだか、そういう志向性も高額機体を売るが為に、消費者層に「幻想を与える」という販売戦略に思えて来た)用途には拘る必要もなく、「あらゆる趣味的レンズの母艦に使えば良い」という柔軟な発想が生まれて来た次第だ。つまり「高性能なE-M1Ⅱを、安価なトイレンズの母艦としても良いではないか」という考え方である。---さて、7つ目のE-M1Ⅱシステム。レンズは、Voigtlander NOKTON 42.5mm/F0.95(新品購入価格 90,000円)(以下、NOKTON42.5)カメラは、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(μ4/3機)2013年発売のμ4/3機専用超大口径MF中望遠画角レンズ。本来、このレンズには個人的には専用母艦が存在している。それは、PANASONIC DMC-G5(2012年)である。この両者を組み合わせる事で、お互いの弱点が解消する「弱点相殺型システム」となっているからだ。じゃあ、本機E-M1ⅡをNOKTON42.5の母艦とする事で、どんな弱点(課題)が生じるかを挙げておこう。1)ピーキングが常時出ない。 Fnキーを1個犠牲にし、電源ONのたび、または 撮影モードを変更するたびに、それをONとする。2)そもそも、超大口径レンズで被写界深度が浅く、 球面収差も出まくりの本レンズでは、ピーキング の精度が足りていない(だから、通常は母艦として あえてピーキング機能が無いDMC-G5を使用している)3)ピーキングに代わるMF補助機能としての画面拡大の 操作系・操作性は、PANASONIC機が本機よりも 遥かに優れる(笑ってしまう程の優劣の差がある)4)本機のデジタル拡大機能は、2倍デジタルテレコン のみと貧弱。DMC-G5での自在なデジタル拡大機能 および、その操作性と比較すると雲泥の差がある。まあだから、本来であれば、本NOKTON42.5の母艦としてE-M1Ⅱは適さない。今回はあくまで「限界性能テスト」であり、本機との組み合わせで、どこまで実用的か? あるいは、アートフィルターブラケケット機能や超高速連写(機械式で秒15枚)と組み合わせることで、新たな用途開発が出来ないか?という視点での試用である。だが、結論はなんとも言えない状況だ、「使えない訳ではないが、やはりDMC-G5の方が適する」という感じか。また、高額機の高性能が無駄となりやすい組み合わせであるから、システムの性能上のバランス的にも、オフサイド状態にはならないDMC-G5の方が適正だ。さて、ここで、ちょっとE-M1系列機の発売年代と発売時実勢価格(税抜き)を挙げておく。2013年:OM-D E-M1:約14.5万円2016年:OM-D E-M1 MarkⅡ:約22万円2019年:OM-D E-M1X:約33万円2020年:OM-D E-M1 MarkⅢ:約20万円2022年:OM-1:約27万円2024年:OM-1 MarkⅡ:約30万円まあ、個々のカメラには、その発売の時代から来る値付けの理由がある。初代のE-M1は「戦略的商品」である。OLYMPUSが、業務用ハイエンド機としての新戦略を展開する上で最初から高額な機体は発売できない。だから、性能と比較すれば安価な価格であり、コスパが良い。しかし、同時期にSONY α7が発売され、それはE-M1の価格を見ての、こちらも戦略的価格であり、15万円に抑えられた。史上初のフルサイズミラーレス機であるSONY α7は人気商品となり、その初期型で価格を抑えた件は、後継機のⅡ型、Ⅲ型・・で各々手ブレ補正や高速連写機能を段階的に搭載し(注:E-M1ならば、全ての超絶性能が最初から搭載されていた)、それを付加価値(値上げの理由)として高額となり、αシリーズは、どんどんとコスパの悪い商品となってしまった。(注:この市場戦略は「消費者の負け」となって好まなかった為、個人的には初期型のα7とα7Sのみの購入で、後継機は1台も買っていない。「気に入らなければ買わない」という事が、消費者がメーカー側の戦略に不満を表明できる唯一の手段だ)OLYMPUSとしては、段階的性能付与をする余地が無く(つまり、E-M1に、もう全ての性能が入っていた)SONYの戦略に対抗できず、慌てたことであろう。したがって、後継の本機E-M1Ⅱでは、E-M1に対して抜本的な改革(改良)を施す事が出来なかった。「電子(撮像)素子シャッターによる秒60コマ連写同、AF追従で秒18コマ」などという連写性能は、単なるカタログスペックであり、それらがあまり実用的では無い事は、中上級者層ならば、誰が見てもすぐわかる。だとすれば「何が改良されたの?」という話になってしまう。でも、値上げをしないとならない。第一に初代機E-M1は、ハイエンド機を普及させる為の戦略価格であったから、安価すぎた次第だ。おまけに、既にカメラ市場の縮退が顕著だ、ますます値上げをして、販売台数の減少を、利益率でカバーしないとならない。だから、E-M1Ⅱは、発売当初では極めてコスパが悪い機体である。でも、それはあくまで発売時点での話だ。後年、特にOLYMPUSがカメラ事業からの撤退を発表しさらに後継のE-M1Ⅲが発売された2020年においては、本機E-M1Ⅱの中古相場は暴落し、本機は新古品を税込み69,000円で入手する事ができた。この価格であればコスパ評価は及第点であった訳だ。本機以降、市場縮退の状況は悪化し、OLYMPUSは、さらなる高額機E-M1X(未所有)を発売。33万円(+税)という高額機であるので、あまり売れていないし、プロ機の高性能を期待して購入したユーザー層からも、あまり高評価が無い、まあ中身はE-M1Ⅱと類似であるから、そこにライブNDとか、被写体認識AFが搭載されたところで、不要な付加価値と思ったユーザーも多いであろう。まあでも、この機体E-M1Xは個人的な購入対象品リストに書き込まれている、歴史的価値が高いという観点だ。いずれ中古相場が自身で納得できるレベルとなれば買うかも知れない。2020年のE-M1Ⅲは、カメラが、あまりに高価になりすぎてOLYMPUS機も他社機も、ほとんど売れなくなってしまった状況への対策として、若干の値下げを行っている。この時期、他社でもそうした、価格の見直し(下げる)を行った製品も多い。ただ、生憎、ここからコロナ禍である、カメラの販売数は、ますます減少、写真を撮りに行く事も出来ないし、撮るべき被写体(例:イベント等)も皆無なのだからまあやむを得ない。後年、この機体も中古相場が下がってきているので、やはり購入対象機となっている。2022年、新たなブランドOM SYSTEMから、OM-1が登場。奇しくも初代銀塩機M-1/OM-1が発売された1972年から丁度半世紀後だ。新会社の経営の為か、また値上げされてしまったし、むしろ従来機よりもスペックダウンした部分もある(注:2010年代では、実用面では、過剰な性能となっていた部分も各社の機体であるので、そのあたりの見直しと、コストダウンの理由もあるだろう)ので、新品で購入する気は無いのだが、これもまた歴史的価値が高い機体なので、そのうち気が向けば買うかも知れない。ただ、E-M1シリーズの新鋭機の購入動機は、その大半が、従来の使用機の老朽化による代替であり、例えば本機E-M1Ⅱが、メカ的にもちゃんと動作しているうちは、次々に新鋭機を買う事は無い。何故ならば、この時代(2010年代後半~)の新鋭機での「付加価値」は、その殆どが実用的には不要なまでの「超絶性能」だからだ。例えば、毎秒60コマで電子シャッター連写をしたらそのバースト(連続最大撮影)枚数は、僅かに51枚、つまり、1秒間にも満たずに連写が途絶えてしまう。まあつまり、私の場合は、少なくともカタログスペックを重視して(信じて)カメラを買う事はしないから、あくまで実用性に関わる部分だけを考え、かつ、そのコストがパフォーマンスと比べて適正か否か?つまり「コスパが許容範囲か?」を考えてカメラを選ぶ。そういう意味では、E-M1系列機に、8万円以上の予算を割り振る訳にはいかない。まあ、だいたいそんな価値感覚である。---では、8つ目のE-M1Ⅱシステム。レンズは、OLYMPUS OM-SYSTEM E.ZUIKO AUTO-T 135mm/F3.5(ジャンク購入価格 2,800円)(以下、OM135/3.5)カメラは、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(μ4/3機)発売年不明、恐らくは1970年代と思われる、小型軽量のMF望遠レンズ。OMマウントである。純然たる「オールドレンズ」であり、この手のレンズが現代における主力レンズとなる訳も無いから、あくまで趣味用、あるいは銀塩OMシステムのレンズの研究の為の用途での購入だ。OM用レンズは、銀塩時代には色々愛用していたが、デジタル転換機で、多くを手放してしまっていた。デジタルとなったOLYMPUS機は、当初4/3機であった訳であり、一応はOM→4/3のマウントアダプターは、所有してはいたが、あまりに望遠画角となると使い難い要素もあり、特に100mm以上の望遠レンズは、譲渡等での処分の対象となってしまった次第であった。だが、後年、2010年前後に、銀塩ビジネスが事実上終焉し、多くの銀塩DPE店が廃業してしまい、それらの廃業店舗に在庫されていた銀塩MFレンズが集められ、再整備の上で多数(安価に)中古市場で流通した。これを個人的は「大放出時代」と呼び、これは数年で完売してしまったのだが、MF時代の多数のレンズをこの時代に安価に購入した訳だ。その中には、一度手放したレンズを再購入した事例も多く、本OM135/3.5やOM135/2.8も、そうした再購入レンズとなった。研究目的なので、例えば「OM時代の望遠レンズにはどんな特徴があるのか?」とか「OMにおける大口径版と小口径版は、並行ラインナップされていたが、どこがどう違うのか?」などを調べる用途が大きい。なので、実用目的に使うレンズではなく、本(旧)ブログでも、こうした研究用レンズは、「OM用レンズの比較」などのテーマがあった場合に持ち出す程度である。今回の記事では「OM-D E-M1Ⅱは、こうしたオールド望遠レンズの母艦として適するか否か?」というテーマでの試用だ。簡単に結論を言えば、描写力や用途適正はあるが、実用的なMF性能に劣る、という感じだ。特に、ピーキングが常時表示されない仕様がいけない。拡大表示の操作系も劣悪なので、MF操作全般が壊滅的にNGである。ただ、望遠域としての用途は十分だし、画面中央の高画質な部分だけを使えば、オールドレンズであってもさしたる描写力上の不満は持ちにくい。逆光耐性等の弱点は、撮影時に配慮すれば良い。内蔵手ブレ補正機能は、換算270mm相当で、小口径のレンズであれば、望ましい機能ではあるのだが、機械式高速連写(秒15コマ)時での機械的振動が大きくスペックどおりの補正効果を得る事は出来ない。ただ、AUTO ISOの低速限界設定機能が本機の時代からOLYMPUS機でも搭載されているので、いざとなれば手ブレ補正ではなく、低速限界機能を活用した方が(日中屋外撮影においては)有効である。(注:この設定は、ショートカット等で簡単には呼び出せず、メニューの奥底から深堀しないとならない。こうした「操作系」の設計思想の悪さが、OLYMPUS機を実用用途に使い難い理由にもなっている)まあでも、こういったオールドレンズは、カメラの設定を適正に行い、適切な撮影技法を行えば、かろうじて本機で実用範囲と言えるだろう。でも、それにはスキル(知識や技能)が必要なので、初級マニア層等が、「オリンパスのμ4/3機に、オリンパスのオールドレンズを付けると格好良い」等といった位の理由や用途では、実用システムには成り得ないので、そのあたりは要注意だ。使う以上は、徹底的に「システムの適正用法」を意図しないとならない。---さて、今回ラストのシステム。レンズは、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 ASPH./POWER O.I.S.(H-RS100400)(中古購入価格 87,000円)カメラは、OLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡ(μ4/3機)2016年にμ4/3マウント初の400mm級超望遠AFズームとして発売されたレンズであり、歴史的価値が高い。LEICA(ライカ)銘であるが、勿論PANASONIC製であり、私はブランドを「値段を高める為の名前」に使っている事を極端に嫌うため、このレンズを購入する気はあまり無かったのだが・・PANASONIC DC-G9(2018年)の入手以降、その機体の望遠性能、AF性能(空間認識AF搭載)および連写性能(最大秒12コマで、バースト枚数が非常に大きい)を活用する為、高性能な望遠レンズを購入し、実際にボート競技撮影等の実務撮影に使えるかどうか?を検証し、あわよくば実用ミラーレスシステムとして、旧来の一眼レフでの重量級システムを代替する事も意図していた。本レンズをDC-G9に使った場合では、稀に空間認識AFを外してしまう弱点があるが、それは、非常に厳しい撮影条件(例:高速で飛ぶ小さい鳥等)を意図した場合である。一般的な中速・大型被写体では、AF性能もなんとか及第点だ。DC-G9は、本体が大型(重量級)であるから、ほぼ高速連写一眼レフと同等だ、だから重量メリットは出にくい。そこで、本機OM-D E-M1Ⅱを母艦とすれば重量がさらに低減するという目論見があった。(カメラ重量装備時、レンズ重量、合計重量)DC-G9 :658g:985g:1643gE-M1Ⅱ:574g:985g:1559gまあ、こうして数字を出してみると、さほどの重量低減効果は得られない事がわかった、高々100g程度である。だが、E-M1Ⅱは小型機であるから実際の重量差以上に、軽快な印象は出てくる。重量バランスも重要だ、G100-400は、二重回転式リング操作系である、これは頻繁に操作をするのでその操作の度に、システム重心が変化して、持ち替え、持ち直しが発生したら、疲労が激しくなる。実用上であるが、思ったほど重心バランスは悪く無い。カメラとレンズの重心位置をホールドしたままで、ズームリングを廻す事ができる。ただし、いくつか課題もあった、まずG100-400のズームリング回転角は大きく、広角端から望遠端への移動を頻繁に行う場合、やはり左手の持ち替え操作が発生してしまう。これについてはできるだけズーム焦点距離を固定した用法にしか向かない。第二に、やはりレンズ側重量が本体側重量より重い為、少しだけ前重心となる、この状態でズームリングを操作すると、稀にピントリングに触れてしまい、意図せずピント位置が変わってしまう。まあ、これについては再度のAF起動でリセットできるが、連写中などでは、あまり起こって欲しくない現象だ。第三に、G100-400を本機で使った場合、当然ながら空間認識AFは動作せず、コントラストAFのみの合焦だ。なのでAFの速度と精度に劣る、その際、MFを使用する事が望ましいが、レンズが二重回転式リングなので、ズーミングと併用すると非常に繁雑な操作となる。DC-G9との組み合わせでは、この用法は実用以下という感じだ、左手の持ち替え操作の負担が大きい。本システムE-M1Ⅱとの組み合わせでは前述のとおりかろうじて重心位置からピントリングにも指が届く。しかし、元々AF性能が優れないから、この用法はメリットにはならない、DC-G9で、少しでもマシなAF方式に頼るしか無いであろう。まあ、そういう事で、そうであれば、本機E-M1Ⅱを実用遠距離動体撮影に使う為には、本G100-400ではなく、OLYMPUS製の100-400mmを買うべきか?いやいや、同じマウントで同じ仕様の高額レンズを次々に買う訳にもいかない。 まあ、それはもうシステムの効率化というより、もはや「道楽」だ(汗)それと、少し前述した「起動の遅さ」がOLYMPUS機にあり、これでは実用撮影には向かない。本記事の総括だが、OLYMPUS OM-D E-M1Ⅱは、その出自による「業務用機体」ではなく、あくまで趣味撮影専用機として考えるべきであろう。勿論、趣味用機としてはオーバースペックではあるが入手価格次第では、他の新鋭(趣味用)ミラーレス機よりも安価で、しかも基本的に高性能・高機能だ。そうであれば、あまり本機の出自には拘らず、様々な趣味用レンズの母艦として、趣味撮影における高性能を楽しむのが良いと思われる。その事(業務用機ではなく趣味用機体)は、本機を使いこむにつれて、良くわかってきたので、本記事でも、本機E-M1Ⅱに、主に趣味的用途での様々なレンズを装着して、紹介している次第である。---では、今回の記事はこのあたりまでで、次回記事の内容は未定としておく。

オーストラリア(タスマニア)産のタマネギ

https://pikaia20.exblog.jp/34666894/
2025-08-20 08:00:00 - スーパーに行ったら、オーストラリア、タスマニア産のタマネギを売っていたので、珍しかったから買って来た。 オーストラリア産のタマネギが売られているのを見たのは初めて。 タスマニアは北海道と大きさも気候も似ているからタマネギの産地なのかも。 南半球のオーストラリアは、日本と季節が逆だから今は真冬。 真冬と言っても、シドニーは東京ほど寒くはなかった。 しばらく滞在していると、日本食が恋しくなって、よく和食の店に行っていたっけ。 店に入って席に着くと、店主が必ずシドニーで発行されている日本語新聞をくれた。 現地の飲食店に行っても、日本のように無料の水サービスはなく、水が飲みたかったら、ペットボトルの水を買わなきゃならなかった。 日本同様、チップ制度がなかったのは楽。 シドニーには、日本人も結構住んでいたけど、ノースブリッジ辺りにかたまっていたみたい。 腕時計の電池が切れた時、時計屋に行ったら、「中国人? 日本人? 韓国人?」って聞かれたっけ。 夜、空を見上げると星がいっぱい見えたのに、どれが南十字星か分からなかった。 オーストラリアの鉄道やバスの発着時刻は、日本と違って結構いい加減だった。 特に路線バスは酷くって、2、30分遅れて来るのはざら。 現地の人は、ほとんどの人が自家用車持ってるから、バスなんかに乗らないけど。 今になって思い返すと何か懐かしい。 地震や災害が多く、治安も悪くなりつつある日本を離れて、海外移住もいいかなんて思う昨今。 でも、お金も無いことだし、海外移住なんて夢のまた夢なんだわ。

トリプレマニア

https://jyunglebur.exblog.jp/38056418/
2025-08-17 08:00:00 - いやぁおもしろかったAJまで投入してくるとはWWEはスペイン語枠でも配信してたしAAAと併せてものすごい視聴者数だろうなあG1は足元にも及ばず

JTB タスマニア講演会

https://aiharap.exblog.jp/38050934/
2025-08-14 08:00:00 - タスマニアクレードルマウンテンのウォンバゥットLUMIX G8+LEICA100-400mm撮影協力 タスマニア州政府観光局カンタス航空8月30日 JTB 旅物語さんでタスマニアとウルルなどなどのオーストラリアの旅のトークイベントを行います初夏から夏のタスマニア 動物天国です。動物 自然好きな方ぜひぜひご参加ください参加費無料です場所は東京 茗荷谷茗荷谷駅MFビル5階文京区小日向4-6-15JTB旅物語さんの会場です(わが母校の窪町小学校の向かい側 うれしいです)■交通のご案内 東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅1番出口ビル入口は改札右手すぐ(駅ビル)時間は11:00-12:00Friend of Tasmaniaタスマニア観光親善大使の相原がタスマニアの自然 食をじっくりお話します。もちろんウルルとかのお写真もお見せしますし、旅の写真のワンポイントアドバイスもしますご参加は下記のリンクからJTBタスマニア講演会写真集 完成までまだまだみなさまのお力が必要です。みなさまのクラウドファンディングご支援お待ちしております相原正明 写真集 KATACHI クラウドファンディングはこちらから相原正明撮りおろしのkoji note From OITA 相原正明 フォトエッセイ ぜひお楽しみください婦人公論 美しい音楽と相原作品での動画配信富士フイルムさんのX シリーズフェイスブクで 和の写心(毎週水曜日更新)を連載中。「イイネ」押してくださいねブログランキング応援クリックお願いします。応援たくさんしていただけるとたくさん写真がアップされます 笑下のランキングバナーをクリックしてください。

「いいね」マニアの変な人 (8/13 迎え火)

https://nyankai.exblog.jp/30733210/
2025-08-13 08:00:00 - 目が覚めた時、光の具合に秋をかんじました。空気ではなく、光です。Facebookをやっていると、「友達リクエスト」と言うのが、けっこう来ます。中には本当の時もありますが、たいていはからかいか、はたまたロマンス詐欺か、知らんけど、元々知っている人も含めて、「メッセージが無い方のリクエストは承認しません」と書いています。知っている人だって、無言はおかしいでしょ。リクエストは男性が多く、海外の人、医者や弁護士、イケメン、配偶者と死別や離婚、等々判で押したようです。たまに翻訳サイトで作った、無理な日本語で文章が来ることも無くもありません。それが悪いわけではないですが、判で押したような、なのです。少し前に、日本人男性から、「こんにちは😊共通の知り合いがいたのでご挨拶させていただきました!ご縁を大切にしたいので、仲良くしてもらえたら嬉しいです✨よろしくお願いします🙇‍♀️」言うメッセージと共に、リクエストが来ました。確かに2人、共通の知人がいました。それで、その知人に、何のお知り合いなのかをたずねました。答えは意外なもので、「知らない」でした。何で友達になったのか突っ込みたかったけれど、まぁ、実在の人物みたいだし、プロフィールは華々しいし、文章もていねいで「友達になれたら嬉しいです」と書いてあったので、一応お受けしました。ところが、熱中症に気を付けてください等と気遣った後で、「私の投稿に『いいね』してくれたら、とっても嬉しいです」と書いて来て、一向に私に対して具体的な反応が無いのです。私のブログを少しでも読んでくれたなら、ありえない質問がきたり。誤解されては困りますが、「ニャンコ座」を読んでもらえたら嬉しですが、読んでくれなちゃ嫌だと思い上がっているつもりもないですよ。でも、リクエストを送るには、人となりを知りたいとは思わないでしょうか。そのためには、多少は投稿を読みませんか❓私は毎日ブログを書いていることを知らせました。「いいね」が欲しいならと、知人も付けているし、何回かつけてやりました。でも一向に私には付いていないし、知人にもついていませんでした。失礼な人ね。自分が欲しいだけかい。あほくさ、と思ってつけるのやめました。知人もやめたようです。何か言って来たらやっつけてやろうと思っていたのに、催促も来ません。もう少ししたら、削除して差し上げます。〇ら〇わ〇う〇ち、お前は何と変な人なんだ。ただ今、「Yuzuru Hanyu」と言う人から、リクエストが来ています。メッセージと写真も来ています。「ファンの皆さん、こんにちは!皆さんのサポートと励ましに心から感謝しています。私のページに寄せられたコメントや『いいね!』を見て、本当に毎日が明るくなりました」ここまではギリギリ良いとして、この先の日本語が変だよ。
当サイトは掲載情報の正確性を保証するものではありません。ご利用により生じたいかなる損害に対しても一切責任を負いません。
キーワードクラウド キーワード一覧
Copyright © 2013-2025 ブログ横断検索 All Rights Reserved.