大杉漣
大杉漣 | youtube 情報速報
http://kbuovx35.blog.fc2.com/blog-entry-1807.html地獄大使 | Calm elation〜穏やかな発揚〜
http://banba55.blog.fc2.com/blog-entry-6708.html追悼 大杉漣
FOOT×BRAIN 大杉漣 7月2日 | JJB의 세상사는 이야기
http://twinforks.blog.fc2.com/blog-entry-8162.htmlFOOT×BRAIN 大杉漣 7月2日 작성자 sunlight380
02/21のツイートまとめ | 特撮!萌え散らかし劇場
http://moetirakasi.blog11.fc2.com/blog-entry-5353.htmlmoetirakasu えっ 大杉漣さん… 02-21 21:10
婚活刑事 | GINMAKU Custom DVD&Blu-ray labels blog版/映画・洋画・邦画・ドラマ
http://ginmaku3.blog25.fc2.com/blog-entry-2835.html婚活刑事伊藤歩 小池徹平 鈴木砂羽 升毅 大杉漣
日本知名演員大杉漣驟逝 享壽66歲 | chosto
http://chostout.blog.fc2.com/blog-entry-28.html日本知名演員「大杉漣」,在日本時間二月二十一號星期三清晨,因為急性心臟衰竭而驟逝,享壽六十六歲。 大杉漣的經紀公司,在官網上證實了大杉漣驟逝的消
02/21のツイートまとめ | ORANGE SUNSHINE
http://crazylove.blog9.fc2.com/blog-entry-2502.htmlblackberry_xxx6 え、大杉漣さん…… 02-21 20:50
休暇 | mamiyのラベル帳
http://mamiylabel.blog.fc2.com/blog-entry-26.html休暇-Blu-ray版-出演:小林薫、西島秀俊、大塚寧々、大杉漣、柏原収史監督:門井肇
犯人の名は未成年 TEAM【第1話】 | 芸能Youtube 無料ドラマ動画館
http://tarennto.blog100.fc2.com/blog-entry-930.htmlTEAM【第1話】主演:草剛,西村雅彦,水野美紀,大杉漣
顔のない犯罪者 TEAM【第3話】 | 芸能Youtube 無料ドラマ動画館
http://tarennto.blog100.fc2.com/blog-entry-932.htmlTEAM【第3話】主演:草剛,西村雅彦,水野美紀,大杉漣
感想@木曜ドラマ「緊急取調室」S.3第1話:私が撃ちました*ネタバレあり
https://himezakura.seesaa.net/article/2019-04-12-3.html2025-04-12 04:40:00 - 木曜ドラマ「緊急取調室」シーズン3の感想です。今回は、第1話「私が撃ちました」について記します。以下の記述にはネタバレを含みます。緊急取調室 Blu-ray BOX出版社/メーカー: TC..
感想@ドラマ「僕の生きる道」第7話:間違われた婚約者*ネタバレあり
https://himezakura.seesaa.net/article/2011-01-26-14.html2025-01-26 01:38:00 - ドラマ「僕の生きる道」の感想です。今回は第7話「間違われた婚約者」です。僕の生きる道 DVD-BOX (デジパック仕様セット)出版社/メーカー: ビクターエンタテインメントメディア: DVD..
感想@ドラマ「僕の生きる道」第2話:読まなかった本*ネタバレあり
https://himezakura.seesaa.net/article/2011-01-26-12.html2025-01-26 01:36:00 - ドラマ「僕の生きる道」の感想です。今回は第2話「読まなかった本」です。僕の生きる道 DVD-BOX (デジパック仕様セット)出版社/メーカー: ビクターエンタテインメントメディア: DVD..
感想@ドラマ「僕の生きる道」第1話:告知、余命一年*ネタバレあり
https://himezakura.seesaa.net/article/2011-01-26-9.html2025-01-26 01:35:00 - ドラマ「僕の生きる道」の感想です。今回は初回の第1話「告知、余命一年」です。僕の生きる道 DVD-BOX (デジパック仕様セット)出版社/メーカー: ビクターエンタテインメントメディア: DV..
ドラマ感想記事 一覧:NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」
https://himezakura.seesaa.net/article/2010gegege.html2025-09-26 09:44:00 - 当ブログで記している感想記事の一覧です。このページでは「ゲゲゲの女房(NHK連続テレビ小説」の感想記事のURLをまとめています。ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX1出版社/メーカー: T..
感想@ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」第26週(最終週):ありがとう*ネタバレあり
https://himezakura.seesaa.net/article/2010-09-25-5.html2025-09-25 09:11:00 - ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」の感想です。今回は第26週(第151〜156回)の「ありがとう」です。いよいよ最終週……そして最終回です。ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX3..
感想@ドラマ「ジョーカー 許されざる捜査官」特別編:伊達、最初の事件*ネタバレあり
https://himezakura.seesaa.net/article/2010-09-21-6.html2025-09-22 09:54:00 - フジテレビの連続ドラマ「ジョーカー 許されざる捜査官」の感想です。今回は特別編(CRIME the 1st)「伊達、最初の事件」です。フジテレビ系ドラマ「ジョーカー 許されざる捜査官」オリジナ..
感想@ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」第25週:独立宣言*ネタバレあり
https://himezakura.seesaa.net/article/2010-09-21-1.html2025-09-21 09:24:00 - ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」の感想です。今回は第25週(第145〜150回)の「独立宣言」です。ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX3(完)出版社/メーカー: TOEI COM..
感想@ドラマ「ジョーカー 許されざる捜査官」第10話(最終回):神隠し…解き明かされる謎黒幕は?衝撃の結末*ネタバレあり
https://himezakura.seesaa.net/article/2010-09-14-2.html2025-09-16 09:42:00 - フジテレビの連続ドラマ「ジョーカー 許されざる捜査官」の感想です。今回は第10話(CRIME10)「神隠し…解き明かされる謎黒幕は?衝撃の結末」です。とりあえずの最終回です!フジテレビ系ド..
感想@ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」第22週:おかあちゃんの家出*ネタバレあり
https://himezakura.seesaa.net/article/2010-08-30-1.html2025-08-30 08:10:00 - ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」の感想です。今回は第22週(第127〜132回)の「おかあちゃんの家出」です。ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX3(完)出版社/メーカー: TOE..
感想@ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」第18週:悪魔くん復活*ネタバレあり
https://himezakura.seesaa.net/article/2010-07-31-3.html2025-07-31 07:44:00 - ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」の感想です。今回は第18週(第103〜108回)の「悪魔くん復活」です。ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX3(完)出版社/メーカー: TOEI C..
感想@ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」第13週:初めての里帰り*ネタバレあり
https://himezakura.seesaa.net/article/2010-07-01-1.html2025-07-01 07:49:00 - ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」の感想です。今回は第13週(第73〜78回)の「初めての里帰り」です。ゲゲゲの女房 完全版 DVD - BOX 2出版社/メーカー: TOEI CO..
映画「幻の光」について(9)ー能登再生への祈りを込めた29年ぶりの上映
https://kogotokoub.exblog.jp/33289509/2024-11-01 11:00:00 - 映画「幻の光」の最終九回目。 こちらが公式サイト。「幻の光」公式サイト 予告篇。 予告篇から。 1995年、是枝裕和監督の長編映画デビュー作が、能登半島地震の輪島復興支援のため再上映されたのである。 地震前の輪島、能登の貴重な映像の記録でもある。 こちらが、公開当時のものを全ページ精密にスキャンしで復刻したパンフレット。 先日亡くなった白井佳夫さんの映画評、原作者宮本輝の言葉や、是枝監督の「演出ノート」など、実に充実している。 原作の宮本輝の短編集『幻の光』(新潮文庫)。宮本輝著『幻の光』 スタッフとキャスト。<主なスタッフ>□製作:重延浩□企画・プロデューサー:合津直枝□監督:是枝裕和□原作:宮本輝□脚本:荻田芳久□音楽:陳明韋□撮影:中堀正夫□美術:部谷京子□衣装:北村道子<主なキャスト>□ゆみ子:江角マキコ□郁夫:浅野忠信□勇一:柏山剛毅□友子:渡辺奈臣□道子:木内みどり□弘:大杉漣□キヨ:橋本菊子□民雄:内藤剛志□喜大:柄本明□とめの:桜むつ子□初子:市田ひろみ□喫茶店のマスター:赤井英和□刑事:寺田農□少女時代のゆみ子:吉野紗香□少年時代の郁夫:市原紳吾□MUKUMUKU:MUKUMUKU 前回まで書いた、あらすじの見出し。(1)尼崎トンネル長屋(2)祖母の失踪(3)郁夫(4)ゆみ子の夢(5)郁夫の自転車泥棒とペンキ塗り(6)運送屋の元相撲取り(7)ゆみ子の工場訪問と喫茶店(8)郁夫の死(9)葬式後(10)輪島駅(11)民雄の実家(12)喫茶店のマスターの話(13)工場(14)アパート(15)とめのの出航(16)ゆみ子と民雄の溝(17)不死身の、とめの(18)民雄との会話(19)バス亭(20)葬列とゆみ子(21)ゆみ子と民雄(22)ええ陽気 では、感想や原作との違いなどについて。 もちろん、ネタバレ、なのでご留意いただきたい。(A)能登だからこそ出来た作品 パンフレットに原作者宮本輝の次の言葉がある。「幻の光」は旅行雑誌の中の一枚の写真がきっかけで書いたものです。冬の能登の海のすごい風と雪と波を受けながら蓑を着て歩いて行くおばあさんの後ろ姿がポツンと写っていました。その下に「冬の曽々木海岸」と書いてあって、ただそれだけ。それにすごく触発されて、ここを舞台に小説を書きたいなぁと。 一枚の写真に触発され、そこに、作者の子供の頃に住んだ場所や、祖母の思い出が融合されていった。 先に、書きたいことがあったのではなく、舞台にしたい能登があった、ということは、この映画でも十分に反映されている。(B)出会いと別れ、そして再生を淡々と描く 誰もが生まれて、死ぬ。 人と出会い、いつかは別れる。 それが人生だ。 しかし、別れの理由は、時に不合理でもある。 ゆみ子は、郁夫がなぜ死んだのか、という疑問、自分はなぜその兆候に気づかなかったのかという自責を、ずっと抱えていた。 しかし、民雄が父親から聞いた言葉で、その煩悶から救われる。 また、失っただけではなく、その後に得た新たな家族はゆみ子にとって大きな存在となった。 民雄という新たな伴侶、そして祖父や友子、彼らと自然に馴染む勇一。 その家族たちによって、ゆみ子は再生の道を進む。 子供の頃に家出をしたまま消息が分からないままの祖母の代わりに民雄の父喜大の存在がある。 また、嵐の海から生還するとめの気丈さからも、ゆみ子は、能登で生きていく勇気を得たに違いない。 (C)多くを語らない映像の饒舌さ 能登の自然、そこで生きる人々の映像こそがこの映画の生命だ。 それらの光景を、補足説明などはあえて省いて、ロングショットを多用し、とことん見せる。 冬の海の荒々しさも、春、水田のあぜ道を走る友子と勇一の姿。 尼崎のトンネル長屋やゆみ子と郁夫が暮らしたアパートは、モノトーンで描かれる。 光と影、陰影を巧みに使い、淡々と、ゆみ子の再生への道を描き出す。 私は、再生の道を歩き出すゆみ子の姿に、伊集院静が、ある映画から紹介した言葉を思い出した。 「チェチェンへ アレクサンドラの旅」という映画の中でチェチェンの老婆が語った言葉だ。 「あなたはまだ若いから知らないでしょうが、哀しみにも終わりがあるのよ」 そう、能登の季節のうつろいの中で、ゆみ子は、哀しみにも終わりがあることを知ったのだと思う。(D)日本映画巨匠へのリスペクト 海外から受けた高い評価でも指摘されているが、小津安二郎の影響、そして過去の日本映画が描き出した「美」へのリスペクトを強く感じる。 ドキュメンタリーから長編映画への転換において、是枝監督は、多くの日本映画の名作を観て、学んでいた。 だからこそ、その後も名作を生み出すことができたのだと思う。(E)その後の是枝作品の萌芽 あらすじでも書いたが、家族が縁側でスイカを食べるシーンで、私は「万引き家族」を思い浮かべた。 また、友子と勇一が、手をつないでトンネルの中を走る姿に、「怪物」を連想した。 是枝監督は、第一作で、すでにその後の作品の萌芽を見せていた。(F)脚色の良さ 原作では、ゆみ子が能登に来て三年経ち、三十二歳になった時の回想という設定になっている。 あくまで小説だからこそであって、映画では時系列に描くことで、もちろん妥当だと思う。 また、民雄が能登の旅館で板前をしていて、観光ブームで自宅でも民宿を始め、ゆみ子が忙しくなった、という設定だが、こちらも、原作通りにする必然性はない。 ゆみ子が、バス亭にいる設定は原作にはないが、効果的だった。 原作者がこの小説を書くきっかけである能登を描く、という基本が維持されていることが重要であり、それは、十分に達成されている。 (G)能登再生への祈り これは、映画本体のことではなく、今年29年ぶりに上映した、制作陣の強い願いを感じた、ということ。 能登の被災者の皆さんには、哀しみの終わりを、一日も早く迎えていただきたい。 関東地区では、ミニシアターでの上映もすべて終了している。 唯一、多摩のベルブホールでの「第34回TAMA CINEMA FORUM」で、11月25日15:30から一回のみ上映される。第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM もし、お時間とご興味のある方は、ぜひ。 これにて、このシリーズはお開き。 長らくのお付き合い、ありがとうございます。
映画「幻の光」について(7)ー能登再生への祈りを込めた29年ぶりの上映
https://kogotokoub.exblog.jp/33278858/2024-10-26 10:00:00 - 映画「幻の光」の七回目。 こちらが公式サイト。「幻の光」公式サイト 予告篇。 予告篇から。 1995年、是枝裕和監督の長編映画デビュー作が、能登半島地震の輪島復興支援のため再上映されたのである。 地震前の輪島、能登の貴重な映像の記録でもある。 こちらが、公開当時のものを全ページ精密にスキャンしで復刻したパンフレット。 先日亡くなった白井佳夫さんの映画評、原作者宮本輝の言葉や、是枝監督の「演出ノート」など、実に充実している。 原作の宮本輝の短編集『幻の光』(新潮文庫)。宮本輝著『幻の光』 スタッフとキャスト。<主なスタッフ>□製作:重延浩□企画・プロデューサー:合津直枝□監督:是枝裕和□原作:宮本輝□脚本:荻田芳久□音楽:陳明韋□撮影:中堀正夫□美術:部谷京子□衣装:北村道子<主なキャスト>□ゆみ子:江角マキコ□郁夫:浅野忠信□勇一:柏山剛毅□友子:渡辺奈臣□道子:木内みどり□弘:大杉漣□キヨ:橋本菊子□民雄:内藤剛志□喜大:柄本明□とめの:桜むつ子□初子:市田ひろみ□喫茶店のマスター:赤井英和□刑事:寺田農□少女時代のゆみ子:吉野紗香□少年時代の郁夫:市原紳吾□MUKUMUKU:MUKUMUKU あらすじの続き。 もちろん、ネタバレ、なのでご留意いただきたい。 前回までの見出し。(1)尼崎トンネル長屋(2)祖母の失踪(3)郁夫(4)ゆみ子の夢(5)郁夫の自転車泥棒とペンキ塗り(6)運送屋の元相撲取り(7)ゆみ子の工場訪問と喫茶店(8)郁夫の死(9)葬式後(10)輪島駅(11)民雄の実家(12)喫茶店のマスターの話(13)工場(14)アパート(15)とめのの出航(16)ゆみ子と民雄の溝(17)不死身の、とめの 前回は、小さな船で、ゆみ子に蟹を獲ってくると言って海に出たとめのが、荒天の中、無事帰ってきたところまで。 その続き。 会話部分などは、原作を参考にしている。(18)民雄との会話 映画では割愛していたが、ゆみ子は蟹の代金を払いに、とめのの家に行った。 原作から。 “とめのさんはお金を渡して早々と帰ろうとしているわたしに、お湯を 出してくれはった。 「前の亭主は、なんで死んだんや?」 わたしはそれまでいろんな人から訊かれて。そのたびに口からでまかせを 言うてきたのに、ぶっきらぼうなとめのさんの大声に合わせ、思わず、 「自殺したんです。電車に轢かれて」 と答えました。 「あれえ、そりゃあ、辛いことじゃったなァ」 とめのさんは、しばらく何かを考えてはった。繭は八の字のくせに吊り あがってて、それが顔の真ん中で濃い菱形の線みたいにつながってる。 そやからとめのさんは、ちょっと見ると優しい人なんか意地悪な人なんか 見当がつかん顔つきをしてはるのです。 「関口の民雄ちゃんも、義江ちゃんを病気で死なして可哀そうじゃった。 死んだ義江ちゃんは、ここからちょっと先の寺地の娘や。民雄ちゃんは ずっと大阪で暮らすつもりが、義江ちゃんと一緒いなるために、曽々木に 帰って来たんやい。恋女房やったから、若死にさせて、辛かったじゃろに」 わたしは家に帰ると、勇一と友子ちゃんをお風呂に入れた。何が恋女房 やと、わたしは思いました。そんな恋女房を亡くしたあとで、なんでまた わたしみたいな女を後妻に貰(もろ)うたんや。” 勇一と友子を寝かせた後、ゆみ子は、戸棚の引き出しから、あの自転車の鈴のついた鍵を取り出して、見つめていた。 民雄は泥酔して遅くに帰ってきた。 着替えて蒲団に入ろうとせず、炬燵に入って、うとうとし始めた民雄。 ゆみ子は、とめのから聞いた話を思い出し、つい、民雄に言ってしまった。「嘘つき」 民雄が驚いて頭を上げた。ゆみ子は続ける。「あんた、お義父さんをひとりにはでけへんから、いやいや曽々木に帰って来たと言うたやろ」「・・・・・・ああ、そうじゃ」「うちは聞いたデェ。あんたは前の奥さんと結婚しかったよってに、大阪からここへ帰って来たそうや。恋女房やってんてなァ。そんな大事な奥さんを死なして、なんでまたわたしみたいな女を、後添いにしたんや?」 ゆみ子は、興奮して、支離滅裂なことを言い出した。 民雄は、その話は明日や、と言って、蒲団に入った。 しかし、しばらくして、ゆみ子が気になったのか、民雄は、「どうした・・・・・・寝たんか?」 と訊く。 ゆみ子は、民雄にはそれまで一度も口にしなかったことを言うのだった。「うち、あの人がなんで自殺したんか、なんでレールの上を歩いてたんか、それを考え始めると、もう眠られへんようになるねん。・・・・・・なあ、あんたはなんでやと思う?」 民雄は黙っていた。(19)バス亭 雪の降る中、バス亭のベンチに座っているゆみ子。 バスが来た。 果たして、ゆみ子は、どうしようというのか。 このバス亭の場面は、原作にはない。 しかし、良い脚色だったと思う。 続きは、次回。 せっかく原作を読んだので、補足をしたい。 民雄の実家のある能登に地は、曽々木(そそぎ)。 とめのが漁から戻らない時に、こんな文章がある。 “わたしはとめのさんのことが気がかりで、もう二、三十メートルしか視界のきかんようになった海を、台所の小窓から見つめていました。無数の浪の花が、小さい竜巻を描きながら、濃い鉛色の空に吸い込まれていった。” 「ほっと石川 旅ネット」というサイトから、曽々木の海の浪の花の画像をお借りする。「ほっと石川 旅ネット」の該当ページ 私は、海に近い北海道の故郷で高校までを過ごした。 北海道では温暖な土地ではあったが、やはり、冬は寒い。 冬の海は、自然の力の大きさを感じさせる。 この映画は、そういった能登の自然を、その厳しさを含め、光と影で描き出している。 今、能登は選挙どころではない。 しかし、日々の生活に苦労されながらも、明日、貴重は一票を投じる人々が望むのは、一日も早く、日常が戻ることだろう。 非公認でも我々の血税である政党交付金から2000万円が支給されていることを、能登の人々はどう思うのか。 そういった想像力も働かないままに選挙に突き進んだ自民党には、鉄槌が下されるに違いない。
映画「幻の光」について(5)ー能登再生への祈りを込めた29年ぶりの上映
https://kogotokoub.exblog.jp/33267877/2024-10-23 10:00:00 - 映画「幻の光」の五回目。 こちらが公式サイト。「幻の光」公式サイト 予告篇。 予告篇から。 1995年、是枝裕和監督の長編映画デビュー作が、能登半島地震の輪島復興支援のため再上映されたのである。 地震前の輪島、能登の貴重な映像の記録でもある。 こちらが、公開当時のものを全ページ精密にスキャンしで復刻したパンフレット。 先日亡くなった白井佳夫さんの映画評、原作者宮本輝の言葉や、是枝監督の「演出ノート」など、実に充実している。 スタッフとキャスト。<主なスタッフ>□製作:重延浩□企画・プロデューサー:合津直枝□監督:是枝裕和□原作:宮本輝□脚本:荻田芳久□音楽:陳明韋□撮影:中堀正夫□美術:部谷京子□衣装:北村道子<主なキャスト>□ゆみ子:江角マキコ□郁夫:浅野忠信□勇一:柏山剛毅□友子:渡辺奈臣□道子:木内みどり□弘:大杉漣□キヨ:橋本菊子□民雄:内藤剛志□喜大:柄本明□とめの:桜むつ子□初子:市田ひろみ□喫茶店のマスター:赤井英和□刑事:寺田農□少女時代のゆみ子:吉野紗香□少年時代の郁夫:市原紳吾□MUKUMUKU:MUKUMUKU あらすじの続き。 もちろん、ネタバレ、なのでご留意いただきたい。 前回までの見出し。(1)尼崎トンネル長屋(2)祖母の失踪(3)郁夫(4)ゆみ子の夢(5)郁夫の自転車泥棒とペンキ塗り(6)運送屋の元相撲取り(7)ゆみ子の工場訪問と喫茶店(8)郁夫の死(9)葬式後(10)輪島駅(11)民雄の実家 その続き。(12)喫茶店のマスターの話 ゆみ子は、弟の結婚式に出るため、二人の子供を連れて尼崎に戻った。 母は、変わらず元気だった。 披露宴(映像はない)の後、ゆみ子は、かつて郁夫とよく行った喫茶店を訪ねた。 マスターから、驚くべきことを話した。「あの日、何時頃やったかな。ひょっこり顔出して、コーヒー飲んで帰ったんや」「あの日って?」と、ゆみ子。「あの・・・死んだ日や。仕事終って、帰りに寄ったんやろ。そこ座って、わしらのバカ話、ニヤニヤしながら聞いて帰って行った・・・・・・」 ゆみ子の知らない、郁夫の行動だった。 マスターが続ける。「金持って来るの忘れて、すぐ取りに帰るわって言うたが、いつでもええねんって言うと、マスター済まんな、明日まで借りとくわって言うて、笑って帰ってった」 ゆみ子は、あらためて「なんで、死んだんや・・・・・・」と思わないではなかった。(13)工場 ゆみ子は、郁夫が働いていた工場まで足を伸ばし、あのときと同じように、外から工場の中を見た。 休日で、誰もいないが、郁夫が笑っている幻が浮かんできた。(14)アパート ゆみ子は、三人で生活していた、懐かしいアパートに向かった。 階段を上り、かつて住んでいた部屋の前で立止まった。 ゆみ子の姿を、外から差し込む鈍い陽光が照らし出した。 公式サイトから画像を拝借。「なぜ、どうして、郁ちゃんは死んだんや・・・・・・」 と、煩悶している表情。 能登に戻って、平穏な生活ができるのかどうかは、次回。 「怒涛の三日間」の三日目のイベントの請求書が届いて来た。 今日、大きな額の二件が届いた。他も、金額は判明している。 なんとか、予算内で収まった。 稟議申請で、少し下駄を履かせたからでもあるが、逆にそうしていなければ、きわどかった。 とはいえ、昨年よりは費用は増えた。 チャーターバス代、ゴルフのプレーフィー、女子プロのギャランティー、クラブハウスにあるホテルの宿泊費などなど。 人件費が上がっているのだから、それは、妥当だと思う。 どこも、人出不足なのである。 最低賃金の引き上げは、まだ、足りない。 介護や飲食業界は、まだまだ低賃金のままだ。 BS TBS「報道1930」で、イギリスの最低賃金が上がったことで、経済が活性化した、と報じていた。 日本もそういう好循環にならなければ、いつまでも「安い国」のままだろう。 まずは、国民が真っ当な生活ができるような賃金にするのが先である。 そして、国は、税金を適切に使うべきである。 しかし、我々の血税が原資である政党交付金を、自民党は公認しなかった候補者にも分配した。 裏金問題も旧統一教会問題も棚上げし、能登の実態を無視して総選挙を決めた自民党は、自分たちのための政治しかしていない。 27日、国民のために仕事をしてくれそうな候補者に投票する。
映画「幻の光」について(3)ー能登再生への祈りを込めた29年ぶりの上映
https://kogotokoub.exblog.jp/33225952/2024-10-16 10:00:00 - 映画「幻の光」の三回目。 こちらが公式サイト。「幻の光」公式サイト 予告篇。 予告篇から。 1995年、是枝裕和監督の長編映画デビュー作が、能登半島地震の輪島復興支援のため再上映されたのである。 地震前の輪島、能登の貴重な映像の記録でもある。 こちらが、公開当時のものを全ページ精密にスキャンしで復刻したパンフレット。 先日亡くなった白井佳夫さんの映画評、原作者宮本輝の言葉や、是枝監督の「演出ノート」など、実に充実している。 スタッフとキャスト。<主なスタッフ>□製作:重延浩□企画・プロデューサー:合津直枝□監督:是枝裕和□原作:宮本輝□脚本:荻田芳久□音楽:陳明韋□撮影:中堀正夫□美術:部谷京子□衣装:北村道子<主なキャスト>□ゆみ子:江角マキコ□郁夫:浅野忠信□勇一:柏山剛毅□友子:渡辺奈臣□道子:木内みどり□弘:大杉漣□キヨ:橋本菊子□民雄:内藤剛志□喜大:柄本明□とめの:桜むつ子□初子:市田ひろみ□喫茶店のマスター:赤井英和□刑事:寺田農□少女時代のゆみ子:吉野紗香□少年時代の郁夫:市原紳吾□MUKUMUKU:MUKUMUKU 前回のあらすじの見出し。(1)尼崎トンネル長屋(2)祖母の失踪(3)郁夫(4)ゆみ子の夢(5)郁夫の自転車泥棒とペンキ塗り あらすじの続き。 もちろん、ネタバレ、なのでご留意いただきたい。 また、説明の都合で必ずしも時間軸通りではない部分もあるし、科白は正確ではないかもしれないので、ご容赦のほどを。(6)運送屋の元相撲取り 自転車を盗みに遠くまで行っていたせいか、元気のない郁夫を気にかけるゆみ子。「遠くまで行って、疲れたんか」 郁夫が話し始めた。「得意先の運送屋に、相撲取りが入ったんや。相撲取りゆうても、廃業して、トラックの助手に雇われてきたんや。もう30過ぎて、まだチョンマゲ結うたままで、それが18か19の若い運転手に顎で使われとった。あんなチョンマゲ、何で切ってしまわへんのやろ。あのチョンマゲ見てると、何や元気がのうなってくるんや」 ゆみ子が言う。「でも郁ちゃんには、チョンマゲなんてないで。それにまだ、30まで間があるし・・・・・・」 (7)ゆみ子の工場訪問と喫茶店 前の日の会話が気になったのか、ゆみ子は、郁夫の勤めている工場に出かけた。 ガラス窓の外からおかしな顔で押し付けて、郁夫を笑わせようとする。 微笑する郁夫。 二人は一緒に帰り、途中で行きつけの喫茶店に寄った。 カウンターのスツールに座り、マスターがドリップしたコーヒーを美味そうに飲む二人。 その後、例の緑に塗った自転車で、楽しそうに二人乗りして帰宅。(8)郁夫の死 ゆみ子が窓の外を眺めている。 郁夫が、自転車で戻って来た。 玄関を開けると、郁夫が「雨が降りそうやから」と傘を持って、また、工場に戻って行った。 ゆみ子は、その後ろ姿を、いつまでも見送っていた。 パンフレットから、その画像。 郁夫を見送った後、生後三ヵ月の勇一を、ベビーバスに入れて、体を洗ってあげるゆみ子。 幸せそうな笑顔。 外は雨。窓の外を眺めるゆみ子。 郁夫が帰宅する姿が、なかなか現れない。 夜も遅くなって、布団を敷いた脇に不安そうに座っているゆみ子。 つい、うたたねしていたゆみ子は、玄関の戸を強く叩く音で起こされた。 扉を開けると、そこには一人の警官。 警官は、電車に轢かれた男性がいて、それがゆみ子の夫であるかを確認に来て欲しい、と言う。 不安そうなパトカーの中の、ゆみ子。 警察署に着き、刑事が待つ部屋へ。 刑事は、被害者の男性は線路の真ん中を進行方向に歩いていて、警笛の音にも、ブレーキの音にも振り返らす歩き続けていた、とのこと。 「会わせてください」とゆみ子は言うが、刑事は、会っても分からない、と言う。 机の上に、遺品として自転車の鍵と靴が片方置いてある。鍵には、ゆみ子が付けた鈴。 郁夫に、間違いない。 ゆみ子は、12歳の時の祖母の後ろ姿と、25歳で、まったく思いがけず見納めとなった郁夫の後ろ姿が、脳裏から離れなくなる。 それから五年後のことは、次回。