中国の女性
hp SPECTRE 13 の使用感を書き遺しましょ ~ Windows 11 篇 | a diary
http://vaioroid.blog27.fc2.com/blog-entry-81.htmlいわゆる モダンPC ってんでしょぉかね,hp SPECTREシリーズ.( こちらも Windows 11 化 Upgrade “落選” なもんで… )
クロッシェクッションカバー2枚セット | 快適クッション生活
http://cushionseikatsu.blog41.fc2.com/blog-entry-474.htmlクロッシェクッションカバー2枚セットサイズ:約45cm×45cmまたは約55cm×59cmの2タイプ素 材:綿65%・ポリエステル35%生 産:中国製
【Ⅱ】陰謀論・都市伝説愛好者の中継点 | 俺の眼が限界なのにゲーム好きで何が悪い - 【Z】
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陰謀論の炉心 | 俺の眼が限界なのにゲーム好きで何が悪い - 【Z】
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自然療法、補完統合、代替療法2(がん予防治療) natural complementary and integrative and alternative medicine2(cancer prevention treatment) | ◎◇☆ALLSUPERBESTLIVEkenkotyojyuSUPERBESTLIVE∞◎◇☆
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中国の女性兵士 | みんなはどう思う?
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中国人「我々は日本より韓国の方が好き。中国女性は韓流ドラマの虜になってる」 | FXブログアンテナ
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妻が中国から帰国して・・その2
http://kokusaikonkatu.seesaa.net/article/131787696.html2025-11-01 11:02:00 - 中国から妻が4か月ぶりに帰ってきて今日は日曜日でしたが、さっそく家中の大掃除でスタートしました。妻は潔癖症と言うほどでもないんですけど、とにかく清潔にしていないとダメな性分らしくて..
輸入差し止めが8年連続で最高更新=模倣品、中国からが8割-財務省
http://sinbunwoyonde.seesaa.net/article/115242286.html2025-03-06 03:18:00 - 今の中国は偽者ブランド商品で生計を立てているところを中国国家も致し方のないことだと考え、我々日本人も 香港に出向いたときは偽物であることを承知で購入している。 安くて 他人から良く見られる商品であった..
中国ドラマ『美人骨・前編』1〜5ネタバレあらすじ
https://aplhiyo.exblog.jp/34361381/2024-12-17 12:00:00 - 中国ドラマ『美人骨・前編』1〜5ネタバレあらすじ『美人骨・前編』全24話(2021)LaLa TV アレン・レン、バイ・ルー、ワン・シンユエ原題:周生如故英題:ONE AND ONLY〈登場人物〉周生辰(ジョウション・チェン):西州の南辰王府に住む小南辰王。百戦錬磨の負け知らず。皇帝の叔父。漼時宜(ツイ・シーイー):名家の令嬢。周生辰に弟子入りし南辰王府に預けられる。師匠から十一(シーイー)と呼ばれる。将来は太子妃となる定め。劉子行(リウ・ズーシン):広凌王。シーイーの許婚。太子の札封はまだ。孟鸞(モン・ルアン):劉子行のお付きの宦官蕭晏(シャオ・イエン):出家した元南蕭の第二皇子南蕭皇帝:蕭晏の父宏暁誉(ホン・シャオユー):南辰王軍の女将軍。大師姉。漼風(ツイ・フォン):シーイーの従兄。ツイ広の三子。南辰王軍の将軍になった。鳳チャオ(フォン・チャオ):南辰王軍の女将軍周天行(ジョウ・ティエンシン):南辰王軍の軍人謝崇(シエ・チョン):周生辰の軍師。皇帝の太傅。謝雲(シエ・ユン):南辰王軍の軍人。三師兄。謝辰(シエ・チェン):目が見えない。占いをする。秦厳(チン・イエン):南辰王軍の軍人。宮中に残る平秦王:北陳の藩王甘(ガン)将軍:南辰王軍の将軍漼寿(ツイ・ショウ):南辰王軍の軍人劉魏(リウ・ウエイ):丞相趙騰(チャオ・トン):皇帝付きの悪徳宦官劉長善(リウ・チャンシャン):北陳の皇族劉元(リウ・ユエン):悪徳朝臣。周生辰とは幼馴染幸華(シンホワ):公主威真真(チー・ジェンジェン):リウ・フイの母皇帝劉フイ(リウ・フイ):周生辰の甥にあたる漼広(ツイ・グアン):皇帝の太傅でシーイーの伯父。李氏七郎:シーイーの父。行方不明漼文君(ツイ・ウェンジュン):ツイ家三娘。シーイーの母漼文姫(ツイ・ウェンジー):文君の妹。ツイ家四娘。周生辰の伯父(南辰王)と因縁が。漼征(ツイ・ジョン):ツイ氏の分家。南蕭に逃げた過去が。成喜(チョンシー):シーイーの侍女金栄(ジン・ロン):太原王。皇帝の妃の父。金貞児(ジン・ジェンアル):金嬪。金栄の娘。高淮陽(ガオ・ホワイワン):高氏。先帝と婚約。周生辰とは?ヤン・シャオ:雍城の軍人。北陳を裏切る。桓愈(ホワン・ユー):龍亢桓氏。龍亢書院の先生ホウモーチェン・ユエ:南蕭の名家の子息『美人骨』とは中国では外見も立派で、人格や風格といった内面の魅力も併せ持つ優れた人という意味だそうです。イケメンで内面も優しく勇敢な周生辰のことを民はそう讃えた…第1話北陳(北魏)の話。雪の降る南辰王府で赤い傘をさすのは、まだ成人前の漼時宜(ツイ・シーイー)。彼女は太子妃になることが決まっており、皇宮から誕辰祝いがたくさん届く。時宜の気がかりはふたつき戦勝の報告もないこと。眠れずに屋根にのぼって街を見下ろしていると。「通り 街を貫き 路地は入り組む 市 一斉に開き 数々の店が並ぶ 人は振り返れず 車も旋れず 城内は賑わい どこまでも人波が続く」詩を口ずさみながら屋根の上を歩いて来た周生辰(ジョウション・チェン)は「目前に広がる西州だ」と言った。師匠の勝利が嬉しい時宜。「戦勝の知らせだ。十数日も待ち侘びていたとか」と言い、辰は巻物を渡した。時宜は手話で「師匠の勝利を祝います」と。さっきのは昔、母方の伯父に教わった詩だと教える辰。前朝では西都、現在は西州。「凱旋だ」と辰。2人は街を見つめた。帰還する兵士たちの長い列。数年前。時宜10歳の誕生日。清河郡の漼府。「私は漼氏の子孫で嫡子の血を引き継ぐ唯一のおなご。他はあかごのうちから命を落とした。一族は権勢を誇り、私はお腹にいた時から太子の許婚だった…」時宜の誕生日にたくさんの祝いの品が届けられた。雪の夜。時宜の父(李七郎)は妻の文君と離縁し、家から去る。決めたのは時宜の伯父の漼広。高皇后を敵に回したせい。漼氏一族を守るため。朝起きたら父が自分を捨てて去ったと言われ、時宜は倒れて話せなくなる。周生辰は南辰王軍を率いて戦地で戦っていた。戦に勝利する辰。皇帝が崩御。幼い太子を即位させる漼広。皇后高氏が権力を失い、代わりに貴嬪の戚真真が実権を握る。幼い劉フイ(リウ・フイ)が皇帝に。周生辰は兄の崩御を知り、戻らない誓いを立てたのを破り中州へ向かう。周生辰は脅威となる存在で、ずっと警戒されていた。少年時代、周生辰は太極殿で皇帝の前に跪き天に誓った。「今日より私は皇族の姓を捨て、永遠に西州を守り、中州には一歩も足を踏み入れません」幼帝の即位で誓いを破り、参内した小南辰王(周生辰)は謀反の疑いを晴らすため、陛下の補佐をする依頼を断った。「私はここに誓う。一生、辺境を守り、妻妾を持たず子も残さない。子をなさねば、簒奪する理由もない。これで陛下も衆臣も安心でしょう。私も流言に悩まされずに済む」漼広は時宜に先帝より皇族と縁談を賜ったと話す。そして周生辰の弟子にしてくれるよう頼んだ。漼氏と南辰王府の間には遺恨があって、それを埋めるためと言われ、周生辰は弟子を受け入れることに。だが、周生辰は南征するため数年は戻らず、屋敷も武将ばかりでおなごの世話はできない。「江水の戦に勝利したら西州へ送ってくれ」こうして周生辰の一生誰も娶らない誓いと、時宜を弟子にする約束がなされた。(漼家と南辰王府の間には、今は亡き辰の伯父と漼文姫の仲で深い確執が。そして太子が皇帝となったいま、劉氏に対抗し権勢を守るため、南辰王府とのつながりが欲しい漼広。仮に婚姻だと漼氏と周生辰の結びつきは警戒されるからダメ。師匠と弟子の関係なら縁談に発展する恐れはない禁忌に近いものだから)第2話幼い皇帝の劉フイは、辺境を守ってもらってることに感謝した。陵墓へ先帝の御霊を送る列を、離れて見守る周生辰たち。劉フイは趙騰に命じて斑剣と黄エツ(斧のようなもの)を授けた。「奏上の際、名乗る必要なく、朝堂では剣を佩いてよい」と言う劉フイに、「感謝しますが、私には無用の長物です。陛下、お達者で」と告げ、周生辰は甥に背を向け歩み去った。時宜のナレーション。『順昌4年、皇帝は崩御。齢(よわい)6歳の太子が即位した』即位の儀。内心では憤慨してる高(ガオ)太后。夜。顕曜殿では戚真真が漼広に「太子妃として縁組させる聖旨」のことで話し合い。漼広は太子の許嫁である時宜が皇后になると主張。聖旨では太子妃であるため、劉魏は新しい太子を用意した。連れてこられたのは劉子行(リウ・ズーシン)だった。「武炎王の三子だ。今日より天子の伴読となり、冠礼の儀の後、太子となる」と劉魏は告げた。押し付けられた縁談を内心憤りながら承諾した漼広。こうして漼時宜の許婚は劉子行に変えられた。劉元は高一族を抹殺、趙騰は高太后を捕えた。高一族の粛清。何も知らずに遊ぶ劉フイと劉子行。高太后一族の処刑を知らされ、ほくそ笑む戚真真。数年後。成長した漼時宜(13歳くらい?)は漼寿に付き添われ西州へ。同行する漼広の息子で時宜には従兄にあたる漼風(ツイ・フォン)とは、手話で会話。負け知らずの小南辰王の話を何度も聞いてる時宜。日の出前に閲兵するのが殿下の長年の習慣だと言う周天行。漼風は時宜と閲兵を見に行く。2人は城門の上から見学した。小雪が舞う早朝。現れた小南辰王の、馬上の凛々しい姿に見とれる時宜。台の上に立つと、周生辰は両手にバチを持ち、太鼓を打ち鳴らした。数千の将兵たちは一斉に声を上げた。「徳行を鑑とし正義を死守する!」ナレーション。『長夜、暁を迎え全軍集う。狼煙を背景に天を襲う黄砂。これが真の周生辰ね。家臣は千に上り、大軍70万を擁す小南辰王。心が共鳴したのか、魅せられたのか。当時の私は情念など理解もせず、目の前の光景に震えていた』城楼に上がったことを咎めた女将軍の宏暁誉。漼風との出会い。お互い一目惚れ?続いて現れた周生辰が暁誉をなだめる。世家のお嬢様である時宜を迎える南辰王府。浅葱色(薄緑)の衣に着替えた時宜。漼家の名声を背負い、母と離れる寂しさに耐える。弟子入りの儀。浅葱や木の実を師匠となった周生辰に捧げる時宜。「時宜(シーイー)か?家では十一(シーイー)の呼び名では?私には10人の弟子がいる。私もお前を十一と呼ぼう」と辰は言った。(ピンイン違いのシーイー)時宜は思った。「少しも王らしくないのね。変な人」微笑み頷く時宜。次は何をすれば?時宜は母を見た。叩頭すれば?南辰王府のしきたりは多くない。宮中から祝賀の使いが来た。趙騰は陛下からの下賜品だと言って、辰が陵墓の前で断った剣と斧の二品を持ってきた。今度は断れない。下賜品は時宜の部屋に運ばれる。趙騰は絵師を連れてきていた。時宜の姿絵を描かせ、後日東宮に届けるために。漼文君は周生辰に話があると言った。文君は漼寿と私兵2千の帯同の許しをもらう。「漼将軍。田畑を耕してもらえるか?我が軍では、出征しない時は耕作を行っている」文君は風習に従わせると言った。さらに漼風のことも頼む文君。辰は漼広の推薦状も見ず、歓迎すると言った。「名門一族の志願を拒んだことはない。残れるかどうかは本人次第」最後にためらいながら話したのは、時宜が話せないということだった。幼き頃から話すことができない。父親が家を去ってからです。本当に病なのか、心を病んだのか。優しい周生辰は、時宜の身の上に心を寄せた。絵師は時宜の姿絵を描き上げた。本物そっくりだと趙騰は喜んだ。いよいよ時宜が母と別れる時がきた。辰は母娘の辛さを察して目を伏せた。母の馬車を見送る時宜。周天行は「母が恋しいとは。師匠なんて、あの年頃で大将軍でした」と。それが聞こえて、涙をこらえ振り向いた時宜。辰は「疲れただろう。数日、休め」といたわった。天行に部屋まで案内させようとした辰だが。「王府入りした日だ。私が案内しよう」王府の庭は雪で覆われていた。黙って前を歩く辰。ついていく時宜。部屋で休んでいた時宜を訪ねてきた漼風は「従妹をいじめた奴は私が食ってやる」と笑っていた。従兄が入隊できたと聞いて笑顔になる時宜。漼風は今夜は宏将軍と城外の駐屯地に向かう。時宜は手話で1人で大丈夫だと伝えた。宏暁誉は「書物を読むのが好きなら蔵書楼がある」と教えた。「見てきたら?」時宜は大喜びした。夜。時宜の侍女 成喜が周生辰だけに伝えたのは「お嬢様がいません!令嬢が深夜、失踪など名誉を汚します!」辰は蔵書楼で読み耽ってる時宜を見つけた。辰は王府をみんなの家だと考えていた。弟子入りの祝いとして蔵書楼の鍵を時宜に渡す。礼儀正しく感謝しようとする時宜を止める辰。「忘れたのか。礼は必要ない。戻って休め」南辰王府で朝から周生辰を探す時宜。書房にいるのかしら?周天行は時宜が朝の拝礼をすると聞きびっくり。辰は弓の稽古中。朝の拝礼に来た時宜はニコニコしてる。毎朝毎夕、その拝礼は続いて、辰はびっくりしたりあきれたり。他にどんな礼儀を夫人から教わったか辰は尋ねた。「大小さまざまです。言動、飲食、身だしなみ、起居など全て」「もし書房に私を訪ねるときはいくつ礼儀が?」「戸を三度叩いて知らせ、中では座らず、師の左に立つ。着座するのは断り、三度命じられて座ります」やれやれと思う辰。弟子たちは堪えきれず笑い出した。「すべて忘れろ」と辰。『とんでもない!弟子が師事するは父を敬うも同じ』時宜が心の中で思っていたら。「掟はひとつ。軍令は絶対だ!他は忘れてよい」蔵書楼で書き物をしてる時宜。辰に聞かれ、時宜は書の整理をしていたと手話で答える。辰は遊び場にいいと思ったのに。「師事したのは学ぶためです。遊びではない」辰は正式な弟子は初めてだと言った。何を教えるか、考えてるところ。そう言われて時宜はびっくり。何を教えるか悩む辰。謝崇には、他の弟子たちに師匠と呼ばせてるのは、家を与えたいからだと話した。弟子ならば王府にも住める。だが教えなど授けたこともない。辰は謝崇がむかし太傅だったと思い出した。しかし、それは20年も前のこと。教えたのは皇子たち。令嬢に教えたことはない。無理です。謝崇は拒んだ。辰は漼府では何を学んだか聞くことにした。侍女の成喜は「礼儀作法を除いては特に学んではいませんが、勉学が好きでよく書院に」と。「漼公の希望はあるか?」「武芸以外なら何でも」この王府で武芸以外だと?笑い出す弟子たち。辰は琴を教えることにした。辰の隠れた特技。みんなびっくり。「中州において礼法では殿下の評判は悪かったが、才能と学問では誰も殿下に及ばぬ。お前たちも、もっと見習え」と軍師は叱る。謝崇は、ここの琴はすべて伝承された品だと時宜に説明した。「うちひとつは幼き頃の殿下が使った。先帝の崩御後、西州に送ってきてな」好きに選んでいいと言われ、時宜は殿下の琴を希望した。『長風』という、その琴は黒く艶やか。時宜は長風に触れて思った。「長風 至れば波が起き 美しい山の畑のごとし」(『長風』は後編で周生辰につながる名前に。弟子入りの儀や、時宜が城門から小南辰王と王軍を見て感動するシーンも後編につながるシーン)第3話。時宜が周生辰のものだった琴を弾いていると、平秦王が部屋に入ってきた。平秦王は時宜を辰の嫁だと勘違い。誓いのせいで娶っても公にできず面倒だと。否定する手話は通じなかった。辰が来て弟子だと聞いても弟嫁と呼ぶ平秦王。辰は時宜に軍を見せた。楼門から軍を見下ろす辰と時宜。「徳行を鏡とし 正義を死守する」と唱和する兵士たち。書斎でうたた寝してる時宜が笑みを浮かべているのを見て、辰は「ずいぶん楽しそうだが、どんな夢を?」と思った。そのうち辰の膝にもたれて寝入ってしまう時宜。軍師が目撃。気まずい辰。「もう子供とも言えぬ年。直に抱えては問題だ」辰はお姫様抱っこするのに、部屋にあったふわふわ白狐毛皮で時宜を包んで直接触れないように気をつけた。抱っこされても起きない時宜。2人を見かけて、宏暁誉は「暑い日に毛皮で包むなんて師匠は変だ」と言う。周天行は「直接おなごに触れられないだろ」と。あれあれ?となる2人。辰は成喜に部屋の扉を開けさせ、毛皮をかけたまま時宜を寝かせた。朝、目覚めた時宜は師匠が運んでくれたと侍女の成喜から聞かされて、師弟の礼を忘れないよう釘を刺される。殿下は皇叔であり、陛下も敬う相手だ。疲れていても、王府では常に注意を払うようにと、あるじを諭す成喜。暁誉は時宜が部屋にこもり食事もせず清書をしていると辰に報告した。成喜いわく反省中だとか。師妹は何をやらかしたんですか?と言って、暁誉は辰にすぐ様子を見に行くよう勧めた。空腹で体が持たないかも。それでも、一食抜くだけで死ぬと?お前とは違うと言う辰。冗談言ってる場合ではないと、辰の持ってた矢筒を取り上げ、辰を行かせる暁誉。時宜を諭す辰。「何度も同じことばかりして時間を無駄にするより、視野を広げ周囲を観察しろ。大師姐はひどく心配してる」暁誉を安心させるために、清書なんて止めろと言う辰の言葉を理解した時宜。辰は軍師に時宜の失語症について相談。父親が去った事が原因か。軍師は漼家が名医を集めたが、詳しいことは誰も話そうとしないと話した。西州の名医に診察させるにしても、やはり漼三娘が言うように心の病だとしたら、原因を取り除かないと。皇宮では戚真真が実権を握って、若い皇帝を押さえつけていた。広凌王 劉子行(リウ・ズーシン)は太子とは名ばかり。宮中で虐げられている。皇帝の代わりに杖刑まで受ける。あるじを案じる宦官の孟鸞。愛でた鳥は殺され、飼った魚には毒を盛る太后への恨み。皇帝は伴読として罰せられた子行への詫びとして、時宜の姿絵を贈った。子行は太子妃と定められた時宜の姿絵に一目惚れ。年一回、時宜のあれこれが報告されることに。南辰王府に皇宮から時宜への誕生日祝いの品がたくさん届いた。辰は礼品の多さに驚いた。漼氏一族からの礼品も。漼氏は全部で六房ある。房とは男が結婚して持つ家庭のこと。宗主の下にも男子が3人。時宜は宗主の『うすい房』に属する。唯一の娘で将来の太子妃ゆえ、礼品も多くなると説明する成喜。時宜は池にかかる橋の上で蓮の絵を描いていた。辰を見てつい礼儀正しく挨拶してしまう時宜。辰は初めて誕生祝いに巻物を渡した。見る前から遠慮する時宜。見てから断れと言う辰。巻物は辰に投降した将軍たちの印だった。「先帝に贈るつもりだったが、お前にやる。誕生日の恒例にしよう。私も品を考えずに済む」時宜は喜んだ。心の中で「師匠が民のために戦った証し。命をかけて大切に守る」と。笑顔の時宜に辰も微笑む。ある日、周生辰は軍を率いて出征する。一度出征すれば長らく帰らない。留守中の時宜のことは?悩んだ辰は時宜に会いに蔵書楼へ。時宜は書棚の板貼りの壁に文字を書いていた。ど忘れして筆が止まると、辰が続きを書いた。詩の内容を母に聞いたと手話で語る時宜。『女は美しさを放ち 男は魂を捧ぐ 想いは通じ合い』(心は傾倒する)辰は続きは修行を終えた時にと言った。出発を告げる辰。1年の大半は兵を率いて外地にいる。護衛を除き、ここにはお前と成喜しかいない。気をつけよ。伝えておくことは以上だ」と去ろうとする辰を引き留めた時宜。辰の手のひらに『戦勝の報告を』と書いた。「では知らせを待て。今後は戦勝の報告しか存在せぬ」立ち去る辰を、微笑んで見送った時宜。詩は『心の高鳴りを止められず』で終わっていた。出征する周生辰、暁誉ら将軍たちを時宜は2階から見送った。謝雲だけは振り向いて微笑んでくれた。季節は冬。雪の庭。そして秋。紅葉する木々。時宜は蔵書楼の詩を見つめた。「言葉どおり、師匠は毎年のほとんどを外地で過ごし、南辰王府にいるのはいつも私一人だけ」月日は流れ、前髪をあげて大人っぽくなった時宜。(12か13歳くらいの頃に王府に来たから今は15歳くらい?古代中国の女性の成人は15歳といわれてるそうです)「師匠は約束を守らず、期日どおり帰還することはまずなかった。唯一、守った約束は…南辰王軍は負けなし。戦勝の報告のみ」師…匠と口に出して言えるようになっていた時宜。成喜が周生辰の帰還を知らせた。嬉しすぎて階段でこけて怪我しながらも時宜は走った。書斎にいた白い衣の男。師匠…ではなく周天行でガッカリ。師匠は負傷して軍営で治療中。軍営に行くのは禁止だが、帰還したし勝利したから怒られないだろうと、天行は連れて行くことにした。宏暁誉は時宜に優しい。辰は大人になった時宜に目を見張る。辰は寿陽に兵糧を運ぶよう命じた。道に詳しい暁誉が行くと名乗り出た。天行は中州へ報告に行くことに。暁誉は辰の世話を時宜に任せた。負傷は大したことないと言う辰。しかし、本当は毒矢を受け落馬して腕を怪我したと暁誉は時宜に明かした。毒は抜けたが傷は疼くし骨折してる。師匠は言わないが夜は痛みが増すみたい。師匠を頼む。時宜は寿陽にいる従兄の漼風のことを頼んだ。時宜は、軍医がついてると言っても、師匠の世話をする気満々。軍医が煎じた薬を辰に飲ませたい。世話するより顔を見つめてしまうが、薬が冷めると気づいて、寝ている辰を起こそうとすると、敵と勘違いされたはずみで組み敷かれて薬は台無しに。寝てたのに起こされた軍医は時宜がなに言いたいか理解できず。辰が説明に来て、薬を煎じ直す羽目になったと知っても迷惑な顔もしない、人間ができた軍医。痛いのに顔に出さない辰も偉い。しくじって気まずい時宜を辰は慰めた。もう一度煎じてもらった薬を軍医にもらった辰。毒を秘密にするため暁誉と天行だけに付き添わせたと辰に言われ、時宜は2人にできるなら私にも、と謎の自信。『師匠』と言えそうな時宜。隙間風が吹き込む天幕を直しに行った時宜を、寝たふりしていた辰は目で追った。戻ってくるからまた寝たふりする辰。寝顔を見つめる時宜。いつしか寝台にもたれて寝てしまう。 朝、目覚めた辰は、時宜にもこもこ襟巻き付きの外套をかけてあげて顔を見つめる。第4話。寝台のそばで寝ている時宜に外套をかけて寒くないようにする周生辰。宮中では、劉子行にちょっかい出す公主の幸華(シンホワ)が。子行に好意ありあり。南辰王軍では、戦から戻ったフォン・チャオと謝雲が辰に報告。移動中に僧侶の一行に遭遇した。南からの流民を寺に収容したが、人数多すぎ。住職の指示で流民を護送してる。西州は師匠がいて陥落しないからだ。僧侶は城外の伽藍寺に。天幕から出てきた時宜に喜ぶ謝雲。背が伸びてすっかりお年頃だな!武芸もできないのになぜ軍営にいる?と咎めるフォン・チャオ。辰に助けを求める時宜。フォン・チャオを止める謝雲。「師匠も年甲斐もない。十一を笑い者にしたいと?」そんなこと言う謝雲を八方美人だと悪口言うフォン・チャオ。辰はおじさん扱い。実はそれほど歳とってないのだが。周生辰は時宜も連れて伽藍寺に行く。辰は謝雲たちに流民を西州城へ護送するよう命じた。流民に部屋を譲った僧侶たちは庭で座禅。辰はよければ新しい寺を建てようと言った。感謝する住職。辰は「十一、新しい寺の名前を考えよ」と言った。「急がない」と。そして時宜を剃髪見学に誘う。剃髪していた男に見覚えがある辰。剃髪を終えた男はフォン・チャオと2人になるとカミソリを渡し「人質にしろ」と言った。剃髪を終えた男は南蕭の第二皇子だった。フォン・チャオと、出家を止めて国に帰らせたい男たちとの戦い。加わる周生辰。素手でも強い辰。男たちは帯に隠した軟剣を抜いた。1人で戦う師匠を助けようとして落ちてた剣を投げ、「師匠!剣!」と声が出る時宜。辰は頬を少し切られたが鞘で叩いて男たちをやっつけた。時宜が話せて嬉しい。軍営でフォン・チャオから伽藍寺の件を聞いて驚く謝雲。辰は第二皇子とは随分前に何度か会って、南蕭皇帝に代わり和議を結んだと説明。寵を受けた皇子で地位は太子に次ぐ。その後、何が起きたのか屋敷にこもるようになり、配下に対しても帳(とばり)を隔てて会っていたと。近年、姿を見た者は少ない。時宜は、弟子入りの時、師匠と呼べなかったと言って、やり直しをしてもらう。フォン・チャオに精進料理と木魚が欲しいと言う第二皇子。南蕭から逃げたい。寿陽に着いた宏暁誉。漼風と宏暁誉は再会を喜ぶ。蟹料理に戸惑う宏暁誉。漼風が助けて2人は美味しい食事を仲良く楽しむ。宮中では悪徳宦官 趙騰(チャオ・トン)がやりたい放題。時宜の伯父で太博の漼広は高齢を理由に隠居を申し出、皇帝は仕方なく許す。故郷の清河に戻って朝史編纂するという漼広。劉子行は漼広を引き留める。趙騰は劉元と結託し太后を幽閉した。太傅が去って誰が趙騰を抑えられる?何かしたいが力及ばぬと元気がない漼広。子行には、命を長らえたければ、封地をもらい都のある中州からただちに離れることを勧める。漼氏との婚約は忘れることだと助言。古希の祝いに皇帝から賜った杖をついて去っていく漼広。皇帝の母・戚真真(太后)は、監禁の詔を出した息子を恨む。皇帝には趙騰に対抗する力がない。太后は趙騰が憎い。いまだに太子として冊封されない劉子行は、太后を解放する見返りに太子の位と札封の儀、そして皇位を求めた。太后は解放された後で望みをかなえると言う。周生辰は寒いのに蔵書楼を掃除する時宜をいたわる。暖かくなってから来るのだ。書は逃げない。だが、辰は清河への帰還を求めるふみが来たことを伝える。辞官した漼広は、清河で漼氏子弟と朝史を編纂する。来月、時宜と時風は戻ることに。清河から戻れるかどうか、私では決められないと言う周生辰。清河はお前の故郷だしな。辰も時宜は別れが悲しい。屋根に腰掛け西州の町を見下ろす時宜。成喜も上がってきて「小南辰王の愛弟子が屋根から西州を眺める。誰が想像できましょう」と笑う。時宜は帰郷すると話した。「母上は早いほどいいと…私はいつ入内してもおかしくない身。早く戻った分だけ母上のそばにいて孝行できる。早く家に帰れるのよ。喜ぶべきね」と泣きそうな顔で言う時宜。成喜は名残惜しいのは当然だと。皇帝は周生辰からの相談のふみを、劉子行に見せる。皇族への態度が横柄で口出しする趙騰。南蕭の第二皇子の取り調べは自分がすればいいと。機転をきかせた子行は、第二皇子の件のついでに西州にいる時宜に会うのを口実にした。不満な趙騰も子行が許婚に会いに行くことに反対できない。第二皇子の取り調べと時宜に会うのを許された劉子行。皇帝から周生辰へのことづては『朕は中州から遥か西州を望む。叔父上との再会を待つ』だった。趙騰は子行を疑い、道中の安全を理由に死士を同行させる。劉子行は時宜への贈り物を用意する。父からの硯と筆は気に入るだろうと。幸華は時宜に嫉妬。周生辰は広凌王が許嫁に会いに西州に来るという報告を聞いた。宗室との往来は苦手だと言って、周生辰は会わないつもりで、軍師と軍営に行くことに。時宜は師匠が戦のない新年なのに軍営で年越しすると知り悲しむ。理由を尋ねる時宜に、辰は戦乱の火は消えていないため軍営で待機すると答えた。軍師の謝崇(シエ・チョン)は、広凌王と時宜の邪魔をしないためだと言い訳。複雑な気持ちの周生辰。悲しんで去った時宜。謝崇は時宜の誕生日は数日後で、祝いの言葉くらいかけては?と辰に助言。周生辰は何も言わずに出発。いつものように2階から見送る時宜。師妹が清河に戻ったら見送る人がいなくなると言う謝雲。「師匠は振り向きもしない」と苦言。謝崇は「昔、都を離れた時も振り返らなかった。理由があるのだ」と。「戻れる日を待ち望むことなく、未練を断ち切る。そうしてこそ、死を恐れずに戦場で戦える」悲しい顔の時宜にフォン・チャオは師匠からの誕生日の品を見せた。周生辰はたくさんのお茶の壺を、誕生日の贈り物にしてくれていた。かつて、お茶の味が変で捨てたのを咎められ、清書の罰を受けた思い出。その時は、南蕭の楽師がきたのに音楽を聴かせなかった。シクシク泣いてた時宜。第5話。民の暮らしから見て贅沢な茶を無駄にした時宜を諭し、倹約を説いた周生辰。太子妃として見本を示すべきだと。時宜は倹約の教えは太子妃とは無関係、弟子として罰を受けると筆談で主張した。そんな思い出のあるお茶。フォン・チャオが担当する吉多王朝からの茶だと思っていたのは肉桂と書いてあった。時宜は戦勝祈願に行くたびに、廟にいた吉多の僧侶に字を習っていたため字が読めたのだ。じゃあ、吉多のお茶はどれ?となるフォン・チャオ。南辰王府に到着した広凌王 劉子行をフォン・チャオと周天行が迎える。成喜は広凌王と会う時にとるべき礼儀を時宜に念押し。広凌王は見目麗しいと言う成喜に、時宜は顔が良くて寵童の屈辱に耐える羽目になった例を話す。話せるとこれほど才女だとは!と驚く成喜。時宜と会うのを楽しみにしていた劉子行だが、時宜はよそよそしい。子行が素敵な場所で会いたいと言って、雪降る庭園での初対面したのに。子行があげようとしたお茶で火傷した時宜。焦って心配する劉子行だが、時宜は手に触れようとした子行を避ける。時宜は死士が劉子行のそばを離れないのが気がかり。劉子行は姿絵でしか知らなかった時宜が絵より美しくて一目惚れ。だが彼女の心は?時宜の誕生日を軍営で祝うという名目で、劉子行は叔父 周生辰に会うことにする。軍関係以外は軍営には入れないと拒む時宜に、皇帝の詔があると言い、強引に軍営行きを決める劉子行。軍営で劉子行や時宜を出迎えた周生辰は、一目見て時宜の手の火傷に気づき、自分が信頼する軍医に治療させる。宴での時宜と周生辰の様子で、劉子行は2人の間に通う情に気づく。不慣れな気候で体調も悪く、天幕で休んでると、外の宴の賑わいも聞こえる疎外感。時宜は漼風と再会。漼風は話せるようになった従妹に喜ぶ。宏暁誉は道中で幾度も聞いた話をする。「美人骨 世に稀なる 骨ある者 皮を持たず 皮ある者 骨を持たず 小南辰王だけは唯一 骨と皮を兼ねし者なり。民が言っていた。帝王の骨より貴重だと」それを聞いて顔を曇らせる周生辰と軍師。宏暁誉は広凌王が来てるのを知らずにこんな話を口にした。広凌王 劉子行のお付き宦官の孟鸞が通りすがりにこの話を聞いた。時宜は周生辰に、劉子行を止めなかったことを詫びる。「相手は王で臣下の娘に止めるのは無理だ」と、咎めない周生辰。「お前は軍営で皆と誕生日を過ごせたのだ。我らも嬉しい」と言われ、時宜はにっこり笑う。純粋で花のような笑顔に魅了される周生辰。「屠蘇で旧年に別れを告げ、花椒で新年を迎える」と辰が言い、2人は乾杯して酒を飲む。時宜は目を閉じて花椒酒に願いを込めた。前途も富貴も求めない。師匠と師兄師姐にご加護を。来たる歳月が平安で順調に。辰は時宜から目が離せない。人生で初めて見るたおやかなおなご。酔って寝た時宜を自分の天幕に運んで寝かせたら、時宜は周生辰の襟をつかんで離さない。うなされる時宜のうわごと。辰を心配して涙。「六鎮は北にある。中州の北で、西州の北東。師匠が死んでも探しに行くな。死んだ場所で埋葬される」と言って、辰は立ちあがろうとした。実は時宜は寝たふりしていた。目を開ける時宜に辰はびっくり。なぜ探しに行けないのかきかれて、辰は「人が死ねば、残るのは抜け殻のみ。見つけたとしても傷つくだけで、他は何もない」それを聞いた時宜の目から涙が溢れ、襟をつかんでいた手から力が抜けた。時宜に布団をかけて天幕の外に出た周生辰は、宏暁誉に時宜に付き添うよう命じた。起きていた時宜は宏暁誉に、この2年どこにいたのか尋ねた。皆は戦地を転々と。漼風は寿陽にいて会えなかった。宏暁誉は時宜に、ある公主のだという鎧を贈った。無くさないように着ていたのを脱いで。時宜は南辰王府の公主だから似つかわしいと言って。公主の何がいいの?幼い頃から師匠と苦難を共にした師姐が羨ましいと言われ、暁誉は驚く。自分は何も貢献してないと言う時宜。(もし宏暁誉が鎧をつけてたら…と後で思う)「私たちだって、何も力になれてない。一番辛い時、師匠は一人で乗り越えた」宏暁誉から周生辰のつらい時代の話を聞く時宜。先帝が与えた兵は2万の騎兵と歩兵1万のみ。まだ子供の周生辰は、官印を一箱携えていて、六品以下の官員を任命できた。南下中も官印により兵馬を集め、即席の軍を作った。それでも連戦連勝で領土を回復。宏暁誉と二師兄は寺に逃げ込んだ孤児で、従軍を志願して周生辰に会いに行った。見た目は子供でも百戦錬磨の辰。暁誉たちとそれほど年は変わらない。その頃から軍師や軍医は一緒だった。「死を恐れぬなら、一緒に来い」と辰に言われて、2人は軍に加わった。「瞬く間に何年も経った。きっと最後は戦場で死ぬか、年老いて軍営で死ぬ。老いたら馬を洗い餌をやる。掃除をするなど、軍に残れるならなんでもする」「そうね。残れるなら…」時宜も共感する。お腹が鳴った暁誉は、時宜と残り物を探しに行った。それを見た周生辰は、お腹が空いた宏暁誉のプライドを守るため、俺の夜食を作る名目で作れと指示する。焚き火を囲む兵に、妻子はいるか?死んだら誰が埋葬を?と聞くと、兵は明日をも知れぬ身では娶れないと。兵たちは、誰がお前に嫁ぎたがる?と笑いつつ寂しい。辰は考え込んだ。朝。周生辰を訪ねてきた漼風。料理番は厨房に周生辰が来たことで戦が?と案じていた。漼風は胡茄(こか=北方民族の笛)を持ち、縦笛(簫?)を吹く辰と合奏。宏暁誉が辰に自分のことを『寿陽一の雅な将』と言ってくれたのが嬉しい漼風。その音色で目を覚ました時宜。師匠の笛を初めて聞いて嬉しい。新年だから?真っ白な衣でふわふわ襟の周生辰。宏暁誉は厳しく兵を指導。周生辰は軍営で女が兵を従えるのは男より難しいと時宜に話す。時宜は昨夜の失態を詫びた。気にしてない辰。2人は軍営をデート。暁誉の軍は斥候営で野営する場所を選ぶ、などなど説明する辰。木馬で訓練するのは軍馬が貴重だからと教えたり。蕭晏は食事を口にしないためフォン・チャオを怒らせる。蕭晏が南蕭では文武両道で腕はフォン・チャオより遥かに上だと諭す周生辰。「過ぎたことだ。忘れてくれ」と言う蕭晏に、手合わせを申し込むフォン・チャオ。手を合わせて「拙僧の負けだ」と、戦う気がない蕭晏。周生辰も運動がてらの手合わせを勧める。
経済学の観点から見て、現在の中国は経済危機というより、すでに経済恐慌に突入しているといえよう。3年間のコロナ禍と不動産バブルの崩壊は、中国人の生活水準を予想以上に大きく下げた。(6)
https://karasusan.exblog.jp/33602922/2024-10-25 10:00:00 - ・しかし、諸外国では日本人の想像以上にリカレント教育が普及しており、大学入学者の25歳以上の割合はOECD各国平均ですでに約2割に達している。一方、日本における社会人学生比率は1.9%に過ぎない。(日本でリカレント教育が定着しない理由とは?)・諸外国では、大学入学時の平均年齢も高い。アメリカでは大学入学年齢の平均は27歳で大学進学率は74%、ノルウェーに至っては大学入学年齢の平均が30歳で、進学率は76%となっている。18歳で大学に入学して22歳で卒業して就職するというのが常識となっている日本の大学入学年齢の平均は18歳(2017年)だという。 この歴然たる差は、大学というもののとらえ方の違いから来ている。北欧では、高校を卒業したら、まずは経済的に自立することが最優先される。就職して社会経験を積んでから、資格取得やキャリアアップ、知的好奇心の充足のために大学へ進むのが一般的なのだ。しかも、大学の学費は自国民も留学生も無料だというから驚きである。 ・また、リカレント教育が盛んな理由の一つに、離職のしやすさがある。リカレント教育が特に盛んなフランス、ベルギー、イタリア、スウェーデンでは「有給教育訓練制度」がすでに立法化されており、教育や訓練を受ける目的で一定期間離職することが認められているのだ。 <アメリカは日本以上に学歴主義である>・(思い込み):自由と独立精神を重視するアメリカ社会では、どのような人であろうとも、実力さえあればチャンスは平等に与えられている。(検証):(アメリカの管理職のほとんどは高学歴)・アメリカという国は実力主義の国であり、一人ひとりの人間が競争する社会であることは多く知られているが、実は日本以上の学歴社会である。個人の努力や実力以外の要素である学歴が人生における成功の鍵を握っているのだ。 ・アメリカの大企業の部長の最終学歴を表す統計によれば、大学院修了の人事部長は61.6%、営業部長は45.6%、経理部長は43.9%、四年生大学卒ではそれぞれ、35.4%、43.5%、56.1%となっている。2012年の日本における従業員500人以上の会社での役員の割合は、大学院修了6.3%、大学卒67.8%となっている。管理職と役員の比較であるので正確に対応してはいないが、それでもアメリカ社会において学歴がいかに重要であるかが端的に理解できる資料である。(ワスプから学歴重視へアメリカ社会秩序の変化)・かつてアメリカでは、「ワスプ(WASP)」と呼ばれるアングロサクソン系の白人で、プロテスタントであることが社会的地位を築く上で、非常に重要なものとなっていた。その支配階級とも呼び得るワスプの師弟が通う学校が、ハーバード大、コロンビア大、プリンストン大などのアイビーリーグと呼ばれる名門校であった。 ・このようにアメリカ社会では学歴が重んじられ、どこの大学のどの学科を卒業し、どこの大学院や博士号を取ったかが社会的に非常に重要なものとなっているのである。こうした状況は、アメリカ社会が平等な社会に見えて、実は保守的なシステムを持つ社会であると批判されている原因となっている。 <オーストラリアの国民の20人に1人は中国人だ>・(思い込み):(オーストラリアは移民国家として知られているが、その多くが欧米諸国の出身者で占められているはずだ。)・(検証):(オーストラリアに絶大な影響力を振るう中国)・オーストラリアは、1970年代から、さまざまな文化を持つ人々が共存できる社会を目指す「多文化主義」の旗印の下で各国からの移民を積極的に受け入れてきた。2019年現在、オーストラリアの全人口の約29%が国外で生まれているという。その内訳を見ると、かつての宗主国のイギリスからの移住者ももちろん多いが、特筆すべきは中国からの移住者の割合である。 2018年に発表された統計データによれば、中国からの移住者は2018年までの5年間で平均して毎年約7~8万人増加しており、2019年現在、中国からの移住者の総数は130万人にも上ると推測されている。オーストラリアの人口は約2500万人なので、全人口のおよそ5%、20人に1人が中国人ということになるのだ。(静かに侵食されているオーストラリア)・ところが、中国人の移住者が増えることは、オーストラリアにとってメリットばかりではない。多くの中国人が投資を目的にオーストラリアの土地や不動産を購入したことで、国内の住宅価格が高騰し、オーストラリア人が住宅を買いにくくなるという現象が起きているのだ。 <アメリカにおける銃による死者は、独立戦争以降の戦死者を上回る>(思い込み):(アメリカは大規模な戦争を経験しており、多数の戦死者を出している。その数はアメリカ国内の銃による死者とは比べものにならない)(検証):(簡単に銃が買えるアメリカでは銃は自由の象徴の一つである)・アメリカは銃社会である。自衛のための銃の所有を国民に認めている国はアメリカ以外にもあるが、西欧の先進国といわれる国で、国民が銃を所持できる国はアメリカだけだ。 アメリカにある政治発言の信憑性をチェックするサイトであるパンディットファクトの2015年の記事によると、アメリカの独立戦争以降の戦死者の数は約140万人であり、1968年から2015年の間にアメリカにおいて銃によって殺害された人の数は150万人を超えているという統計がある。この数字はアメリカがいかに銃社会であり、銃による犯罪が多発している国であるかということをはっきりと示すものである。 ・また、かつてはアメリカ市民であればスーパーでも簡単に銃を買うことができたため、アメリカの4割の家庭が銃を所持しているという統計もある。(銃規制を阻止する強力な圧力団体の存在とやまぬ銃犯罪)・毎年驚くほどの銃による犠牲者が出ているのにもかかわらず、なぜ銃規制が進まないのかといえば、政治的・経済的・社会的に強大な影響を持つ全米ライフル協会(NRA)の存在があるからである。この協会の会員数は約500万人、多くの著名人が加入しており、莫大な資金力があるといわれている。NRAは銃規制に関する法案が提出されるとすぐにアメリカ全土の会員による署名運動を行い、反対運動を展開する。 <アメリカでもすべての子どもが学校に通っているわけではない>・(思い込み):先進国は学校教育が基本。公立にしろ、私立にしろ、学校での教育が必要不可欠であり、それはアメリカでも変わらない。(検証):(教育は学校以外でもできるという考え方)・アメリカにおいては50州すべてで、学校に通わずに親が家庭で勉強を教えるホームスク-リングという制度が認められている。 アメリカ全土で2~3%、つまりは、50人に1人以上の子どもがこの制度の下で勉強しているという現状がある。 ・また、アメリカの大学入試では単に学力だけが問題とはならないため、どのような教育をどのように学んできたのかという点も重視されるが、ホームスク-リングを受けてきた子どもたちが、学校教育を受けてきた子どもたちに比べて入試が不利になるわけではないという点も重要である。(社会集団の中にいることで背負うリスクも存在する)・アメリカにおいて学校教育よりもホームスク-リングを行う家庭が少なからず存在している理由の一つとして、銃問題がある。 ・このようにアメリカの学校は絶対に安全な場所とはいえず、しばしば悲劇的な事件の舞台となっている。そのため、危険な学校よりも子どもたちを自分たちで守ることができる自宅で教育を行ったほうがよいと考える親がいるのも理解できるだろう。 ・また、日本にも同様に存在している問題として、いじめを理由としたものがある。なんらかの形でいじめを受けている学校で教育を受けている子どもが、いじめを受けている学校で教育を受け続けるよりも家庭内で教育を受けたほうが、学力が伸び、精神的にもよい場合が多々存在する。そうした理由によってホームスク-リングが選択されることもあるのだ。 いずれにせよ、ホームスク-リングという制度がアメリカでは公的に認められており、そのことによって学力が伸びている子どもも間違いなくいることは事実である。 <2050年に世界人口の40%が深刻な水不足に陥る>・(思い込み):温暖化で北極の水が溶け、海面水位が上がるほどなので、将来的に地球の水資源は豊かになるだろう。(検証):(このまま行けば人類の4割以上が水不足に)・我々は普段、水道から飲料として、または生活用水として当たり前のように水を得ている。水は、人間の生活にとっても、生命維持活動にとっても、絶対に必要不可欠な資源だといえる。しかし、その水が、将来的には地球規模で不足するかもしれない。 OECDの調査によれば、2000年時点で世界の水需要は約3600k㎥だったが、2000年から2050年までの間に製造業に使われる工業用水が+400%、発電用の水が+140%、生活用水が+30%ほど増加し、水需要全体で55%も増加すると見込まれており、その結果として2050年時点で深刻な水不足に陥る河川流域の人口が、世界人口の4割以上である39億人にも達する可能性があるというのだ。将来的に人類が水不足に見舞われるかもしれないという予測は、OECD以外にもユネスコやアジア開発銀行なども発表しており、信憑性が高い。(安定的に水を供給できる体制づくりが急務)・今後、地球上の多くの人々が水不足に陥ることになれば、それが紛争の火種になる可能性もある。実際に2010年からナイル川の水資源を巡ってエジプトとエチオピアが対立を続けている。人類は、今後数十年をかけて地球上のできる限り広い範囲に対して安定的に水を供給できる体制を整備する必要がある。 <研究開発費の対GDP比率がもっとも高い国はイスラエルだ>・(思い込み):(研究開発費のGDPに対する割合がもっとも高い国は、もっとも研究開発費の高いアメリカだろう。)・(検証):(研究開発に巨額を投じるイスラエルの真意)・国の研究開発費の多さを比べた場合、アメリカが毎年計上している額は5400億ドル以上に上り、約4960億ドルの中国と差が縮んだものの首位となっている(ちなみに、日本は約1760億ドルで3位。いずれも2017年の統計データによる)。しかし、研究開発費の対GDP比となると、その順位は大きく様変わりする。なんと首位は、イスラエルなのだ。イスラエルは、これまで研究開発費のGDPに対する割合がもっとも高い国に何度も選ばれており、2015年のデータによれば、研究開発費が対GDPの4.27%に上っていたという。 研究開発費自体の規模は、2016年で130億ドル程度とアメリカや日本に比べればかなり少ないが、それでもイスラエルの人口がわずか902万人、国土面積は四国とほぼ同じ大きさしかないことを考えれば、イスラエルという国の予算がどれほど研究開発に傾斜しているかがわかる。(世界中から研究者が集まる新規事業国家)・また、イスラエルは「新規事業国家」としてもよく知られている。つまり、ゼロからイチを生み出すスタートアップ企業を多く生み出しているのだ。あまり知られていないが、私たちの身の回りには、イスラエルで生まれた技術が溢れている。たとえば、VR、自動運転車画像認識チップ、ZIP圧縮技術、CT診断装置、USBメモリ、ドローン、プチトマト、3Dプリンター、レーシックなどは、実はイスラエル発の技術なのだ。 そのため、イスラエルには世界中から優秀な技術者が集まっているだけでなく、多くのグローバル企業が最先端の技術を求めてイスラエルに研究拠点を置いており、今やシリコンバレーにも匹敵する技術力を誇っているといわれる。 イスラエルと周辺のアラブ諸国との間の緊張関係が続く限り、イスラエル国民は自分たちの国と民族を守るために、常に経済成長を続けて国力を維持しようと、小国ながらも人類の最先端を行く技術を生み出し続けていくのかもしれない。 <世界のCO2排出量は減っていない>(思い込み):(国際会議の場でCO2削減問題が話し合われており、大気中のCO2量を減らすため、各国は最大限の努力をしている。)・(検証):(急ピッチの工業化がCO2排出量を増やしている)・世界のCO2排出量は増加し続けているが、その一例として気象庁が2018年に発表した岩手県大船渡市三陸町綾里における統計を展示しよう。綾里での1987年度のCO2量は351.4PPMであったものが、2018年には412.0PPMと過去最大の数値となっている。 さらに、ほかの観測場所においてもCO2量は増加し続け、過去最大の数値となっている。もちろん日本だけではなく、この状況は世界でも同様である。大気中のCO2は温室効果ガスとして作用し、温暖化現象や異常気象を引き起こす大きな要因である。 ・では、なぜこのようにCO2量が増え続けているのだろうか。その原因の一つとして中国やインドといった国の急激な工業化を挙げることができる。先進国によるCO2排出量が規制によって少なくなっても、今まで多くのCO2を排出することがなかった国がCO2を大量に排出するようになり、世界全体では排出量が増えているのだ。この状況を打破するためには新興工業国のCO2排出量の削減が絶対的に必要となる。(十分な対策を取らずにCO2を大量に排出している国がネック)・EUなどの先進諸国は地球環境問題に真剣に取り組み、CO2排出量の削減を行っているが、アメリカはトランプが大統領になってから、CO2排出量削減対策を放棄する方向に向かっている。 さらに、中国、インド、ブラジルなどの新興工業国は急速な工業化のみを進め、環境問題を二の次にしている現状がある。 ・だが、各国がエゴを押し通すことによってCO2排出量は確実に増加し、早急に世界的な対策を取らなければ取り返しのつかない状況に陥る一歩手前にあることを、我々はしっかりと理解しなければならない。 <2100年以降は、人口は増えない>・(思い込み):(発展途上国がこのまま経済的に豊かになり続ければ、世界人口は際限なく増加するはずだ。)(検証):(世界人口は2100年までに109億人まで増加)・1927年には20億人だった世界人口は、その60年後の1987年には50億人に、2019年には77億人に達するというペースで急速に増え続けている。さらに国連は2019年に、世界の人口は2050年までに97億人、2100年までに109億人に増えるだろうという推計を発表した。この推計を聞くと、誰もが「増えた人口に耐え切れず、地球上の全資源は枯渇してしまう!」と一抹の不安を感じざるを得ないだろう。 ところが、上述の国連による推計では、次のように続く。サブサハラ・アフリカでは2050年まで人口が倍増するが、世界人口は2100年頃にはピークを迎え、少子高齢化などの影響によって人口増加率はゼロ成長となり、その先は減少するようになるというのだ。 ちなみに、その頃には、人口減の国や地域は約6割に上るようになるという。 将来的にある時点から世界人口が減少し始めるのは間違いなさそうだが、だからといって安心はできない。2050年までの人口の5割超を、インド、ナイジェリア、パキスタンなどの9カ国の人口が占めるという。特に人口増加が著しく、21世紀を通じて人口が増え続けると見込まれているのは、サブサハラ・アフリカである。(人口の増減は国によって偏りが生じる)・つまり、サブサハラ・アフリカのような後発開発途上国の多くの地域では急速な人口増加が続く一方で、先進国においては少子高齢化の影響によって次第に人口減に傾く国が増えていくことになる。 推計によると、2100年にはアフリカで人口が0.61%増加する一方、アジアは0.39%減、ヨーロッパで0.14%減となるという。その場合、人口が増え続ける途上国と、人口が減り続ける先進国との間の経済面や衛生面における格差をどうするのかという問題が浮上することになるのだ。 <電気を使えない人は全世界人口の約20%しかいない。>(思い込み):(世界にまだ後進国も多く、いまだ電気を使えない人々が大勢いる。)(検証):(電力消費量は一貫して伸び続けてきた)・宇宙から夜の地球を眺めた写真を見たことがあるだろうか。夜の闇の中で、都市部や道路沿いが明るく輝いている映像だ。 ・そんな写真を見たことがある人の多くが、世界にはいまだに電気を使えない人が大勢いるのだという感想を抱くかもしれない。しかし、実際には現時点で世界人口の約80%が電気を使うことができているのである。(電気を使える地域にはいまだ偏りがある)・世界の国や地域がどの程度「電力化」されているのかを見る電力化率はどうだろうか。 先進国全体ではすでに99.9%が電力化されており、無電化地域に暮している人の数は100万人程度である。それに対し、南米は電力化率が95%で無電化地域人口が2400万人、中東は電力化率が91%で無電化地域人口が1900万人、アジアの発展途上国は電力化率が83%で無電化地域人口が6億1500万人、アフリカの北アフリカは電力化率が95%で無電化地域人口が100万人と、極めて高い割合で電力化されているものの、サハラ砂漠以南のアフリカ(サブサハラ・アフリカ)は、電力化率はわずか32%、無電化地域人口は5億9900万人にもおよぶ。実に、サブサハラ・アフリカの68%の人口が電気のない暮らしを余儀なくされているのである。 ・特にサブサハラ・アフリカにおける電力化率の改善は、同地域における人口増加率や水資源の不足などと合わせて、人類にとっての大きな政策課題の一つとなっている。 <アメリカにおける政権交代は経済政策の違いから起きる>・(思い込み):(アメリカでは大統領の力が強大だ。そのため、有権者は大統領候補者を基準に政治政党を決めている。)(検証):(二つの政党の経済政策の違いが投票行動に影響を与える)・アメリカの二大政党の経済政策はまったく異なる特徴を持っている。民主党の経済政策は基本的に経済に国家が介入し、経済的流れを政府がコントロールし、企業よりも国民一人ひとりの利益を優先する。それに対して共和党は政府が経済に介入することをなるべく避け、企業の成功が国家の繁栄につながると考える。さらに、経済格差は当然と考え、企業への統制は行わない政策を取る。(自由経済優先の共和党と平等主義優先の民主党との差異)・共和党は経済的自由主義を優先するため、国内の企業に対しても税率を低くし、経済発展を促そうとする。一方、民主党は税負担の公平を主張し、利益の上がっている企業はそれだけ多くの税を払い、貧しい国民はより少ない税で済むようにすべきであると考える。こうした違いは経済政策全般におよぶ。 ・自由競争の勝者が個人として多くのモノを所有すべきであると考えるのが共和党の経済的自由主義政策である。それに対して民主党は自由よりも平等を優先するために、経済への国家介入を行って格差社会をなるべくなくそうとする。 つまりは、共和党と民主党の経済政策の違いは、自由を優先すべきか、それとも、平等を優先すべきかという民主主義の二つの根本原理のヘゲモニー問題という側面もあるのである。 <教育を受けられる子どもは増加している>(思い込み):(発展途上国ではいまだ学校に通えない子どもが多く存在している。)(検証):(国連が掲げた就学率向上という目標)・2000年9月、ニューヨークの国際連合本部で開催された、189の国連加盟国が参加した国連ミレニアムサミットにおいて全会一致で「ミレニアム宣言」が採択された。人類が21世紀を迎えるにあたって「平和で繁栄した公正な世界をつくり出すこと」や「貧困をなくすこと」などを目標として、世界各国が団結して取り組んでいくことが宣言されたのである。 ・「ミレニアム開発目標」では、「極度の貧困と飢餓の撲滅」や「ジェンダー平等の推進と女性の地位向上」などが定められた。その中で、教育に関して定められたことは、「2015年までに、すべての子どもが男女の区別なく初等教育の全課程を修了できるようにする」というものだった。 1991年時点では、初等・中等教育への就学率は先進地域で96.3%、開発途上地域で79.8%、サハラ砂漠以南のアフリカ(サブサハラ・アフリカ)地域で53.5%と、先進国と途上国との間には大きな隔たりがあったのだ。(就学率は向上しているがいまだ課題も残る)・しかし、国際的な努力の結果、世界の初等教育を受けられない児童数は着実に減っていき、2000年に1億人だった児童数は2012年までに5800万人に減少させることができた。開発途上地域全体の初等・中等教育への就学率は200年には83.5%だったものが、2012年には90.5%にまで上昇。約9割の子どもたちが初等・中等教育を受けられるようになった。 また、特に劇的に就学率が向上したのがサブサハラ・アフリカ地域で、2000年には60.3%の児童しか初等・中等教育を受けられなかったのが、2012年には77.9%にまで上昇している。 <世界は殺人犯罪に溢れていない><世界人口の7割以上が神を信じている><カンガルーはオーストラリアでは害獣として駆除されている><世界でもっともプレーされているスポーツはサッカーではない>・日本バレーボール協会によれば、全世界でもっとも競技人口が多いのはバレーボールだという。 ・競技人口1位はバレーボールの約5億人、2位がバスケットボールの約4億5000万人、3位は卓球の約3億人、4位はサッカーの約2億6000万人。 『未来の中国年表』超高齢大国でこれから起こること近藤大介 講談社 2018/6/20 <2018年 中国でも「人口減少時代」が始まった>・長年にわたる「一人っ子」政策が、少子高齢化時代を大幅に早めてしまった。しかも日本と違って、国の社会保障制度が十分に整っていないまま少子高齢化へと突入することになる。 (出生数が1786万人から1723万人へ)・少子高齢化が世界で一番進んでいるのは日本だが、中国は日本に遅れること約30年で、同じ道を歩んでいる。 ・ところが、全面的な「二人っ子政策」元年とも言える2017年に出生数は増えるどころか、63万人も減少してしまったのである。 (「子育てする20代女性」が600万人も減っている!)・出生数が減少した主な原因は、ひとえに一人目の子供の出生数が減少したためだ。 ・それにしても、一人目の子供の出生数が、日本の3年分近くに相当する年間約250万人も減少するというのは、尋常な社会ではない。いったい中国で何が起こっているのか? (人口激増を懸念した鄧小平)・そして食糧を豊富にするためには、できるだけ多くの人々を、農作業に従事させる必要があった。古代から中国大陸において戦争が絶えなかったのは、一つは土地の争奪が原因だが、もう一つは人間の争奪戦だった。 ・こうして中国は、憲法で家庭の出産数に制限を設けるという、世界でも稀有な国家となったのだった。 (日本の人口よりも多い「中国の一人っ子」)・2010年の時点で、全人口13億3972万人中、一人っ子の数は、すでに1億4000万人に達していた。これは日本の総人口よりも多い数だ。 (親と祖父母が子供を徹底的に甘やかす)・一般に、中国が日本を反面教師にしている事柄が二つあると言われる。一つは日本のバブル経済の崩壊で、もう一つが日本の少子高齢化である。 ・特に、中国の人口規模は日本の11倍にあるので、近未来に人類が経験したことのない少子高齢化の巨大津波が襲ってくるリスクがあったのだ。 (激論!「二人っ子」は是か非か)・こうして2016年元旦から、「人口及び計画出産法」が改正され、中国は全面的な「二人っ子政策」の時代を迎えたのだった。 (子供を生まなくなった3つの理由)・①子育てコストの上昇、②公共サービスの欠如、③出産観念の変化(夫婦二人きりの生活を楽しみたい) (病院の診察整理券を狙うダフ屋たち)・私が北京に住んでいた頃は、病院の「挂号」(診察の順番を示す整理券)を確保するために夜明け前から並んだり、「挂号」を高く売りつける「黄牛」(ダフ屋)が病院内に跋扈したりということが起こっていた。 (貧富の格差が定着する)・だが中国は、依然として世界最大の発展途上国であり、あらゆるものが未整備のまま、少子化に突入したのだ。 <2019年 首都・北京の人口もごっそり減る>・自然減に加え、習近平政権の複雑な思惑と極端な政策により、この年から北京は大きく姿を変えていく。 (2万2000人の減少)・21世紀に入って17年目にして、初めて北京市の人口が減少したのだ。 (北京の人口が減る本当の理由?)・北京市の人口がマイナス成長に転じたことは、北京市の人口は発展の変動の趨勢にマッチしたもの。 (3億人の出稼ぎ労働者)・「農民工」の都市部での悲惨な状況は、たびたび社会問題となってきた。 ・彼ら全員に大都市の戸籍を与えていけば、大都市はすぐにパンクしてしまう。だがそうかといって、「現代版アパルトヘイト」と揶揄される中国の戸籍制度は、隣国の北朝鮮を除けば、世界に類を見ないものだ。 (「特大都市」「超大都市」への移転はより厳しく)・北京市の戸籍改革計画では、「中心部6区の人口を、2020年までに2014年比で15%減らす」としている。 (自治体が住人を選抜する!)・習近平政権による戸籍改革で、もう一つ興味深いのは、「積分落戸」と呼ばれる新制度の導入である。これは、「特大都市」及び「超大都市」の戸籍を取得したい中国人を点数づけして、自治体が選別するというものだ。 (「第二首都」誕生)・一つめは、「第二首都」の建設である。 (「低端人口」の一掃が始まる)・その出稼ぎ労働者たちのことを、「低端人口」(下層の人々)と呼んでいるのだ。 ・「低端人口」は、北京市内に数百万人いるとも1000万人近くいるとも言われた。 (本地人と外地人の分断)・「『低端人口』を追い出さないから、北京の街は汚いし、人騙しは跋扈するし、治安も悪い」 (「拆拆拆」される人々)・これによって、合法と違法の間のような、道路に少し張り出した店舗やレストランなども、すべて撤去させられてしまった。中国語で「撤去する」という動詞は「拆(チャイ)」と言うが、「拆拆拆」という言葉が、たちまち北京で流行語になった。 (20年前にタイムスリップ)・つまり、北京の街並みは、20年前にタイムスリップしたのである。 ・「低端人口がいないと、ゴミの回収から宅配便の配達まで何もできなくなってしまうことが分かった。それが春節の後、彼らを黙認するようになった」 <2020年 適齢期の男性3000万人が「結婚難民」と化す>・適齢期の男性が適齢期の女性よりも圧倒的に多い社会が到来する。「剰男」(余った男)たちが選ぶ3つの道とは? (「一人っ子政策」最大の副作用)・だが、そうした歪みの中でも看過できない「副作用」が、男女比率の歪みである。 (女性100人に男性118人)・嬰児の性別の話に戻ろう。中国の農村部では、女児が生まれた場合、役場に出生届を出さなかったり、間引いてしまったり、業者に売りつけてしまったりということが横行した。何と言っても、欲しいのは跡取り息子なのである。 ・世界の出生数を見ると、男子が女子より多いのは各国に共通な現象で、国連では「102から107の間」を正常な国家と定義づけている。 ・だが、時すでに遅しだった。中国は2020年には、結婚適齢期とされる20歳から45歳までの人口で見ると、男性の数が女性の数よりも、3000万人も多い社会となってしまうのだ。 (「持ち家のない男」は話にならない)・中国の女性は、マイホームを買えて、「家を成せる」男性と結婚したいのである。 (国策ドラマだった『裸婚時代』)・2011年春、中国全土で『裸婚時代』というテレビドラマが大ヒットした。「裸婚」とは、何とも意味深な漢字だが、「裸一貫(無一文)で結婚する」という意味である。つまり、究極のジミ婚である。 (「お一人様の日」で大儲け)・それは、「1」が4つ並ぶ11月11日を、「お一人様の日」と定めて、結婚できなかったり、彼女や彼氏がいない若者たちに、24時間限定の大規模なセールを行ったのである。 (「超男性社会」の近未来)・重ねて言うが、2020年の中国には、20歳から45歳までの男性が、同年齢の女性より3000万人も多いという、人類未体験の「超男性社会」が到来する。 ・将来は「アフリカ系中国人」という人々も、普通に目にするようになるかもしれない。 (同性愛大国への道)・近未来の中国で起こるであろう二つ目の現象は、男性の同性愛者の増加である。 ・「人民解放軍の若い兵士たちの中には、大量の同性愛者がいる」 ・社会主義国の中国では、例えば、人民解放軍などの組織では同性愛は禁止しているが、それでもいまどきの若者たちは、意外にあっけらかんとしている。そもそも中国人は他人に無関心なこともあって、同性愛の青年たちは徐々に表に出始めてきているのである。 (「空巣青年」の「孤独経済」)・第三の現象は、「空巣青年」の増加である。 ・日本語の「空き巣」とは無関係で、親元を離れて大都市で一人暮らしをしている若者のことだ。 <2021年 中国共産党100周年で「貧困ゼロ」に>・北京から農村に追放されて貧しい青少年時代を送った習近平は、農村の貧困層の支持を盤石にし、長期政権を実現させるため、ありとあらゆる手段を使って脱貧困を目指そうとする。 (中国の「中流」「貧困ライン」の基準)・長い演説の中で、これでもかというほど「脱貧困」を力説したのだった。 (3000万人の「最貧困層」を3年でゼロにする)・貧困家庭が政府から生活保護を受けるには、地元の役場へ行って、年収が2300元(約3万9000円)以下であるという「貧困証明書」を入手しないといけない。この年収2300元という基準は、胡錦涛時代の2011年に定めた。「貧困証明書」の様式は各地域によってまちまちで、個人がいかに生活が苦しいかを記述し、役所がそれにハンコを押す。 ・習近平主席が言う「貧困を撲滅する」という意味は、「貧困証明を取る人をなくす」ということである。「貧困証明書」取得者は2017年末時点で、約3000万人いる。そこで、2018年から毎年1000万人ずつ減らしていき、2020年にゼロにしようという計画なのだ。 (習主席の「貧困」体験)・「私は前世紀の1960年代末、まだ十何歳で、北京から陝西省延安市近郊にある梁家河という寒村に派遣され、そこで7年間、農民をやった。貧困に喘ぐ村民たちとともに穴倉で生活し、土坑の上で寝た。何ヵ月も、一切れの肉さえ食べられないありさまだった。私はその村の党支部の書記になり、中国の庶民たちが何を求めているのかを理解した」 (毒食品問題の深層)・胡錦涛時代に政権幹部から、「中国は1割のヨーロッパと9割のアフリカだ」という話を聞いたことがあったが、まさに言い得て妙だった。 ・数年前に日本で問題になった中国産毒食品の氾濫は、まさに貧困の為せるわざである。